「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー 2015」
今年で4年目となる「ミュージカル・ミーツ・シンフォニー」 男女4人のキャストが、オーケストラをバックにミュージカル・ナンバーを披露するコンサート。2年目からは海外ゲストを迎え、初回ゲストはラミン・カリムルー(感想はコチラ)。昨年は春・秋の公演があり、春はRaminとブロードウェイ(BW)&ウエストエンド(WE)「オペラ座の怪人」ファントム役だったピーター・ジョバック。そして秋はミュージカル・ファン待望のJOJことジョン・オーウェン=ジョーンズ登場(感想はコチラ)! 今回JOJさん再び降臨! ということで、今年も感想をtweetしておいたので、補足しつつレポしたいと思います!( ・∀・ )ゞ
JOJさんは大好きですが、生で聴いたのは昨年の公演と、ソロコンサート(記事はコチラ)のみ。ミュージカル作品での演技は見てないし、ファンと言うのもおこがましい知識量と熱量。さらに、ミュージカルは好きですが、BWやWEはもちろん、日本でもあまり本数を見れていない。好みも偏りがあるので、知識も偏っているし不足しています。なので、あくまで備忘メモ的な感覚で書いております┏○ペコ
【出演者】安蘭けい、中川晃教、新妻聖子、平方元基 【ゲスト】ジョン・オーウェン=ジョーンズ、コラブロ
以下、感想!( ・Θ・)ゞピヨッ
JOJさんの歌う曲は、本編22曲中デュエットとコラボ含めて6曲。6組の出演者中最多
1曲目は全3公演で毎回変わる。最終公演である5月3日ソワレはMusic of The Night(「オペラ座の怪人」より)。WEファントムとして人気だったJOJさん。25周年を機に英国ツアー版として、ローレンス・コナーによる新演出版が上演されたけれど、その際同じくファントム役で人気のアール・カーペンターさん(先日の来日記事はコチラ)と共に、ファントムを演じた。MMS2014でMotNの破壊力はスゴカッタ! 緩急強弱高低自在のその歌声に酔わされ、Soar~でウットリして、Be~が会場中に響き渡り、数秒間無音状態に。終わった瞬間号泣した
今回はちょっとアレンジ多めな感じ、昨年聴いて自分も落ち着いて聴けたせいか、そこまで我を忘れるほどでもなかったけれど、クリスティーヌの気持ちが本当に良く分かる。この歌声を聴いてしまえば、やっぱり"音楽の天使"が現れたと思うだろうし、離れられなくなるでしょう。自分も含め会場の女性は絶対クリスティーヌと同じ気持ちになっていたハズ! ラストのNighーーーーーーーt!が好き ここをしっかり待って拍手する観客の皆さんも分かっていらっしゃる
最新アルバム「RISE」は買ってない Wishing You Were Somehow Here Again(「オペラ座の怪人」より)が収録曲であることを知らず、てっきり新妻聖子さんが歌うと思ってて、JOJさんが歌うと聞いてビックリ! tweetにもあるけど、やっぱり「オペラ座の怪人25周年記念公演 in ロンドン」(POTO25)でのシエラ・ボーゲスの歌唱が圧倒的で、印象の薄かったクリスティーヌ持ち歌を、一気に重要な曲に押し上げた。それもあって、やっぱり女声がいいかなとも思うけれど、良かったと思う。前半は切々とした感じで、盛り上がり部分まで全くよどむことがないのはさすがの歌唱。
Bring Him Home(「レ・ミゼラブル」より)は、これはもう安定の歌唱。先日、オリジナル・ジャン・ヴァルジャンこと、コルム・ウィルキンソンさんのBHHを生で聴いた(感想はコチラ)身としては、やっぱりコルムさんこそがJVJだと思うけど、JOJさんのBHHを聴けば、やっぱりJVJだと思う。でも、それはコルムさんの本物感とは違う、本物感だったりする。どちらもバリケードが見えるけど、その背景のバリケードは似てるけど違くて、それを入れ替えることは出来ないというか・・・ 何言ってるのか良く分からないけど こちらもhomーーーーーe!としっかり発音する歌唱で、同じく最後まで待つ皆様。素晴らしい これは、気持ちよかろ(笑)
