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ショスタコーヴィチの野いちご

2021-10-19 22:47:11 | 音楽
春に買った イチゴの苗が 秋になって また、花をつけました。

苺、早く食べたいな。
ドミートリイ・ドミートリイェヴィチ・シャスタコーヴィチ(1906-1975年)ロシア帝国サンクトペテルブルク生まれ、ソビエト連邦モスクワ没
彼の生きたソ連は難しい時代でした。
音楽は統制され、ショスタコーヴィチは何度か批判にさらされています。

時代に迎合したプロパガンダの音楽を書いた作曲家と思われていましたが、
死後に「ショスタコーヴィチの証言」と言う本が出て、曲の中にこっそり本当に言いたいことを忍ばせたりしていたことがわかっています。

ショスタコーヴィチと言えば、大きな交響曲、弦楽四重奏曲ですが、フィンランドの民謡を集めて、「7つのフィンランド民謡による組曲」を1939年に作曲しています。

凝った作りも無く、シンプルに民謡本来の良さを出しています。
フィンランドは1917年ロシア帝国の崩壊で独立して以来、地政学的に難しい立場であるにも関わらず、民主的国家として独立を守り続けています。

どういういきさつでショスタコーヴィチがこの曲を書いたのかわかりません。

自らの国にあって、本心を決して悟られてはいけないという中で、フィンランドがどう見えていたのか?
清らかで素直な曲を聴いていると、わかって来るような気がします。

この中の一曲が「野いちご」