気ままに

大船での気ままな生活日誌

艶○源氏展 in 横浜

2008-10-18 09:06:04 | Weblog
横浜高島屋で開催している、和紙塑像家・内海清美さんによる”艶○源氏”展を観に行った。8Fの特売場の雑踏を抜けると、そこは千年前のうるわしい源氏物語の世界であった(笑)。

和紙だけでこんなに、すばらしい精巧な人形ができるのかと、驚いてしまった。衣装はもちろんのこと顔の表情まで細やかに表現されていて、よくぞここまでと感心してしまう。髪の毛も一体あたり200本の細いよった和紙でつくられていて、本当の髪のようにしなやかだ。

源氏物語の16の名場面の中で、なんと350体の和紙人形が使われている。色は和紙の白い色だが、観る人の心のままに様々な色に変化する。ボクは源氏物語は最近、1/3ほど訳書を読んだだけで、名場面といっても、多くはわからない。でも、夕顔の場面はわかった。童女が扇子に夕顔の花をのせて差し出すところ、源氏が夕顔に迫るところ、夕顔が死に向かうところ、等が物語り風に並べられている。ボクはここの、源氏と夕顔のラブシーンが、全作品の中で一番気に入った。夕顔のなまめかしい顔の表情や、源氏の手があらわになった夕顔の胸をまさぐるところなど、まさに艶○源氏であった。

和紙人形の感触を楽しめるコーナーもあった。おさわり自由(笑)ということで、たっぷりさわらせてもらった。やっぱりごわごわした和紙の感触であった。このごわごわ感が視覚的にはなめらか感に変わるのが不思議であった。もしかしたら、隠れたところにも、細心の細工がなされているのでは、とその人形をひっくり返してみた。期待していたようにはいかなかった。衣装の下には、なまめかしいおみ足はなく、ただの和紙のくしゃくしゃした裏側がみえただけであった。

。。。
絵はがきから

光源氏と夕顔

藤壺に詰め寄る光源氏

琴を弾く藤壺

光源氏を抱く桐壺更衣と桐壺帝

夕霧と柏木
コメント
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