おすすめ度 ☆☆☆
イ・ビョンホンのほか、カン・ドンウォンがキム刑事役、「二十歳」のキム・ウビンが天才ハッカー役に扮し、3大スターの競演で韓国では大ヒット。
韓国犯罪史上最大規模の金融投資詐欺事件と言われる実在の「チョ・ヒパル詐欺事件」を題材にした映画。
詐欺事件で、騙し騙されの展開なので、登場人物も多く、携帯でのやり取りなど、うっかりすると聞き逃したりして、やや難解な展開。
イ・ビョンホンのカリスマ社長、髭をはやし、どこか田舎のおっさんポイ雰囲気で凄みや貫録にややかける。
韓国映画らしい、エロさやグロさが不足しており、残念な気がする。
ただ、後半、舞台がフィリッピンに移ってからは、壮大なカーチェイスを繰り広げ、銃撃戦も充実。
フィリピンならではの、壮大さだ。
役者がそろった割には、深みのない映画に仕上がっている。
おすすめ度 ☆☆☆☆ (劇場鑑賞)
PG12 テロの映画ですから
第70回カンヌ国際映画祭で女優賞、ゴールデングローブの外国語映画賞受賞
トルコ移民のヌーリと結婚したカティヤは幸せな家庭を築いていたが、ある日、白昼に起こった爆発事件に巻き込まれ、ヌーリと息子のロッコが犠牲になってしまう。
やがて、ネオナチの男女が捜査線上に浮かびあがり、逮捕されるが、推定無罪で釈放される。
裁判で、夫ヌーリの人種的偏見と、過去に犯した麻薬がらみの罪が暴かれ、犯人は有罪の確信があったが、裁判官はあくまで法の下で、確たる証拠がなければ無罪とせざるを得ない。
そして一度は自殺を考えるも、煮えたぎる憎悪は収まらない。
この映画は、犯人側の信条とか、犯行に至った動機などは描かれず、あくまで被害者の立場が描かれる。
手持ちカメラを使うなど、随所に鮮烈な映像が挟まれ、カティアの心理を描いていく。
カティアに感情移入していくが、果たしてラストは?
カティアを演じるのはダイアン・クルーガー、その演技の的確さが目を引く。
監督は、トルコ人の血を引くファティ・アキン。
ネオナチが起こし、警察が失態を演じた事件が、この映画のモチーフだ。
ヨーロッパにおける移民問題を浮かび上がらせる。
おすすめ度 ☆☆★
一夜限りの恋好き ☆☆☆★
ポルトガル・フランス・アメリカ・ポーランド合作
舞台は、ポルト。ポルトガル北部に位置する港町、リスボンに次ぐ第二の都市。
エキゾチック、この街に惚れる。
行きずりの恋の二人の物語。
物語は、3部構成。
男ジェイク、家族に勘当されたアメリカ人。一夜を共にした相手を追いかけるも拒絶される。
女マティ、一夜を共にするが、大学教授の恋人がいる。やがて、娘を授かるが、家庭はうまくいっていない。
男と女 二人の出会いは、目と目の仲。レストランから女の家へ直行。
恋しあっている二人のセックスは美しい。
延々と続くが、翌朝の二人。セリフが。
音楽が心地いい。
最期に「アントンへ」の文字。
そう、ジェイクを演じたアントン・イェルチンは、27歳で事故により死亡。
おすすめ度 ☆☆
チェコ・フランス・アメリカ合作。
2014年作品。いままでお蔵入りだったがやっと「未体験ゾーン」で公開後DVD化。
デンマーク人女性監督スサンネ・ビア作品。
1929年、ノースカロライナ州。製材所を営むジョージ・ペンバートン(ブラッドリー・クーパー)は、火事で家族を失った美女セリーナと(ジェニファー・ローレンス)出会ってすぐに恋に落ちる。
前半はこの二人のラブラブムード。
だが中盤から、雲行きがおかしくなる。
二人の不協和音。
第一子を流産。何しろ、山の仕事はきつい。彼女は経営にまで口出ししていた。
そして、彼に元恋人とその子供がいた。そして、子供を可愛がっていた。
そこから、嫉妬に狂っていく。
なんともつらい映画だ。
