気ままに

大船での気ままな生活日誌

ぶらり冬の京都(3) 聚光院と正伝永源院の障壁画と茶室

2014-01-18 10:10:43 | Weblog
さて、お昼のごちそうさまのあとは、大徳寺の塔頭、聚光院(じゅこういん)へ。千利休と茶道三千家の菩提寺で、歴代のお墓もここにある。こういうお寺だから、障壁画もすごい。


まず、方丈には、狩野永徳の代表作ともいわれる国宝”花鳥図”。16面あるが、春の情景が描かれた東側4面の梅の樹が圧巻。まるで、動物のように激しく動き回っているみたい。


この襖絵が”京の冬の旅”のポスターに使われている。


これも永徳作の国宝”琴棋書画図”。


松と一面の苔の緑が美しい「百積の庭」(名勝)は、昨年の台風18号で損傷した本堂を修理中のため、足場が立てられ、本来の姿はみることができなかった。その代わり、絵ハガキを頂いた。永徳の下絵を元に利休が作庭したものだそうだ。


そして利休好みの茶室、”閑隠席”(重文)、”桝床席”(重文)の二つの名席が今も残る。


”利休にたずねよ”にも出てきたが、秀吉がなんくせをつけ、利休を死に追いやった、利休像が楼上にあった、大徳寺の山門。


そして、障壁画を廻るコース、最後のお寺は、建仁寺の正伝永源院(しょうでんえいげんいん)信長の弟で大名茶人の、織田有楽斎そして、今、ご乱心の殿(笑)、細川家の菩提所でもある。

方丈は、狩野山楽筆(伝が最近消えたとのこと)の金碧の襖絵”蓮鷺図”を観られたのはうれしかった。蓮の花の生き生きしたこと、今にも飛び出しそう。元気のいい花に混じって、後半は盛りの過ぎた花も増やしている。突然変異でたまに一つの花茎に二つの花を咲かせるものもあるそうだが、ここにもあった。山楽も実際、みたのだろう。ぼくはみていない。来る夏にはみつけるぞ



また、平成25年春に奉納された元首相・細川護煕の襖絵も。陶芸のことは知っていたが、襖絵までされるとは知らなかった。まだ、未完成であるという。激務に入られると、4年延びてしまうかも(笑)。そのほかに山楽の”鍾馗図”南宋時代の”架鷹図”がある。そうそう、千利休作の茶杓など寺宝も観ることができる。

細川作の襖絵。西山連山の暁の紅葉の場面。


そして、何よりうれしかったのは、国宝茶室・如庵が復元されていたこと。元は有楽斎がここに建てた。三井家に移り、大磯の別邸に移築されたが、現在は、犬山にある。日本橋の三井記念美術館でも復元されている。

これは外見だけ、写真に撮ることができた。




有楽斎のお墓も境内の目立つ場所にある。


ここで定期観光バスのコースは終了、駅に戻ることになるが、ぼくらはここで別れ、ふたりで、建仁寺の本堂に向かった。

(つづく)
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