ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「不思議な岬の物語」、喫茶店店主を巡る人生

2014-10-15 17:38:16 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

千葉県鋸南町・明鐘岬に実在する喫茶店。そこにセットを建てて撮影。

その喫茶店を訪れ、癒された原作者が、小説にした。

吉永小百合が、その話に惚れ、成島監督に頼んで映画化。

モントリオール映画祭でダブル受賞。

富士山の見えるお花畑のある岬。何ともロマンチック。

私のよくいく喫茶店も女主人の店だが、常連客が寄り集まり和やかだ。

今では、コンビニでコーヒーが飲める時代に、何ともレトロ。

その女主人(吉永小百合)を巡るエピソードの数々。

日本らしく、女主人に気を寄せてもはっきりといわないところがミソ。

その岬で虹の絵をかいた夫が、女主人にプレゼントしたのがきっかけでここに店を持ったという。夫は他界。

吉永小百合のファンなら、やはり見なくてはと思うのだろうが、

役者がそろっている。

主人公の近くに住み、見守っているという、ちょっと風変わりな荒くれ男(プロレスに出たりする)を阿部寛が演じ、「テルマエ」の向こうを張って、全裸で風呂にはいる絵は笑わせる。

主人公に、ひそかな恋心を抱く不動産屋を鶴瓶が演じ、転勤で未練たらたら、大阪へ船で行く。別れのシーンは定番。

常連客の漁師を笹野高史が演じ、その娘で東京からの出戻りを竹内結子。父の死に際に和解する二人。

そしてクライマックスは、喫茶店の火事。そこからの再生がこの映画のテーマかも。


吉永小百合は吉永小百合らしく、いつまでも若い姿で観客を楽しませている
コメント
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