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屋久島町営フェリー「太陽」と口永良部島

2015-05-30 | 船舶[日本国内]

昨日鹿児島県の口永良部(Kuchinoerabu)島で大規模な火山爆発が発生し、島内全域に当該への緊急避難命令が発令された事は、ネット上のニュース記事などでも盛んに報じられていますので、ご存知の方も多いと思います。

鹿児島県の離島で「永良部(エラブ)」と聞くと、沖永良部島を思い浮かべる方も多いと思いますし、知名度の高さもこちらの方が断然高いと思います。

沖永良部島と口永良部島は、同一県内の離島で名前は似ているものの、場所は大きく異なっており、沖永良部島は奄美大島と沖縄本島のほぼ中間と言う、鹿児島県本土から非常に遠い所に位置しているのに対し、口沖永良部島は屋久島の北西に位置しており、本土からの距離はさほど遠くない島です。

現在は全域が屋久島と同じ「屋久島町」の町域となっており、島へ向かう足は屋久島町営フェリー「太陽」が唯一の公共交通機関、昨日緊急避難の際にもこのフェリーが用いられています。

 
屋久島町営フェリー「太陽」は、通常は口永良部島~屋久島(宮之浦港)~種子島(島間港)間を結ぶ定期航路で1日1往復の運航、宮之浦港を起点に運航しており、口永良部島と種子島のどちらか一方を午前中、他方を午後に運航するダイヤとなっています。

口永良部島は人口130人程度と言う、離島の中でもかなり人の少ない島ですので、余程の事がない限りは1日1往復の運航でも差し支えない気もしますが、屋久島と言う離島からの足が唯一と言う状況では「離島の離島」と言っても過言ではなく、その上この運航本数では、非常に行き難い島と言っても過言ではないと思います。
(鹿児島県は十島村に属する各島など、更に足を運び難い離島も多数存在しているのですが…)

MAKIKYUもこの口永良部島へは足を運んだ事がなく、それどころか種子島の発着港も南種子町の市街地から離れた所に位置し、公共交通機関も僅かな便数のコミュニティバスが発着するだけという不便な島間港を発着していますので、「太陽」に乗船した事すら…という状況です。

ただ半年程前の昨年冬にMAKIKYUは屋久島へ足を運ぶ機会があり、その際には宮之浦港に停泊中の姿を見る事ができると共に、写真もその際に撮影したものです。

写真を撮影した日は悪天候で欠航、本来なら出航して宮之浦港にはいないはずの時間に撮影したもので、欠航となる事もしばしばの様
です。

MAKIKYUがこの写真を撮影した日は、MAKIKYUが乗船予定だった種子島~鹿児島行の別航路こそ出航したものの、時化で大きく揺れる状況だった上に、その後翌日にかけて欠航便が相次ぐ状況で、冬の離島訪問は…と感じたものでした。

 
また口永良部島は屋久島からさほど距離が離れていない事もあり、天候が良い時は島内の一部地域から容易に見渡す事もでき、左側の写真は永田いなか浜、右側の写真は大川の滝近くから望む口永良部島を撮影したものです。

半年程前の屋久島訪問時は、他に近くの種子島も訪問しており、なかなか記事作成が追いつかず、これらの島に関する記事公開ができていない状況ですが、これらの離島に関しても取り上げたい事が多数ありますので、機会があれば追って別記事で取り上げたいと思います。

ニュースでは負傷者発生も報じられていますが、犠牲者が発生する事態に至らなかった事は不幸中の幸いで、口永良部島の火山活動も沈静化し、全島避難解除となる事を願いたいものです。
(こればかりは自然活動ですのでどうにもならない事ですが…)