録画しておいたEテレ「日曜美術館」『縄文』を2回も観た。
縄文と司会の小野正嗣さん、ご両人じっくりと拝見、大好きよ。至福の時。
井浦新さんファンの方にはまことに申し訳ないが、私は彼が司会の時はいらいらしっぱなし。
俳優業の時はむしろ好きな役者の中に入るのに(NHKのドラマ「ハゲタカ」の時は最高)
原因は分っとる、言葉が足りない、のひと言。
4年も何で続けるんだ、と怒り心頭。ごめんなさい、好きな方もいるのに。
4月、新司会者の小野正嗣さん拝見してビックリ。代わったことが嬉しいやら何やら。
そして、まあ髪形から何から画家の藤田嗣治さんそっくりで。
小野さんのことは何ひとつ知らないから、誰だ誰だと脳内が忙しく駆け巡る。
検索結果、2015年「九年前の祈り」で芥川賞を受賞し、立教大学の教授だと知って二重にびっくり。
ちなみにこの年の直木賞は「サラバ!」の西加奈子さんだったのね。
日曜9時に録画するわ、日曜8時の再放送を観るわで忙しくなってきた。
それにしてもハンサムでしょ、どんピシャのお顔なのよ。少年がそのまま大人になったような顔で。
姜尚中さんが司会の時と同じように見るだけでときめくわけ。
若かりしとき。1970年生まれだから今でも充分お若いけれど。
そして司会を引き受けるにあたってのインタビューで、
僕の課題は「芸術の魅力をいかに言葉にすればいいのか」
画家たちは、絵という手段でしか表現できないものを創造しているわけですよね。
そう考えると、言葉で形作られていない作品を言葉で語ろうとすることには、
ある種矛盾というか無理があるというか……。
絵画や音楽が表現する“本質”に、どんなに頑張っても、言葉ではある程度のところまでしか近付くことができないという気がします。
この番組でも痛感していますが、「作品について語る」ことは非常に難しいことなんだと思うんです。
あるいは、取り上げる美術作品や芸術家について、
なんとなく感じたり考えたりしていたことがより明確になるきっかけになればとも。
そしてそのうえで、「実際に美術作品を見に行ってみよう」とか、
「もっとこの画家について調べてみよう」という風に、
美術と出会い、美術について思考を巡らすきっかけになればとてもうれしいですね。
このお言葉もどんピシャ。
私が日曜美術館の司会者に求めることはまさにそれなのです。
展覧会や美術品そのものの解説は学芸員におまかせして。
あなたはその作品に対峙して何をどのように感じましたか?
ということをあなたの言葉で語っていただきたかったの。
素直で自然体の小野さんの言葉、リアクション、ただいまのところまことに満足しています。
(ちょっとえらそうだわね)
(写真はすべてwebからお借りしました)
紹介作品を鑑賞し小野正嗣さんを観賞し、なおかつ活けられている花を観賞し。
一番組で楽しみが3つもあるなんて極上だ。
あっそうそう、注文がひとつだけ。
高橋アナが話しているとき、1回1回横向いて高橋さんの顔を見なくてもいいのよ。
正面向いて聞いていていいの、せわしなくて画面が落ち着かないからね。それだけお願い。
私と話すときだけはじっと正面から観てね。