ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「悪いやつら」、カリスマ ハ・ジョンウとクズ チェ・ミンシュクの競演です 

2013-10-19 19:21:11 | 韓国映画
おススメ度 ☆☆☆
    韓国映画好き ☆☆☆☆

「悪いやつら」というから当然、悪者ばかり出てきますが、そこはそれ、韓国風笑いも交えて、どこかおかしいやくざ映画です。

まず、チェ・ミンシク演じるイクヒョン、ちょっとデブで憎めない役柄。だがこれがずるがしこい、世渡りがうまい。税関吏をしていて、麻薬を見つけ、取り締まらないで、うまい汁を吸う。

ただ、これがもとで、首になるが、麻薬を持って、やくざのところに、そのやくざの親玉は、縁戚にあたる。

韓国の儒教社会では血縁は、他を寄せ付けない。とたんに先輩ずらに。そして、やくざに取り入り、クラブの経営にちょっかいを出す。

一方のハ・ジョンウ、こちらは正当派やくざの親分、背に彫り物を背負って格好いい。

当時、ノテウ大統領時代、犯罪との戦争宣言をして、徹底的にやくざを取り締まった。映画の舞台であるプサンでも同様、取り締まりがきつくなり、暴力団撲滅に動く。

検察の動きは硬く、やくざは次々取り締まられる。

しかし、イクヒョンは、組員でないことを利用しのがれる。

ただ、イクヒョンも途中、組を裏切ったとして、組員にコテンパンにやられて、這う這うの体になる。暴力には弱いのだ。

一方で、税関吏だった時代のコネを利用して、その膨大な手帳には様々なコネが記してある。韓国社会のコネ事情がうかがえる。

ヤクザ映画だから、暴力シーンも数々あるが、かなり抑えめで、血の量は比較的少ない。

むしろ、血縁、コネ、賄賂など、人間の弱さをくすぐるシーンが多く。チェ・ミンシュクの演技力で魅せられる。その他、脇を固める面々も悪い悪い。

33歳の若手監督で、この実力は確か。


コメント
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