鎌倉文学館で”壮大、痛快、涙あり/歴史・時代小説”展が開かれている。鎌倉ゆかりの歴史・時代小説家の当館所蔵品展だ。1、2年間だけ、鎌倉に住んだ作家も含まれるから、両手では足らない数になる。ちょっと挙げてみよう。野村胡堂、山本周五郎、舟橋聖一、川口松太郎、海音寺潮五郎などのビッグネームまでそうなのだ。そして、だれでも鎌倉文人として認める大仏次郎、吉屋信子、中山義秀、安西篤子、永井路子。そして、えっ?と思う、直木三十五。鎌倉に居住し、”正伝荒木又右衛門”などの時代小説を書いているのだ。そういえば、先日、紹介した”宮本武蔵”で書き忘れたことがあった。吉川英治が武蔵を書く動機になったのが、吉川も居合わせた、菊池寛と直木三十五との間の武蔵論争だった。直木は武蔵の実力はたいしたことない、逃げるのがじょうずなだけだと主張した。吉川はそれに反発して強い宮本武蔵を書いたのだ。
加えて、早乙女貢と林不忘。この二人が今回の展示のメインになっている。早乙女は平成20年12月になくなったばかりである。そして、林不忘については、最近、遺族から当館に贈られた遺品のお披露目という意味合いもある。
林不忘といえば、丹下左膳。昭和10年、講談社発行の書籍が展示されている。そして挿し絵は、志村立美。二枚ほど、うつくしい女性も入った挿し絵図が飾ってある。原本を開いてみたいと、願ったが、ガラス戸の下。帰りに鎌倉中央図書館で原本探索。しかし、文庫本のみ。がくっ。どこかの図書館で見つけ出そう(汗)。
映画のポスターも。”姓は丹下、名は左膳”。桜井長一郎に物真似された、あの口調を思い出す、大河内伝次郎の左膳。もっと前は阪妻だった。東映の大友柳太郎・左膳もよかったな。そして、丹波哲郎、比較的最近では豊悦も。大河内伝次郎が着た、左膳の衣まである。左膳コーナーは輝いていた。京都の大河内山荘でもみたような気がする。
林不忘は、ほかに牧逸馬、谷譲次のペンネームをもち、林不忘で丹下左膳シリーズ、牧逸馬で犯罪実録小説、谷譲次で米国体験記を著した。鎌倉の自宅で35歳の若さで急死した。短い一生だったが、三人分生きた。
早乙女貢は会津藩士を曾祖父にもつ。吉川英治文学賞を受賞した”會津士魂”が代表作。ペンネームは、早乙女ニ貢グらしい。ぼくの知人にも会津人がいるが、そういえば彼も女性にやさしく、もてていたっけ。
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鎌倉文学館の庭園
加えて、早乙女貢と林不忘。この二人が今回の展示のメインになっている。早乙女は平成20年12月になくなったばかりである。そして、林不忘については、最近、遺族から当館に贈られた遺品のお披露目という意味合いもある。
林不忘といえば、丹下左膳。昭和10年、講談社発行の書籍が展示されている。そして挿し絵は、志村立美。二枚ほど、うつくしい女性も入った挿し絵図が飾ってある。原本を開いてみたいと、願ったが、ガラス戸の下。帰りに鎌倉中央図書館で原本探索。しかし、文庫本のみ。がくっ。どこかの図書館で見つけ出そう(汗)。
映画のポスターも。”姓は丹下、名は左膳”。桜井長一郎に物真似された、あの口調を思い出す、大河内伝次郎の左膳。もっと前は阪妻だった。東映の大友柳太郎・左膳もよかったな。そして、丹波哲郎、比較的最近では豊悦も。大河内伝次郎が着た、左膳の衣まである。左膳コーナーは輝いていた。京都の大河内山荘でもみたような気がする。
林不忘は、ほかに牧逸馬、谷譲次のペンネームをもち、林不忘で丹下左膳シリーズ、牧逸馬で犯罪実録小説、谷譲次で米国体験記を著した。鎌倉の自宅で35歳の若さで急死した。短い一生だったが、三人分生きた。
早乙女貢は会津藩士を曾祖父にもつ。吉川英治文学賞を受賞した”會津士魂”が代表作。ペンネームは、早乙女ニ貢グらしい。ぼくの知人にも会津人がいるが、そういえば彼も女性にやさしく、もてていたっけ。
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鎌倉文学館の庭園
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