MAKIKYUが先日八戸を訪問し、少々足を伸ばして大湊線に乗車したのですが、この際大湊線で乗車した車両はキハ100形と呼ばれる気動車(ディーゼルカー)で、この車両はJR東日本のローカル線区でよく見られるキハ110形と呼ばれる気動車とほぼ同様のデザインながら、16m程度の短い車体が特徴となっています。
キハ100形は専ら北東北(それも大半が岩手県内)で活躍しているのですが、大湊線で活躍する車両は後に増備された車両と言う事で200番台として区分されており、客ドアがプラグドアではなく、一般的なタイプとなっている事が、他のキハ100形との違いとなっています。
このキハ100形200番台は大湊線用のみとなっており、基本的には同線内と青森・八戸に直通する快速で運用されるのみですので、陸奥限定車両とも言える状況となっています。
JR東日本の列車に乗り慣れた人間であれば、見た目はさほど珍しい車両という感はないものの、この地を訪問する機会があれば、是非一度は乗っておきたい車両の一つです。
ただ大湊線の定期列車は、基本的にこの車両で運用されるのですが、両数が限られている事もあってか、1両のみで運行される事が多く(大湊線内だけでなく、青森などへの直通でも1両で走る事があります)、しかも大湊線の本数が決して多くないにも関わらず、車体が小柄故に座席数も限られますので、この車両1両のみの列車では、混雑が常態化している模様なのは難点です。
(MAKIKYUが下北から青森行快速に乗車した際も、昼間にも関わらず野辺地まで座れない程でした)
また車両数がギリギリという事もあって、旧型気動車(キハ40系列)が代走する事もしばしばある様で、MAKIKYUが大湊線に乗車した際も、この車両に当たる事こそなかったものの、大湊駅で停車しているキハ40形+キハ48形の2両編成(青森~大湊間の快速サボを掲出)を目撃しています。
こちらは車体が大柄ですので、座席数が確保できるのは利点ですが、大湊線内で行っているワンマン運転には対応していませんし、今時北海道以外では珍しい非冷房車ですので、夏場などはサービス面でも問題ありと言えます。
そのためもう少し車両を増備して、今時本州のJRでは珍しい非冷房の旧型車両による代走や、常態化している混雑を解消して欲しいと感じるものですが、割合新しい車両というイメージがあるこの車両も、既に最新型といえる状況ではなく、今後の新造はあまり期待できませんので、それならせめて車両の転配を行い、標準的な車体長のキハ110形を大湊線で走らせ、小柄なキハ100形を代わりに他線へ転用できないものか、と思ってしまうのはMAKIKYUだけでしょうか?
(最近転配でキハ110形が走り始めた路線の中には、JR屈指の閑散線区・区間もあり、こちらはむしろ小柄なキハ100形でも充分そうですので…)