今月MAKIKYUが青春18きっぷを利用し、静岡へ足を運んだ際には、途中の三島で途中下車し、伊豆箱根鉄道の駿豆線電車にも乗車する機会がありました。
(駿豆線はJR線ではありませんので、当然ながら青春18きっぷは通用対象外で、別途乗車券を購入して乗車しています)
駿豆線は地方私鉄の中では優等生的存在の路線で、運転本数などの利便性に加え、車両面でも自社発注車両が過半数を占めているのですが、西武グループと言う事もあってか、親会社の西武鉄道から譲受した車両も何本か活躍しています。
親会社の西武鉄道から譲受した車両も、最近では元新101系→1300系が運行開始した事で話題になりましたが、同系に置き換えられる形で廃車が進んだ元701系→1100系も一編成だけ残存しています。
一編成が残存している1100系も、今年6月で退役する事が発表されており、昨年夏頃からベージュと赤色の西武旧塗装(伊豆箱根鉄道でも以前採用)に戻され、リバイバルカラー+「ありがとう1100系」ヘッドマークを掲げて最後の活躍をしています。
このリバイバルカラーとなった1100系は、土休日の運転予定時刻が公式HPでも公開され、MAKIKYUが静岡へ向かう途中で丁度良い時間にも、1100系で運転される列車があり、途中下車して駿豆線へ足を運んだ次第です。
リバイバルカラーになってからは初めて1100系に乗車する事にもなったのですが、MAKIKYUがこの装いの電車に乗車するのは、西武多摩湖線の国分寺~萩山間で351系電車が最後の活躍をしていた時以来で、如何にも今日の電車と言った趣があり、フルカラーLEDの側面行先表示となったJRのステンレス製電車から乗り継いだ事もあり、タイムスリップしたかの様な錯覚を受けたものでした。
ちなみに現在活躍している1100系は昭和42年製、カルダン駆動の冷房車という事もあってか、地方私鉄の車両にしてはそこそこのレベルと感じ、この程度の車両でも退役する一方で、一部の大手私鉄では未だに昭和30年代製車両が本線でもゴロゴロ走っている状況では、もう退役という気もしますが、親会社では個人的にはさほど古くない車両と言う印象がある新101系の退役→地方私鉄譲渡が進んで伊豆箱根鉄道にも一部が移籍し、老朽車の維持コストなども考えると、致し方ないのかもしれません。
また元西武701系は西武グループの伊豆箱根鉄道だけでなく、輸送力削減による減車が行われた流山電鉄でも既に退役車がある一方、現在上信電鉄や三岐鉄道に譲渡された車両や、同系の下回りを装備した車両が現在も活躍中ですが、これらの車両もあとどの位の間活躍を続けるのか気になるものです。