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【art】「ハマスホイとデンマーク絵画」鑑賞@東京都美術館

2020-03-02 23:29:08 | art

【art】「ハマスホイとデンマーク絵画」鑑賞@東京都美術館

 

 

開催を知ってから絶対見たいと思っていた。北欧好きとしては絶対行かなきゃね! 「出雲と大和」が見たかったので、3月に入ってから見ようと思っていたのだけど、「出雲と大和」自体が新型コロナ対策で急遽閉幕😢 博物館や美術館も次々休館。これは見ておかなきゃってことで行ってきた!

 

いつものように感想Tweetしておいたので、追記する形で感想記事として残しておく😌

 

 

30分くらい残業して上野へ。電車や駅はいつもよりは空いてるかなぐらいの感じだったけど、美術館へ向かう道がまず空いてた。駅へ向かって来る人の方が多く、美術館方向へ行く人は少ない。まぁほとんどが休館してしまっているからね。帰りはもっと空いてて真夜中かと思った😅 でも、美術館自体は思ったより混んでた。

 

 

ということで、2月29日から3月16日まで臨時休館となってしまい、3月16日以降についても現在のところ未定という状態。新型コロナウィルスが落ち着くまでは開館できないだろうから、最悪の場合このまま閉幕してしまう可能性も😣 

 

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ(Wikipedia)と、デンマーク黄金期の画家の作品を展示する企画展。ハマスホイは知っていたけど、デンマーク絵画ってあまり見る機会がなかったので、とても貴重な展覧会だと思う。Tweetしておいたけど、デンマーク絵画の黄金期というのは1800~64年を言うそうだけれど、全盛期は1820~50年でクリフトファ・ヴィルヘルム・エガスペアの弟子世代なのだそう。

 

ハマスホイは1864年生まれなので、黄金期が終わってから生まれたということになる。ハマスホイのパトロンだったブラムスンによると、まさに全盛期の画家クレステン・クプゲを敬愛していたそうで、少なからず影響されていたと思われる。ということで、展示はここから始まる。

 

クレステン・クプゲ「海岸通りと入り江の風景、静かな夏の午後」

 

デンマーク絵画って日本であまりなじみがない印象。黄金期を代表する画家だというクレステン・クプゲを検索してもWikipediaもないし、出て来るのは今展の情報ばかり。音声ガイドは借りなかったので、クプゲに関する情報は作品紹介に書かれていた内容のみで、それもパン職人だった父親が「パン屋の傍の中庭、カステレズ」に描かれているカステレズ城塞の傍に工房を持っており、兵士たちに提供していたということくらい😅 

 

ハマスホイを見に行ったわけだけど、最初に展示されていた作品たちの特にクプゲの作品が既にハマスホイのようなタッチで驚いた。特にクプゲの「海岸通りと入り江の風景、静かな夏の午後」は、同時代のバルビゾン派の感じもしつつ、全体的に淡いぼやけたようなタッチが印象的。

 

ハマスホイの方が全然後なわけだから、ハマスホイの方が影響を受けたわけで、その流れを見せる企画であるということが明確に分かる始まりだった。

 

 

コンスタンティーン・ハンスン「果物籠を持つ少女」

 

コンスタンティーン・ハンスンについても当然のようにWikipediaがないので全く情報がない💦 Tweetにもあるとおり、この作品はハマスホイが所有していたそうで、ストランゲーゼ25番地の自宅の部屋に飾られていたのだそう。その部屋の写真パネルも展示されていた。

 

この作品自体は特別好きなわけではないけれど、まだ幼い少女に着せる服の色が地味過ぎる感じが、デンマーク絵画的な感じなのかしらね🤔 全体的な色調も現在にも通じる北欧トーンというか。部屋に飾っていたならハマスホイは今作が好きだったのだろうし、ハマスホイ自身の作品の色調にも通じるものがある。

 

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ「背を向けた若い女性のいる室内」

 

美術展見る時は作品リストを2枚貰って、1枚にメモ取りながら見て、家に帰ってから2枚目に清書してチラシなどとともにクリアフォルダーに入れて保管している。そのメモがズレてた💦 なので「廊下に面した室内、ストランゲーゼ30番地」ってTweetしちゃってるけど、正しくは「背を向けた若い女性のいる室内」です!

