今月に入ってからMAKIKYUが静岡へ出向き、静岡鉄道グループの一日乗車券を利用した際には、静鉄電車の他に、しずてつジャストラインの路線バスに乗車する機会がありました。
(静鉄電車は1路線しかなく、むしろバス乗車の方がメインだったのですが…)
しずてつジャストラインの路線バスは近年低床車両の導入が進み、比較的新しい車両も多く走る反面、大都市圏排ガス規制の規制対象地域ではなく、車両使用年数が長い事もあってか、首都圏などの排ガス規制対象地域ではもう何年も前に見られなくなった古参の旧年式車も活躍しており、車両のバラエティが豊富なのは魅力的で、特に古参大型路線車が好きなMAKIKYUにとっては、この様な車両に当たると非常に喜ばしいものです。
しずてつジャストラインは様々なメーカーの車両を導入しているため、古参大型路線車も様々な車種が存在するのですが、その中でもMAKIKYUが先日乗車したのは三菱エアロスターKで、この車両は新しくても平成3~4年頃の車両ですので、大都市圏ではもう姿を見なくなって久しい車両ですが、しずてつジャストラインではまだ新型低床車などに混じり、そこそこまとまった数が活躍しています。
またしずてつジャストラインの古参大型路線車は、前後扉配置で2段窓の車両が大半を占めているのですが、エアロスターKの一部は引き違い窓・中4枚扉で車内もやや豪華な仕様になるなど、年式の割には近代的に見える車両が鳥坂営業所を中心に配置されています。
(勿論エアロスターKの中には前後扉2段窓の車両もあり、藤枝へ向かう中部国道線などで活躍する姿も目撃しています)
MAKIKYUが乗車した車両は、鳥坂営業所に配属の中4枚扉車で、他にも複数台の稼動(リア画像は乗車した車両とは同型の番号違いです)を目撃していますが、そこそこ手入れがされているのか極度の古さこそ感じないものの、年式プレートを見ると平成1年製、おまけにシフトレバーはロッド式(三菱製大型路線車は古参車でもフィンガーコントロール採用例が他メーカーに比べて多く、また三菱製のロッド式は他メーカーに比べて硬くて厄介です)でしたので、運転するのは少々大変そうな車両です。
MAKIKYUがこの車両に乗車した路線は、静岡駅から北東へ向かう鳥坂営業所管轄の水梨東高線で、30分程乗車した瀬名新田が終点となりますが、静岡駅から瀬名新田へ向かう路線はもう1路線(竜爪山線)もあり、両者共に毎時2~3本程度の便があるほか、草薙から瀬名新田へ向かう便も毎時3本程度あります。
瀬名新田はバス折り返し場になっており、典型的な郊外の住宅地の一角といった場所ですが、昼間は山間部がデマンド運行となる竜爪山線末端区間用のワゴン車が留置されている姿も目撃出来ました。
また近くの丘陵には茶畑が広がり、この光景は如何にも静岡らしいと感じると共に、しずてつジャストラインの複数路線を容易に乗り比べる事も出来ますので、静岡市内で路線バスを利用した小旅行を楽しむにも絶好の路線と感じたものでした。