ひろの映画見たまま

映画にワクワク

「コロンブス 永遠の海」、コロンブスはポルトガル人だった?

2017-01-07 14:46:26 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆★

好事家向け ☆☆☆★

ポルトガル・フランス合作

2007年作品 やっとDVD化

2015年、106歳にして亡くなったマノエル・デ・オリベイラ監督作品。98歳での作品。

難解だが、好事家には、絶賛を浴びている本作。

コロンブスがポルトガル人だったとするマヌエル・ルシアーノ・シルバを追った作品である。

1946年、ポルトガルの青年が、海洋航海をした先人たちを思いアメリカへ渡り、医者となる。ポルトガルへ帰り結婚もしコロンブスの生誕地とされるアレンテージョ州クーバを訪れる。

1970年、アメリカ。老人となった夫婦は、ニューヨークのコロンブスの記念碑を訪ね、ポルトガルのポルトサント島(コロンブスが航海に出るまで滞在した島)を訪ねる。そして愛を確かめ合う。

コロンブスのゆかりの地を訪ね歩くロードムービー風なのだが、

景色の美しさと、きれいな音楽で描かれるまさに芸術と呼ばれる映像と、ややクラシカルな韻を踏んだ語りに引き込まれる。

一方で、こういう歴史や淡々とした語りに乗れない人は苦痛に他ならない。

それにしても、100歳にして、哲学的な語りと愛の賛歌を、自ら演じることで国に対する愛を表現する。

 



 

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「好きにならずにいられない」、アイスランド、デブ、ハゲ、オタク、童貞の43歳独身の男の初恋の話!

2017-01-06 17:55:45 | ヨーロッパ映画

おすすめ度 ☆☆☆

アイスランド・デンマーク合作 R+15

京都では、いま劇場公開。だが、もうDVD発売。それってあり。

北欧映画ナンバーワンに輝いた、氷の国の切ないラブストーリー。

小さなフィギュアでジオラマを作るのが唯一の楽しみな大男フシ。

母親の連れ合いに勧められて出かけたダンスレッスン。

そこで知りあった女性にほのかな恋心。彼女の夢に乗っかって、自らも夢を見る。

その夢のため、自ら犠牲を払うのだが。

彼女が、心の病のため、ぼろぼろになっても、懸命に寄り添うフシ。

そう、フシを一歩前え進めてくれたのが彼女だから。

フシのやさしさに、打たれる人は涙なしには見られない。

シリアスだが、ずしんと来る映画。

主人公フーシ役をアイスランドのテレビ番組などで活躍するグンナル・ヨンソンが好演。彼のパーソナリティが光っている。

 

 

 

 

 

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「検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男」、アイヒマン裁判を工作した検事の物語!

2017-01-05 18:58:40 | ドイツ映画

おすすめ度 ☆☆★

ナチス映画好き ☆☆☆

劇場未公開

今年1月、そうこの1月7日から「アイヒマンを追え ナチスが最も畏れた男」が劇場公開される。

全く同じフリッツバウアー検事の物語です。

見てみないとわからないが、ようは、今ドイツでは、ナチス映画が大流行だということだ。

トランプの出現で、世界の右傾化が騒がれる現代、ドイツとて、ナチスの時代へのあこがれがあるのかもしれない。

そんな中、再びナチスに帰ってはいけないという映画人の強い思いがあるのかもしれない。

「アイヒマンを追え」の方が、映画賞を受賞しているので、出来はいいのだろう。

確かに本作は、糾弾映画にしては、ちょっと散漫すぎる。

いずれにせよ、アイヒマンというホロコーストの責任者を捕まえ、裁判に持ち込んだ検事の偉業は、変わらないし、当時はまだ、ナチスの残党がいて検事を脅かしたのも事実だ。

執拗なドイツ人の反省は、見習うべきではないか。

 

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「西遊記 孫悟空 vs 白骨夫人」、中国版西遊記、孫悟空の大暴れ!3D版です。

2017-01-05 15:36:50 | 中国映画

おすすめ度 ☆☆☆

西遊記好き、☆☆☆★

中国版西遊記

金がかかっているだけあって、なかなかの出来。

かなりのレベルのCG技術。

ファンタジーアクションは、アメリカにそれほど負けていません。

そして、西遊記そのもの、「モンキー・マジック 孫悟空誕生」の続編らしいが(未見)、中国にとって「孫悟空」は古典。

今回は、その中の白骨夫人がテーマ。

三蔵法師が天竺で経典を手に入れる旅。

旅には、孫悟空と猪八戒と沙悟浄をつれて、天竺へと旅立つ。

その途中、三蔵法師を食べて命を長引かせようとねらっている白骨夫人に出会う。

孫悟空は、逆に頭に枷をはめられ、肝心の活躍ができない。

外表は美人の白骨夫人と戦う孫悟空。

紆余曲折をへて、やっつけるのだが、中々の奮戦。

話は分かりやすく、画面はきれい。

中国映画も、金のかかった映画も可能だ。

孫悟空にアーロンクオック、白骨夫人にコンリーが扮し、大作感満点。

 

 

 

 

 

 

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「ハイエナ・ロード」、アフガニスタンで活躍したカナダ軍!

