気ままに

大船での気ままな生活日誌

祇園祭あとまつり 宵々山

2019-07-26 21:14:22 | Weblog

こんばんわ。

祇園祭は3年振り。一昨年は病み上がりで、昨年は猛暑で行けなかった。今年は満を持して決行!前祭の日には予定が入っていたので、後祭にする。22日宵々山、23日宵山で24日が山鉾巡行&還幸祭の日程。それらをすべて楽しみました。以降、順次、レポ致しまする。

7月22日 宵々山

植物園を出てから地下鉄で烏丸御池駅へ。ここから宵々山見物のスタート。烏丸通りに出ると、駒形提灯をいっぱいつけた山が見える。鈴鹿山だ。まだ灯りは入っていない。

鈴鹿山

山鉾の横には展示場が。入ってみる。欄縁金具は山鹿清華下絵の四季花鳥文様。胴懸の平成11年新調の桜図綴織と平成13年新調の紅葉図綴織は共に今井俊満氏原画とある。

神さまは鈴鹿権現(瀬織津姫尊)。伊勢国鈴鹿山で道ゆく人々を苦しめた悪鬼を退治した。金の烏帽子をかぶり手に大長刀を持つ女人の姿。

つづいて役行者山(えんのぎょうじゃやま)。

御神体は修験道の開祖役小角(尊称神変大菩薩役行者)と一言主神と葛城神の三神。役行者が一言主神を使って葛城山と大峰山の間に橋を架けさせたという伝承がある。

水引は綴錦の唐子遊図、二番水引は萌黄地龍文図、前懸は岩牡丹胡蝶図、雲龍文様の三枚重ね、胴懸は真向龍文様、写真の見送りは中国明朝官工場で織られた金地唐美人園遊図。

室町通りにはさらに、黒主山と鯉山が並ぶ。

途中の鯉の大垂れ幕にはいつもびっくり。

謡曲”志賀”の六歌仙の1人、大伴黒主が桜を眺めるさまをテーマにしている。前掛は中国明代の萬歴帝が即位時に身に着けたといわれる古錦を復元した五爪竜文様錦。見送は1764年製の牡丹双鳳凰文綴錦と紅地唐子遊図の二種類が1年交替で用いられるという。

黒主山を見学して、室町通り下ると十字路の左手に浄妙山が見える。ようやく灯りがともり、宵々山らしくなった。雨も降り出す。

室町通りを、さらに進むと鯉山が現れる。

鯉山

龍門の滝を登った鯉は龍になるという中国の伝説の、立身出世を意味する”登龍門”の言葉を表している山。御神体の木彫りの鯉は全長1.5mもある。

祇園祭によく飾られるというヒオウギの花。植物園でも見たばかり。

さて、以上の懸装品がすごい。16世紀頃、ベルギーのブリュッセルでつくられたタベストリーが仕立て直されたもの。山鉾巡行が動く美術館と言われる由縁。

宵々山の〆は橋弁慶山とした。残り五つの山鉾は宵山(23日)の楽しみに。

弁慶と牛若丸が五条大橋で対面する場面がテーマ。弁慶の手足にまかれた縄は心身壮健の願いを込め、宵山に授与される。くじとらずであとまつり巡行の先頭を行くことが決まっている。

こうして、京都夏の旅の初日は無事、予定通り終えた。(京都夏の旅#2)

では、おやすみなさい。

いい夢を。

植物園のヒオウギ

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