今月MAKIKYUは遠方から訪来した知人の案内役で箱根へ出向く機会があり、その際には小田急が発売している「箱根旧街道・1号線きっぷ」を利用したものでした。
(小田急線各駅では小田原までの往復+フリー区間のセットで発売)
有名な「箱根フリーパス」に比べると知名度は低く、自動券売機では購入できず窓口販売となるのは難点ですが、日帰りで箱根エリアでの利用路線が限られる状況なら、使い方次第ではかなり有用な乗車券です。
この乗車券では箱根登山電車は小田原~小涌谷間有効、箱根登山バスも登山電車の有効区間と並行する区間をはじめ、小涌谷から芦ノ湖(元箱根・箱根町)方面などで通用し、また箱根湯本~畑宿~元箱根港間などでも利用できます。
しかしながら登山電車全線完乗を目論むとなると、末端の2駅間(小涌谷~彫刻の森~強羅)だけが区間外となり、別途運賃支払いが必要となるのは少々難点です。
登山電車では無人駅(駅によっては一部時間帯のみ有人)も存在する事から、PASMOなどの交通系ICカードが導入された今日でもパンチ式の車内補充券が健在、先日MAKIKYUが箱根へ出向いた際には、車掌から車内補充券を購入し強羅まで乗車したものでした。
(車内補充券画像は不正使用防止のため一部加工しています)
下車時には改札係員の承諾を得て記念に持ち帰る事も出来ましたので、130円(初乗り運賃額)で車内補充券を記念に持ち帰れるなら、旅の記念にも丁度良いと感じたものでした。
強羅まで登山電車に乗車した後は芦ノ湖方面へ、小涌谷まで登山電車で来た道を引き返してバス乗継も一つの方法ですが、観光施設巡りバスで小涌園に出て小田原~小涌谷~小涌園~箱根町のバスに乗継する事も可能です。
(箱根旧街道・1号線きっぷでは施設巡りバスも通用区間外・箱根フリーパスは通用します)
強羅駅~小涌園の施設巡りバスバス運賃は、強羅~小涌谷の登山電車運賃よりはやや割高になるものの、ルートにバリエーションを持たせる点でも有用な存在で、車両面でも「Skylight」と呼ばれる特別仕様の車両が活躍しているのも大きな特色です。
Skylightは外観・内装共に観光向けの特別仕様となっており、一目で他のバスとの違いが一目瞭然、バス関連イベントなどで特別展示される事も多い車両ですので、遠方から訪来した知人にも是非乗車して頂きたいと思いましたが、MAKIKYUが乗車した施設巡りバスでやって来たのは「Skylight」の後に導入された「SkylightⅡ」でした。
SkylightⅡは先代「Skylight」とは異なり、車両形状は一般的な中型路線バスそのものですので、Skylightに比べると、見た目はやや大人しい印象です。
ただ1台毎に異なるレトロ調の装いをはじめ、天窓を設けている事などはSkylightと同様で、観光向けに特別仕様車導入を続けている辺りは、登山バスが施設巡りバスに力を入れている事の表れとも感じたものでした。
また施設巡りバスではSkylightⅡ導入が何度も行われている事もあり、現在では2系統ある施設巡りバス(S路線/M路線)の主力車になっていますが、この事もあって見た目は装い以外大差ない雰囲気ながらも、車型は複数存在しています。
その中でも先日MAKIKYUが乗車した車両は、比較的新しい4気筒エンジンのAT車(現行モデルの一つ前に発売されていた車型)で、様々なバリエーションが存在する事は、趣味的には非常に歓迎と感じたものです。
ただJ-BUS中型4気筒エンジンのAT車は夏場冷房の利きが芳しくない話も聞きますので、ただでさえ冷房の利きが悪い上に天窓付きともなると夏場はどんなものだろうかと気になったものですが…