おススメ度 ☆☆☆☆☆
本年のカンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品。
是枝監督は、子供を描かせたら実にうまい。それは独特の子供操縦術にあるらしい。
子供取り違え事件、それは親にとっては大変なことだが、実は子供にとって大変なことなのだ。
すでに6歳になって、やっと人として成長してきて、これからますます羽ばたこうという年代。
ましてや、父がエリートで、エリートとして育てられてきた子供。
一方で、地方の電気屋の息子として、奔放に育てられてきた子供。
ある日突然、大人の事情で、別の夫婦が親でしたなんて、信じられるわけもなし、いい加減にしてくれと言いたくなる。
親の問題で悩んできた人にとって、この映画は、涙なくしては見ていられない。
一時は、血のつながりを重視して、子供を交換しようとした親たち、それは親たちのエゴに過ぎなかった。
予備テストとして、一日だけ交換しようとして、それが子供にどれだけ負担をかけたか、それで、見事親たちはしっぺ返しを受ける。
家庭を顧みず、仕事一筋で生きてきたエリート。息子に音楽の才能がないと気が付いて、血のつながりを求めるエゴ。それらを否定された時、やっと親としての生き方を自省する。
勿論映画は、親たちのそれぞれの苦悩もきちんと描いている。
同様な子供取り違え映画「もう一人の息子」のような、社会的に重いテーマの映画もあるが、この映画は、子供を通して家族とは何かを訴える、そんな映画だ。
両親のうち、真木よう子以外は、親の経験のない俳優により演じられているが、それがまたよかったのかもしれない。
本年のカンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品。
是枝監督は、子供を描かせたら実にうまい。それは独特の子供操縦術にあるらしい。
子供取り違え事件、それは親にとっては大変なことだが、実は子供にとって大変なことなのだ。
すでに6歳になって、やっと人として成長してきて、これからますます羽ばたこうという年代。
ましてや、父がエリートで、エリートとして育てられてきた子供。
一方で、地方の電気屋の息子として、奔放に育てられてきた子供。
ある日突然、大人の事情で、別の夫婦が親でしたなんて、信じられるわけもなし、いい加減にしてくれと言いたくなる。
親の問題で悩んできた人にとって、この映画は、涙なくしては見ていられない。
一時は、血のつながりを重視して、子供を交換しようとした親たち、それは親たちのエゴに過ぎなかった。
予備テストとして、一日だけ交換しようとして、それが子供にどれだけ負担をかけたか、それで、見事親たちはしっぺ返しを受ける。
家庭を顧みず、仕事一筋で生きてきたエリート。息子に音楽の才能がないと気が付いて、血のつながりを求めるエゴ。それらを否定された時、やっと親としての生き方を自省する。
勿論映画は、親たちのそれぞれの苦悩もきちんと描いている。
同様な子供取り違え映画「もう一人の息子」のような、社会的に重いテーマの映画もあるが、この映画は、子供を通して家族とは何かを訴える、そんな映画だ。
両親のうち、真木よう子以外は、親の経験のない俳優により演じられているが、それがまたよかったのかもしれない。