ひろの映画見たまま

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「影なきリベンジャー 極限探偵C+」、極限探偵三部作の第一作

2014-10-30 17:13:48 | 中国映画
おススメ度 ☆☆☆

ホラーがかっているので、ご注意を。

オキサイドバン監督、アーロンクオック主演の探偵もの三部作の一作目。

先日紹介した「冷血のレクイエム」(これは二作目)が面白かったので、続けて借りることに。

2007年作品。

香港映画だが、タイの中華街の話。言葉が違うし、街並みも香港とは違う。もっとごみごみしている。

さらにこの映画、薄茶色がかった、古びた写真を思い起こさせるセピアの汚れた感じ。

これが実に、このサスペンスに趣を添えている。

今回は、探偵が一人で捜査に当たり、さんざんひどい目に合う。

カーチェイスの最中、象に激突して、象が瀕死という場面は、タイでこそみられるシーン。

狭い道をトラックで追いかけられ、(この撮影で、人が事故に巻き込まれたらしい)、最後はどぶ川に飛び込むのだが、これが道頓堀川の比でない汚さ。

最後は、ゴミ集積場に落ちるが、その異臭は画面から匂って来る。

またそこここで、画面の暗闇で、突然の出来事、ホラー映画ならではの怖さが迫ってくる。

死体も、死後数日(タイは熱いからすぐ腐敗)なので、腐敗が著しい。

探偵の父母の死も絡んで、悲劇的だ。

それにしても、冒頭の音楽「Me Panda」は、軽快で楽しい。

最後のおちは、ホラーの真髄だ。

ただこのノリは、はまるとくせになる。マイルドなホラーなので、物語に集中でき、謎が深まる。

新しい才能なのだろう。
コメント
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