こんにちわ。
4月1日に東京都美術館で”フェルメールと17世紀オランダ絵画展”を見に行ったときに上野の桜も楽しんだ。その第2報である。美術展のあと、科博の向かいにある両大師に向かった。ここの御車返し桜は見逃せない。なかなか見頃に出会うことは少ないが、さて、今回はどうか。
両大師山門。良源(慈恵大師)と天海(慈眼大師)を祀ることから、両大師と呼ばれている。
本堂
本堂前に花まつりのお釈迦様の誕生仏が置かれている。お誕生日(4月8日)はまだ先だが、甘茶もかけられる。お参りしてからお花見を。
誕生仏の向こうに華やかな桜、これがお目当ての桜、”御車返し(みくるまがえし)”。
五分咲きくらいだろうか。まずまずの咲きっぷり。
後水尾天皇が京都の常照皇寺で花見のあと、余りの美しさに牛車を引き返し、再度、ご覧になったので”御車返しの桜”と呼ばれる。その皇子がここ上野の両大師の長になられ、株分けをした。この桜は三代目とされる。
一重、八重と咲き分けるのも特徴。なかなかそういう枝が見つからないが、今年はばっちり。
反対側のお釈迦様の”寝姿の岩”の方から観る。
この”御車返し桜”は、もともとは鎌倉の桜で桐ケ谷桜という。御車返し(京都・常照皇寺、上野・両大師)、八重一重咲き分け桜(鎌倉・極楽寺)とも言い、鎌倉桜の異名もある。ややこしいので、ちょっと調べて、”御車返し、桐ケ谷、八重一重咲き分け桜の歴史”というテーマでまとめてみた。
ここの境内にはいろいろな桜が植えられていて、楽しい。
ミツバツツジも咲き始めた。
そして、幸田露伴旧宅の門をくぐると、垣根越しに見事な紅枝垂れ桜が現れる。
幸田露伴は谷中に住んでいたが、旧宅の門がここに移築された。
瓦葺の簡素な腕木門(木戸門)で、柱や梁、垂木などすべて丸太造で、明治期のしもた屋(仕舞屋)の風情をよくとどめている。
こちらは最高の見頃。
厄除けの角大師さま、一昨年からコロナ退治をお願いしているのですが、まだまだですね。
それでは、みなさん、よい午後を。