これを聴きに行ったのです! 実は今回MMSはスルーする予定だった。ソロコンサートがあるなら、そちらに予算を回したいと思っていたので。でも、Bui Doi(「ミス・サイゴン」より)を歌うと知り、その時点では8月のソロコン発表はなかったので、絶対聴きたいと思いチケット取った。ある方に聴いて頂きたかったと思いながら聴いていたら、導入部コラブロのコーラス部分から泣けたけど、JOJさんまさかの動画撮影しながらの登場 ビックリしていたら、スッとジョンになって歌い始めて、またビックリ(笑)
しかし、これはホントにスゴカッタ! 何故あんな風に登場して、この歌唱が出来るんだろ? この曲はベトナム戦争から帰還した、主人公の恋人クリスの友人ジョンが、米兵との間に生まれた混血児ブイドイの悲惨な現状を訴える曲。演説している設定なので、訴えかける歌唱はデフォルトだと思うけれど、JOJさんのBui Doiは話している間に感情が高ぶったというよりも、説得しようと思っている感じが強い気がする。こういう風に訴えようというプランがあるというような。こう書くとなんか偽善者みたいな感じだけどそうじゃない。救いたいという思いがあって、そのために説得しなきゃと思っているというか・・・ 上手く言えないけど、とにかく良かったということが言いたいわけです!(笑) イヤ、これはホントにスゴカッタ! コラブロとの掛け合いみたくなるところの、声量と歌唱が! 終わった瞬間号泣。涙が止まらなかった。
The Phantom of the Opera(「オペラ座の怪人」より)は新妻聖子さんとのデュエット。これは新妻さんもJOJさんに負けない声量と歌唱で、聴きごたえがあった。この曲の見せ場はラストのクリスティーヌの声がどんどん上がるところだと思うけど、個人的にはファントムの歌い出し”Sing once again ~”が重要。JOJさんのここ圧倒的で、特にonceが素晴らしい! 続くMy powerも好き 本物感がハンパない! かなりテンポが早かったように思うけれど、2人完璧。新妻さんは大人な印象のクリス。ドレス姿も相まって、ゴージャスなデュエットだった。
昨年のソロコンでも披露したTill I Hear You Sing (「ラブ・ネバー・ダイ」より)。これはやっぱりRaminの歌唱が好きだけど、4 Stars(記事はコチラと、コチラ)でも、途中までしか歌ってくれなかったので、生で聴いたとは言い難い 前回もとっても良かったのだけど、今回特に感じたことは、とにかくクリスティーヌへの思いが切ないということ。「オペラ座の怪人」の10年後を描いた作品なので、ファントムは10年間ずっとクリスティーヌを思い続けていて、今は遠く離れて声を聴くことすら叶わない。その絶望感が伝わって来る。そして、君の歌を聴くまでと歌い上げる。Till I ~ の"I"も完璧。本編でのJOJさんはこの曲がラスト。ラストにふさわしい心のこもった歌唱だったと思う。感動
MMSといえばの豪華ドレス。安蘭さんの最初の青のドレスは素敵だった! ウェディングドレスのような白のドレスも素敵で、生花をあしらった髪飾りも素敵。MC時に平方元基さんに、カスミソウの量が増えて行っていることを指摘され、笑いを取る場面も。2幕でWith one look(「サンセット大通り」より)を歌い終わって、帰ろうとしてしまい、一緒にMCをしようと出てきた平方さんに「まだですよ~」と言われて慌てる姿も(笑) 「気持ちよくなって、帰ろうとしちゃった」とカラリと笑う姿が男前! 蜘蛛女のキス(「蜘蛛女のキス」より)の歌唱が素晴らしかった
中川晃教さんはお名前はもちろん知っていたのだけど、恥ずかしながら見るのは初めて。少し高めの声と、節回しが独特の歌唱法。上手く言えないけど、わりとブツブツ切る感じの歌唱っていうのかな・・・ 本来は正統派歌唱が好きなので、この歌唱はちょっと苦手。でも、ミュージカル大好き! 楽しくて仕方がない! というオーラが魅力的。キラキラブーツも素敵(笑) 君の瞳に恋してる(「ジャージー・ボーイズ」より)は素晴らしかった! あの、サビ部分をフルオケで聴けたのも鳥肌 世界が終る夜のように(「ミス・サイゴン」より)は独特の歌唱控えめで、この曲好きなこともあり感動。新妻さんも素晴らしかった!