どろどろ映画は、演技問題ではない、演技がよければそれだけ暗い。
おすすめ度 ☆☆★
アクション映画好き ☆☆☆
映画COM、Yahoo映画に紹介記事がない。
Netflixで先行公開。
デッドロックシリーズの4作目。
まあ、ほぼ格闘技のための映画であるためか、劇場はおろかDVDもスルーな感じ。
スコット・アドキンスが、敵を知らない格闘技を演じ、まさに無敵の強さ。
とくに蹴り技は、殺人ものだ。
実際この映画では、対戦相手が死んでしまい、その相手の未亡人を助けるために
アンダーグランドな試合に出るという話。
その対戦相手がやばい。
必然的に盛り上がる。
デッドロックシリーズの1,2は公開済だが、デッドロック3が面白いのに、未公開だ。
猫空ロープウェイは、全長4,033mと結構長い。
ロープウェイが通るルートがL字型になっています。普通は山を越えながら一直線で進むイメージですが、そうではないため、急激な角度変化に対応するよう、途中下車できない駅を2つ通過します。
動物園駅から猫空駅までの乗車時間は20~30分、速度は3~5m/秒。ひとつのキャビンには8名まで乗車可能です。車イスやベビーカーもOKです。
途中の景色も結構楽しめます。
おすすめ度 ☆☆
変わった映画好き ☆☆☆
三島由紀夫の異色SF小説の映画化。
予報が当たらないことで有名なお天気キャスター大杉。
ある日、田んぼの中で光線にあたり、宇宙人が覚醒。火星人としての自覚が。
家族も、長男が水星人、長女が金星人なることが判明。
原作は、原発が地球危機を起こすと説くが、映画は、地球温暖化が地球危機をもたらすと警告。
父親のがんが発覚。
家族が総出で看病に当たる。
家族愛の話でもあるのだ。
おかしな行動が出てくるので、そこをクリアしないと先へ進めない。
吉田大八監督。
主人公に、リリーフランキー。
ラストで、家族の大切さを訴えるのだが。
おすすめ度 ☆☆☆
ニューヨーク好き、文芸映画好き ☆☆☆★
サイモン&ガーファンクルの名曲「ニューヨークの少年(The Only Living Boy in New York)」(原題)がバックに流れる青年の成長物語。
彼女と一夜限りの関係を結んだその日、隣に初老の隣人がやってきて、彼の人生相談を引き受ける。
そのテーマはなんと、父親の恋人と恋愛関係になること。
我々の感覚では、なんでそんなことにとなるのだが、そこはニューヨーク。
もう一つの秘密が最後の方で明らかにされる。
その父親と隣人の関係が明らかになって、それも自らの経験から感じ取った秘密。
謎が解けて、青年は成長する。
青年を演じるカラム・ターナー。脇を固める父親役のピアース・ブロスナン。隣人役のジェフ・ブリッジス。
監督は、マーク・ウェブ。
甘いリズムがマンハッタンを浮き彫りにする。
おすすめ度 ☆☆
「散歩する侵略者」好き ☆☆☆
「散歩する侵略者」から派生したWOWOWのドラマ5話を、劇場版として一本にまとめた作品。
かといって、出演者も別、つくりも別。
基本、宇宙人の話なので、その辺の好みで、良し悪しが左右される。
今回は、宇宙人と、宇宙人と人間を橋渡しする助手と、宇宙人に犯されない助手の妻のほぼ3人で話は進む。
妻は何とか夫を、人間側に引き込もうとするが、なかなか宇宙人への忠誠心が抜けない。
宇宙人の話なので、それっぽく描かれなければならないが、宇宙人に扮する東出が、長身長を生かして、不気味。
一方、助手を演じる染谷も、それらしく見える。
基本、ホラー畑の黒沢監督、高橋氏の脚本協力で、よりホラーっぽい作りになっている。
唯一人間でいる夏帆は、愛をもって対抗しようとする。
概念という変わったテーマで、愛を描くのは、成功したかどうか?