こんにちわ。
建長寺の境内に咲き乱れる牡丹の花については、近在では知らない人はいないだろうが、ブラジルの国花、イペーの花の存在を知る人は少ないかもしれない。ぼく自身も2年ほど前に知った。この花は、建長寺の開山大覚禅師を祀る塔頭、西來庵の庭園に一本だけあるのだが、ご案内しましょう。
国宝鐘楼の脇に、小さな山門があり、そこから西來庵へ向かう参道の両側に様々な種類の牡丹が植栽されている。植物園のように品種名は書かれていないが、手入れの良さは植物園以上であった。
牡丹の隙間にはシャガの花が咲き乱れている。
西來庵に到着。
庭園内には入れない。覗くことは出来る。夢のような風景。左につつじ、右に黄色い牡丹、奥に黄金色の花、これがイペー。
牡丹とイペー。
遠くて、肉眼では花の形は分からないが、ぼくの小さなカメラでもズームアップすると分かるようになる。まるでノウゼンカズラのよう。色は違うが、ジャカランダにそっくり。
調べてみると、どちらもノウゼンカズラ科に属するようだ。ウッドデッキに用いる”イペ材”として知られているらしい。うつくしい花でブラジルの国花になっている。もともと南米生まれで暖地が好き、日南市ではイペーの林があるようだ。YouTubeがあったので貼り付けておく。
イペの花が見頃(宮崎県日南市)
ちょうど、お坊さんが牡丹路を下るところだった。ぼくも一緒に降りてゆく。
山門横の国宝の鐘楼。
牡丹はここだけではなく、三門の前後の桜道、樹齢750年の柏槇の間にも植えられている。
700年の貫禄。
建長寺の素晴らしい牡丹とイペーだった。