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JR東日本「福島DCオープニング」号~1月程前に運転された臨時列車

2015-05-02 | 鉄道[東北]

今年4月~6月にかけて「ふくしまディスティネーション(DC)」キャンペーンが実施され、東日本大震災からの復興が進む福島県へ、DC期間内に足を運んだという方や、これから足を運ぶ計画を立てている方も、少なくないと思います。

MAKIKYUもDCが始まったばかりの先月、DCに関連して運転され、運転開始したばかりの「上野東京ライン」も経由する臨時快速列車「つながーるふくしま」号の乗車、既にこの列車に関しては「MAKIKYUのページ」でも取り上げていますが、他にふくしまDCに関連した臨時列車にもう一つ乗車しています。
(臨時快速「つながーるふくしま」号に関する既公開記事をご覧になりたい方は、こちらをクリックして下さい)

このもう一つの臨時列車が「福島DCオープニング」号で、運転区間は新潟~会津若松間、4月4日と5日の2日間、蒸気機関車(SL)牽引列車で有名な「SLばんえつ物語」号とほぼ同様のダイヤで運行でした。


充当車両も客車は「SLばんえつ物語」号で用いられている12系改装車両が用いられたものの、牽引機関車は名物のSLではなくディーゼル機関車(DL)が充当、列車名だけでなく牽引機も異なる姿で運行されたものでした。

DL充当はSL検査なども絡んでおり、SLファンにはガッカリな列車かもしれませんが、日本国内ではDL牽引の客車列車も非常に希少な存在ですし、「SLばんえつ物語」号とは異なるイレギュラーな姿も、趣味的には興味深い存在と感じた方も少なくないと思います。

MAKIKYUは「SLばんえつ物語」号用に改装された客車への乗車も、先月が初めてと言う状況でしたので、SLに比べると空いていると見込まれるDL牽引列車で、「SLばんえつ物語」号用の客車乗車を堪能できるのも…と感じて指定席券を購入して乗車したものでした。

乗車日は割安な「青春18きっぷ」通用期間にも関わらず、普通車は1ボックスを占拠可能な程度の混雑率で、見込み通りと感じたもので、3時間半以上に及ぶ全区間乗車でも、阿賀野川沿いの景観や改装客車内の視察などで飽きる事はなく、もっと乗っていても…と感じる程でした。


また同日に乗車した「つながーるふくしま」号は「臨時」表示のみで、案内表示などは味気ない印象が否めなかったものの、「福島DCオープニング」号では牽引機(DL)に専用のヘッドマーク掲出、側面行先表示器部分にも専用ステッカーが貼られていました。


車内でも「福島DCオープニング」号の乗車記念証を配布するなど、2日間だけの限定列車としての価値を高める施策が色々と見受けられ、「つながーるふくしま」号以上にふくしまDCに関連した観光列車らしさを実感した点は、大いに評価できると感じたものでした。

今月は専ら「SLばんえつ物語」号として、週末や祝日に所定のSL+専用客車編成で運行となりますが、SL検査期間中でもDL牽引で改装客車を活用し異色の観光列車を走らせたり、先月は改装客車の代わりに青い12系客車を充当した臨時列車を走らせる日も存在する状況でした。


JR列車内の中吊り広告などでも、これらの列車に関しては盛んに宣伝しており、この広告を見た事があるという方も決して少なくないと思いますが、磐越西線ではふくしまDCに関連した話題性のある列車を色々企画する辺りは、JRもよく考えたものと感じます。

今後6月も磐越西線では「DLばんえつ物語」号など、DL牽引による観光列車運転が予定されており、6月末には1日だけ列車名を変更、「福島DCファイナル」号として運転予定もありますが、機会があれば今度はSL牽引列車に乗車するのも…と感じたものでした。

「ばんえつ物語」号用に改装された12系客車に関しても、近日中に別記事で追って取り上げたいと思います。

(お断り)「福島DCオープニング」号は福島県~新潟県に跨って運行された列車ですが、ふくしまDCに関連して運行した臨時列車である事も鑑み、鉄道[東北]カテゴリーでの取り扱いとさせて頂きます。