ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「奪命金」、ジョニートーの金融ものです

2013-10-05 19:10:34 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆

香港のノアール映画の旗手ジョニートーの作品です。

一応殺人現場とか、血の流れとか、やばいシーンもありますが、基本金融ものです。お金に踊らされる人たちのシリアスでコメディな、つらいお話です。

妻がマンションを買いたがっている刑事。
ノルマを課せられ、金融商品を強引に売る女銀行員。
兄貴分の保釈金のため東奔西走するやくざ

この三つの物語が、同時進行的に描かれ、時間軸は逆転したりとややこしい。

でも話は、分かりやすく、たとえば、銀行員が、おばさんにうまく金融商品を買わせる手口は、証券会社などで日本でも行われているものだけに、身につまされる。

それぞれの立場が、エピソードを通じて解説されて、ラストへと収斂する。

でも、実は冒頭にラストの一場面が出てくるので、謎解きのような感じで話は進む。

そして、ギリシャに端を発した欧州の金融危機が中国の金融市場にも影響を及ぼし。

損をする人が、たくさん出てくる。

だが、一方で、お金を儲ける人が、金融の怖さの反面の喜びの一面だ。

明日はどうなるかわからないが、とりあえず主人公たちにはいい終わりがやってくる。
コメント
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