ひろの映画見たまま

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「ルノアール 陽だまりの裸婦」、晩年のルノアールの日常

2013-10-21 15:07:34 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆

1915年、南仏コートダジュール。かの有名な画家の晩年を描いている。

妻を亡くしたルノアールは、リュウマチをかかえ、体が不自由ながら絵筆を動かしている。

そこへ、モデル志願のアンドレがやってくるところから映画は始まる。

さんさんと降り注ぐ太陽、風にそよぐ木々、小川のせせらぎ、隠居生活に近いルノアールには至福の日々だ。

新しく来たアンドレは、格好の裸婦モデル。彼女を題材に筆は進む。

そんな時、戦争で病んだ次男が帰ってくる。次男は父の手助けをし、そのうちアンドレに恋心を抱くが、もともとモデルに目がない父に遠慮してことは進まない。

まあ、そんな、田園風景というか、いわゆるルノアールの絵から出てきたような風景に和まされる。

この次男は、のちに映画監督になったジャンその人で、その後、アンドレと結婚したようである。

淡々とした日常が描かれるだけで、エピソードの積み重ねが、ルノアールその人をあぶりだしていく。

第一次大戦中だが、あまり戦争を感じさせない風景映画だ。

コメント
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