2017-01-04 17:26:32 | 映画

おすすめ度 ☆☆★

戦争映画好き ☆☆☆

カナダ映画

カナダ版アカデミー賞3部門受賞! アフガン紛争の最激戦地で繰り広げられる兵士たちの壮絶な死闘!

アフガニスタン・カンダハル。至る所に地雷が仕掛けられた危険地帯で“ハイエナ・ロード"と呼ばれる復興道路建設の任務についたカナダ軍。

だが、そこは、戦車あり、スナイパーありの全くの戦闘場面。

実際の戦闘場面を取材して作ったというしろもの。カナダ軍が協力したとあるから、かなりの力の入れよう。

中には、兵士同士の恋愛や、現地人との交流など、戦闘以外の場面も。

でも、戦争映画だから、厳しい戦闘が続く。

これを見ると、自衛隊の国連派遣軍もうかうかしていられないなと。




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「ウォークラフト」、世界的人気を誇るPCゲーム「ウォークラフト」の実写化です。

2017-01-04 10:31:21 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆★

ファンタジーアクション映画好き ☆☆☆★

ギネス記録を持つ世界的ゲームといわれても、ゲーム音痴のわたしめには、ただのアクション映画です。

端的に言えば、人間対オークの戦い。

この映画の特徴は、対立構造が、善悪にとらわれないところです。

ゆえに、どちらを応援すればいいのやら。

映画の作りは、かなり力が入っていて、画像はきれいだし、それぞれのキャラが結構立っています。

ただ、牙を持つ半人間がいて、それが美女だったりして。

オークたちは、結構マッチョ、力任せのシーンも多い。

まあ、登場人物(オーク)が結構多くて、物語を追っかけるのが大変です。

ファンタジーアクション映画としては、作りはいいのですが、抜けている作品ではありません。

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「フィッシュマンの涙」、新薬開発に協力し魚頭になった青年の悲喜劇!

2017-01-03 17:08:30 | 韓国映画

おすすめ度 ☆☆☆

今年のお正月映画の貧困さはどうしたことか。

一日一回の上映にかかわらず10名未満の寂しさ。

アイデア勝負の韓国映画。

韓国社会の難しさ(特に就職とマスコミにスポット)を、魚男に象徴させている。

ゆえに、ある面コミックではあるが、むしろシリアス。

製薬会社の薬の実験の副作用で、魚男は出現する。

この薬ができたら、世界から飢えがなくなるという夢の薬。

魚男が一回だけセックスをしたという女性と、魚男を取材することで正社員に採用されるというテレビマンが、映画の舞台回しだ。

魚頭はかなり良くできた被り物なので、それほど見ずらくはない。むしろ、哀愁を漂わせる。

しかし所詮、世間は冷めやすい、ちやほやされた時期は過ぎて、魚男は海をあこがれる。

92分の中編の割には、話が詰め込みすぎで、せわしない。

しかし、韓国絵映画らしいアイデア勝負に一抹の長が。

 

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「陽光桜」、愛媛県の篤農家高岡正明の桜にかけた一生!

2017-01-02 09:33:30 | 日本映画

おすすめ度 ☆☆☆

一部劇場で公開。

教え子を戦争に送り出し、自らは病のため生き延びたことに負い目を感じ、

沖縄へ反戦の旅に出かけ、そこで出会った寒緋桜と「里桜」の天城吉野(アマギヨシノ)の交配で得られた桜を陽光桜と名付けた。

この桜は、暑さにも寒さにも強く(零下30度から摂氏30度の環境でも咲く)、花はやや赤みを帯びている。

30余年かけて、品集改良した高岡さんは、これを反戦のシンボルとして、世界中に送り届けた。

この高岡さんの生きざまと、家族の苦労を、ややコミカルに描いた作品である。

高岡さんを演じるのは笹野高史、ひょうひょうとした生きざまは、演者と一体となってよい雰囲気を醸し出している。

高岡さん自身の映像もあるので、雰囲気はよく似ている。

脚本・監督の高橋玄はこの高岡正明にほれ込み、一旦、製作がとん挫したが自身のプロダクションで作り上げた。

あまり知られていない、偉人を世に知らしめるのはよい機会なので、たくさんの人に見てもらいたいと思う。

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「アンフレンデッド」、一人また一人、そして誰もいなくなった!

2017-01-01 14:23:45 | アメリカ映画

おすすめ度 ☆☆

PG12 殺しの場面が残酷

全編、パソコン画面のSNSという、現代風サスペンス。

一人の女性が、恥ずかしい画像をネットにアップされ、自殺を図る。

冒頭、その自殺の場面が、ネットにアップされ、その画像で確認。

彼女がなくなって1年後、一回忌とでも言おうか。

恋人とイチャイチャのチャットをしていると、次々に友達が参加して、複数画面でのチャット。

その中に一人、見知らぬ女性の参入が。

そのうち、その見知らぬ人のアドレスが、死んだ女性のものだと判明。

この辺までは、チャット画面の連続でちょっと退屈。

後半、秘密が暴露されていき、なおかつゲームが始まる。

そして一人、また一人と

後半畳み込むように、連続画像のアップ。

そして恐怖のどん底に落とされる。

中盤まではダレルが、さすが後半は怖い。

ちなみに、予告編は短編なのでぎゅっと詰まってこわ~い。

 

 

 

 

 

 

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