新妻聖子さんも生で見るのは初めてかな? 細いのに声量があってビックリ! GOLD(「GLOD ~カミーユとロダン」より)が迫力があって良かったけれど、元の作品を未見なのでコチラの思い入れが少なくて申し訳ない JOJさんとのPOTOも素晴らしかったけど、個人的に一番印象に残ったのは、世界が終る夜のように。これはちょっと涙が出た。この曲の壮大な終わり方は胸が熱くなる。
細い! 王子様声とも言えるかもだけど、個人的に地声部分が苦手 声量もフルオケ相手だと足りないかも・・・ 闇が広がる(「エリザベート」より)は、その声が合っていた。曲数が少なかった分、MCで盛り上げてくれた
今回初めて聴いたCollabro。ヴォーカル・グループを聴く機会はあまりないけど、美しい歌声で感動。特に良かったのはSomwhere(「ウエスト・サイド物語」より)。とっても美しい瞬間だった。WSSでの幻想的なバレエ・シーンが脳内再生された(笑) そして、この日一番の感動JOJさんとのBui Doi。力強く美しいハーモニー。この世で一番繊細な楽器は人間の喉であるという言葉が、納得できた瞬間。
アンコールは絶対One Day More(「レ・ミゼラブル」より)だと思っていたので、前奏が鳴って( ̄ー ̄)ニヤリ JVJ=JOJ、マリウス=中川晃教、コゼット=新妻聖子、エポニーヌ=安蘭けい、アンジョルラス=平方元基、ジャヴェール=コラブロの低音の方、ティナルディエ夫妻=コラブロ。昨年より人数が多いので最後の合唱は迫力大だったけど、JOJアンジョ聴きたかった! ODMはアンジョルラス重要なんだけど、平方さん声量が足りない
もう1曲?とJOJさんが言って、イヤイヤと手を振る安蘭さんをよそに、指揮者の梅田敏明さんに耳打ち。するとDo You Here People Sing(「レ・ミゼラブル」より)の前奏ががが! ワチョ――ヽ(・∀・)ノ――イ♪ もちろんJOJアンジョの歌い出し。きちんとパート分けされていたので、急に決まったことではないと思ったけど、3日マチネのアンコール曲だったのね? この曲はやっぱり気持ちが盛り上がる。各パートを歌うキャストをガン見するJOJさんもツボ! ラストにふさわしい合唱で終了。2曲続けてレミからは泣くわ 素晴らしかった!!
自分の席(1階LB前方)だと、時々音というか、声が割れて聴こえる時があって、ちょっとそれが残念だったのだけど、コンサート全体としては大満足。やっぱりフルオーケストラの演奏は気持ちいいし、それをバックに気持ちよさそうに歌うキャストの歌声も素晴らしい! とにかく、JOJさんのBui Doiが聴けて、それだけで幸せ お金下すの忘れてて、チケット買えなかったので、頑張って8月のソロコンサートチケット取る
そんなJOJさんのtweet
実はJOJさん歌いながらSelfieしてるのだけど、個人の方がたくさん写っているので、ここへの掲載は控えます! tweet内のリンクから行ってみてください
そしてなんと!