おススメ度 ☆☆☆
東京国際映画祭で、観客賞受賞映画です。
韓国映画の奇才キムギドクの作品ですが、監督は弟子のイ・ジュヒョンです。従って、ギドクほどの毒はありません。ギドクは、製作と脚本を担当しています。
北朝鮮の疑似家族(スパイ)の隣に、韓国家族が住んでいて、夫婦はいつも喧嘩ばかり。
だがいつしか二家族は仲好くなるのだが。
北朝鮮の疑似家族は、ぞれぞれ国に家族を残し、その安否を気遣う熾烈な環境。それゆえ上からの命令は絶対で、殺人をいとわない。
特に、妻役が班長で取り仕切るところが味噌で、後半に大きな間違いを起こし、それがとんでもない悲劇を招くことに。
実際この映画は、その過酷なスパイたちの命運を描いた映画だが、のどかな韓国ファミリーと対比しながら、根底で家族を守れない哀しさが漂う。
韓国ファミリーは、いがみ合っていてもお互いの尊敬の情で解決するが、北の場合はそうもいかない。
良かれと思って決行した事件が、結局疑似家族一家を奈落の底に落とす。その残酷さに涙さえ催す。
韓国が描いた北朝鮮だけに、真実味がある。
ただ、コメディのような宣伝に違和感を覚える、この映画は辛辣な映画だ。
東京国際映画祭で、観客賞受賞映画です。
韓国映画の奇才キムギドクの作品ですが、監督は弟子のイ・ジュヒョンです。従って、ギドクほどの毒はありません。ギドクは、製作と脚本を担当しています。
北朝鮮の疑似家族(スパイ)の隣に、韓国家族が住んでいて、夫婦はいつも喧嘩ばかり。
だがいつしか二家族は仲好くなるのだが。
北朝鮮の疑似家族は、ぞれぞれ国に家族を残し、その安否を気遣う熾烈な環境。それゆえ上からの命令は絶対で、殺人をいとわない。
特に、妻役が班長で取り仕切るところが味噌で、後半に大きな間違いを起こし、それがとんでもない悲劇を招くことに。
実際この映画は、その過酷なスパイたちの命運を描いた映画だが、のどかな韓国ファミリーと対比しながら、根底で家族を守れない哀しさが漂う。
韓国ファミリーは、いがみ合っていてもお互いの尊敬の情で解決するが、北の場合はそうもいかない。
良かれと思って決行した事件が、結局疑似家族一家を奈落の底に落とす。その残酷さに涙さえ催す。
韓国が描いた北朝鮮だけに、真実味がある。
ただ、コメディのような宣伝に違和感を覚える、この映画は辛辣な映画だ。