昨夕
昨日の朝、いつもの場所に行こうと家を出た夫の声がする。
何言ってるのか分からないから、ベランダに出たら「蛇がいる!」って。
ひょえー!なんだそれ。まさかよまさか。
「どのくらいなの」とベランダから大声で訊いたね。
このくらいと手で長さを示したが、ま、3、40センチくらいだ。
あっ車庫に入って行った、と言ってるからそりゃあ捨てておけない。
慌てて私も車庫へ。
「どこへ行った?」訊けば「俺のカブに入った!」って。
ほんとにカブか!?そんならいいや、私の原チャには影響ないからいいや。
おかしいやら気持ち悪いやらで、笑いそうになったわ。
何ともないだろうと、夫はカブにまたがって市民の森へ出かけて行った。
ちなみに市民の森まではカブで約15分。
私は、蛇が夫のカブに絡みついているんじゃないかといろいろと妄想したけれど・・・
帰ってきた夫は開口一番「いたぞ」って。
シートを持ちあげたら中に蹲っていたんですって。
「棒で突いたら逃げてったわ。市民の森にいたのが来たんだな」
と言うから蛇もこれまたなかなか。シートの中に隠れるなんざなかなか。
そうか、お前もカブに乗って旅したかったんだ、社会見学。
たまにはお山じゃない処に行きたかったんだ、うんうん。
どうよ、コンクリートの世界は。十分味わったかね。
それにしてもどこで一泊したんだろう、まさかうちの庭じゃないだろうね。
カナヘビという食料があるからさ。
一度都会の空気を吸ってみて満足しただろう蛇。
お帰りの手段求めて、また車庫に止めてあるカブのシートの中に潜り込むなんざ、
凄い技、えらいもんだ。ちゃんと帰って行けてよかったわ。
どうだったのかね、夫運転のカブ15分の乗り心地。訊いてみたいもんだ。
もちろん私はお姿拝見していない。
夫は、マムシじゃ俺もカブには乗れなかったと言ってたけれど。