ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「危険なプロット」、国語教師が生徒の添削をしているうちに、はまってしまう。

2013-10-28 17:28:06 | フランス映画
おススメ度 ☆☆☆☆

如何にもフランス映画らしい映画。

物語の展開にすっかりはまってしまいます。うまい、ストーリー展開。

作家になる夢をあきらめた国語(フランス語)教師ジェルマン。日々作文添削にうんざりしていたが、クロード(美少年)の書いた作文に興味を持つ。その作文には、最後に「続く」とあり、次を読んでみたくなる仕掛けが。

個人教授をするほどの熱の入れように。

中身は、数学のできないクロードの友人宅に家庭教師をしに入り、そこの母親の怪しい香りにひかれていく。

その他人の家庭へ入るという行為が、「家政婦は見た」のような、スリルを生む。ましてや、色香の匂う母親の存在。

観客も、国語教師の身になってついつい身を乗り出してしまう。

だが、友人の家庭はサッカー好きの父親をはじめ結構健全だ。

一方で、国語教師の妻は、前衛アートのギャラリーを経営しており、こちらのほうが危ない。

その国語教師が、妻と一緒に生徒の作文を読み、その心理状態が危ういほうへ進んでいく。

後半に、クロードの家庭環境も明らかにされ、この映画の狙いがわかってくる。

ラストは「裏窓」(ヒチコック)で、その後を期待させるのだが。

現実とも、空想とも読める作文の世界。のぞき見の興味はスリリングですらある。
コメント (2)
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