ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「坊ちゃん」、秋葉原連続殺人事件をモチーフというが

2014-10-26 15:07:12 | 日本映画
おススメ度 ☆☆☆

第3回日本映画プロフェッショナル大賞、作品賞、主演男優賞受賞作品。

監督は、「まほろ駅前狂想曲」の大森立嗣です。

レイプとか、殺人とか、ちょっとぐろいので、あまりお勧めできません。

ただ、派遣労働者の鬱屈した精神状態が現在の世相を反映しているようで、考えさせられる映画です。

劣等感に凝り固まった、梶。秋葉原駅から電車の乗るのだが、どこか自暴自棄で死んでしまいそう。自分の気持ちを思いったけ携帯に打ちこんでいる。

基本は、ブサイク、もてないし、世間的にいじめられっ子。真面目だが要領が悪い。会社の面接で指摘される。

そんな彼が長野県佐久市の工場に派遣される。

ここでも、典型的にいじめられるが、同様にいじめられっ子で、興奮すると倒れてしまう持病を持つ岡田君と唯一友達になる。

このもてない男同士の自虐的、かつなめあい的な雰囲気が、なぜか多田と行天に被る。

もうひとり同僚がいるが、これが徹底的な悪で、高校時代に、スピードスケートで自分が追いつけない優秀選手を殺してしまうというちょっと異常者。

さらに、殺された男の妹を手ごめにするが逃げられる。

彼女は、外出していた梶と岡田に偶然会い、かくまってもらう。

そこから、彼女の梶と岡田による取り合いが始まり、梶は友達を失ったと悲観的に。

ま、そんなうだうだしたいきさつがあって、秋葉原殺人事件へとつながるのだが、ラストはちょっと微妙。

梶の喚き声が鼻について興をそぐが(音楽がさらに不協和音)、物語自体は面白く展開する。

ただ、警察沙汰のはずなのに放っておく、展開は「まほろ」と同じ。要は、現実ではないということか?
コメント
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