気ままに

大船での気ままな生活日誌

雨上がる

2012-02-07 17:26:27 | Weblog
朝から強い風と雨だった。でも気温は高かった、それならと外に出た。行く先は横浜そごう美術館。京都の細見美術館所蔵展Part Iが始まったのだ。館内に入ると、がらんとしている。こんな雨の中、出てくる人は変わりもんなんだろう(汗)。ゆっくりと”都の遊び・王朝の美”を楽しむことができた。これについては、また稿を改めて紹介するつもりだ。

昼食をそごうのレストラン階でとり、午後はどうするかと思案した。外をみると、あの雨が止みそうな雰囲気だ。それならと、鎌倉に戻ることにした。八幡さま境内の鎌倉国宝館の氏家浮世絵コレクション展がそろそろしまいになる。北斎の作品が結構あるし、毎年、必ずいっている展覧会なのだ。そこに行くことにした。

鎌倉に着くと、雨は上がっていた。傘もささずに、段蔓を歩くことができた。そして、見慣れたものばかりだが、北斎のほか、懐月堂安度、勝川春章、月岡雪鼎、歌川広重、西川裕信などの肉筆浮世絵をゆっくり観た。北斎の”酔余美人図”はいつみてもいい。酒飲みは酒飲みを知る(爆)。”職人尽図屏風”の岩佐勝重は又兵衛の子である。

そこを出て、また牡丹庭園に入った。まだ”正月ぼたん”の看板だったが、もう”冬牡丹”でいいだろう。雨上がりの牡丹はしっぽり濡れて、ことのほか艶っぽかった。山種美術館で観た、福田平八郎の”牡丹”を重ね合わせみた。庭園の入り口近くの一画に”湖石の庭”がある。ぼくも15、6年前行ったことがあるが、中国の太湖(ターフー)でとれる石(太湖石)が配置してあり、その間隙に牡丹が植えられている。古来、我が国では”牡丹に太湖石”が画題になっていたそうだ。この石は中国では天然記念物になっていて、現在では国外に持ちだすことができないという。昭和59年に日中友好のため八幡さまに贈られたものらしい。

大船に戻る頃には、お日様もちらりと顔を出すほどに天気は回復してきた。そして、大船観音さまの上の雲間から青空が少しだけ覗いていた。北宋汝窯の青磁の”雨過天青雲破処”、雨上がりの雲間の空の色だった。

。。。。。

鎌倉国宝館と酔余美人図



湖石の庭



牡丹いろいろ









雨過天青雲破処


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六本木で安宅コレクション

2012-02-07 08:47:01 | Weblog
いつもは、大阪で静かに暮している安宅コレクションが、今、六本木に来ている。サントリー美術館で”悠久の光彩/東洋陶磁の美”展が開催されているのだ。東洋陶磁のコレクションでは、ぼくは安宅コレクションが一番好きかもしれない。大阪の東洋陶磁器美術館にも去年も一昨年も行ってきたし、東京でも三井や出光で、展覧会があったとき観たりした。コレクターの安宅英一のお墓は東慶寺にあり、時々、いいものをたくさん残してくださり、ありがとうございます、とお礼をいっている(汗)。

安宅コレクションはスター揃いだ。今回もオールスターのラインナップでおいでくださっており、大変、満足した。これまで、何度も感想文を書いているので、今回は書かない(笑)。その代わり、プロ野球のキャンプも始まったことだし、ぼくが安宅チームの監督なら、こういう、先発メンバーにするということで、感想文に代えさせていただきたい。打順や守備位置は陶磁器の形や格などを考えて決めました。もちろん、えこひいきが入っています。

以下に示しますが、声を上げて読みあげてください。それも、球場のウグイス嬢のように”いーちばん、らあいと、いちろおー・・と言った具合に抑揚をつけて、美形ぞろいですので、なるべく色っぽく、お願いします。名前はリズムをつけやすいように考えてつくっています(汗)。

一番 サード 汝窯青磁、水仙盤 北宋 
二番 セカンド 青花 草花文面取瓶 朝鮮
三番 ファースト 飛青磁花生 国宝 龍泉窯
四番 センター 油滴天目茶碗 国宝
五番 キャッチャー 青磁鳳凰耳花生 龍泉 南宋
六番 ショート 青磁刻花牡丹唐草文瓶 北宋
七番 レフト 青花蓮池魚藻文壺 元
八番 ライト 青花辰砂蓮花文壺 朝鮮
九番 ピッチャー 木葉天目茶碗 吉州窯 南宋 

トップバッター

二番

三番

四番

五番


控えの選手層も厚いですよ。(一部、先発メンバーも写っています)




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