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「ポルトガル ここに誕生するギマランイス歴史地区」、4部構成で、ポルトガルを語る

2013-10-04 17:19:17 | 映画
おススメ度 ☆☆
   普通の映画に飽き足りない人向き ☆☆☆
   ポルトガル好き ☆☆☆

4部構成で、個性ある監督たちによる、ポルトガル北部、ギマランイス歴史地区にまつわる映画群。

 アキ・カウリスマキ、ペドロ・コスタ、ビクトル・エリセ、マノエル・ド・オリヴェイラ 、ヨーロッパでは名の知れた監督たち。

各テーマは、バーテンダー、スウィート・エクソシスト、割れたガラス、征服者征服さる。

第1話、バーテンダーの一日だが、せりふなし、ナレーションなし、映像と音楽で察するしかない。でも、もっともヨーローーパ(ポルトガル)を感じさせる。しがないレストランの話だが、なぜかしみじみと孤独がうずまく。音楽がまたいい。

第2話 もっとも苦手な部類。黒人と兵士の姿をした幽霊の会話。革命をモチーフにしたというが、日本からは程遠い。(比喩するものが、ぴんと来ないギャップ)

第3話 一時は栄えた紡績工場、今は寂れて窓ガラスも割れたまま。この工場で働いた人や家族のインタビュー。といっても、淡々と語るモノローグ。繊維産業の衰退と東南アジアへの移動。ポルトガル経済のひずみをのぞかせる。

第4話 104歳の監督作品。歴史地区の観光案内。独特のアングルで、新しい視点が。そして、観光客のカメラが征服者を征服したと皮肉る。

まあ、たまには、こういった世界に目を向けるのも乙なものだが。

ポルトガルへ一度足を入れた者には懐かしい。

コメント
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