 

この構図、よく考えると全体が描かれているのはパンチボウルのみ。妻イーダも足が切れているし、トレイは横しか描かれていない、壁の縁取りも左側は切れているし、左上の額縁も途中から描かれている、そしてパンチボウルが乗っているのも作品説明にピアノと書かれていなければ何なのか分からない😅 でも、それぞれが主張し過ぎずに存在して、とっても不思議な調和が生まれている。

 

このパンチボウルとトレイの実物も展示があった。現在は、それぞれ別の個人の方が所有しているらしく、2つが揃うのはハマスホイが描いて以来なのだそう😲

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ「室内」

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ「寝室」

 

妻イーダをモデルにした室内を描いた作品。場所も違うから比較するのは違うかもしれないけれど「室内」は全体的に暗い色調でドレスも黒、「寝室」は全体的に明るい色調でドレスも白。好みの問題だけど、自分的には「寝室」が好きかな。「室内」はちょっと不安になるというか😅 「室内」ではイーダの首などもグレーで描れていて興味深い。

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ「室内ー開いた扉、ストランゲーゼ30番地」

 

ストランゲーゼ30番地は1898年から10年間過ごした家だそう。映像展示の説明によると後期バロック様式の建物なのだとか。ハマスホイはこの家の室内を描いた一連の作品で評価を決定づけたのだそう。調度品を排除した室内は、床のシミを描くことで生活感を表しているとのこと。

 

この入れ子式っぽい扉の連続は、なんだかミラーハウスに迷い込んだような感覚になる。よく見ると扉や鴨居などが歪んでいるのも不思議な感覚になる。部屋を覗き見る感覚と、不思議な世界に迷い込んだ感。見る人や、その時の心理状態などで、印象が変わる気がしておもしろい。

 

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ「ロンドン、モンタギュー・ストリート」

 

ハマスホイは1905年11月から3回目のロンドン滞在をしたそうで、その際の仮住まいの窓から見えた風景を描いた作品。旅先での風景画は珍しいとのこと。この風景は現在でもそのまま残っており、左に描かれているのは大英博物館。暗い色合いで描かれているけれど、曇天のロンドンというよりも、どこか北欧らしさを感じてしまう。

 

 

ヴィルヘルム・ハマスホイ「カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地」

 

今回一番気に入ったのは「カード・テーブルと鉢植えのある室内、ブレズゲーゼ25番地」 室内を描いた作品の中では「寝室」同様に明るい色調の作品で、調度類なども好み。ハマスホイについて詳しくないので、影響のほどは分からないけれど、この作品も左側の窓からの光、室内を覗き見るような構図はフェルメールを感じさせる。その辺りも自分の好みにあっているのかもしれない。

 

 

 

 

展示コーナーを出ると物販コーナーに直結。物販コーナーを出るとガシャポンがあり、エスカレーター手前の壁に大きなポスター展示が。これは「室内 - 陽光習作、ストランゲーゼ30番地」で、これも好きな作品だったので、作品をそのまま撮影したような感じで撮ってみた😌

 

 

ガシャポンは300円。ちょっとやり方が難しかったのだけど、100円玉を3枚重ねてセットしてレバーを回す。全部で10種類あるそうで、できればパンチボウルが欲しかったのだけど、当たったのは「古いストーブのある室内」のストーブだった😢

 

 

 

グッズは事前にチェックしておいた。この瓶のキャンドル(1,100円)は絶対買おうと思っていた。色違いが3種類。香りはないので好きな色を選んで買ってきた。made in Japanなので北欧のものではありません😌 

 

ポストカードは通常サイズ(153円)と大判(205円)があった。キャンバス的な感じに仕上げたものがあって、素敵だったのだけど5,000円くらいしたので手が出ず😢 なので、お気に入りの一枚を大判サイズでガマン。

 

ハマスホイを意識した色調のオリジナルグッズもとても良かったのだけど、HOLMEGAARDのキャンドルランタンやキャンドルホルダー、KAHLERの花瓶、そして、KAY BOJESENのモンキーなど北欧好きなら誰もが知ってる憧れの商品が! とはいえKAHLERにはHammershoiという花瓶があるのね⁈ 知らなかった😲 どれも欲しい物ばかりだけど、特にカイ・ボイスンのモンキーミニはうっかり手を出してしまうところだった💦 9,800円はちょっとね😅 ということで、物販コーナーまで見どころ満載。

 

 

 

「ピアノを弾く妻イーダのいる室内」は国立西洋美術館所蔵。以前、「松方コレクション展」(記事はコチラ)を見に行った際に、常設展で見て撮影してきた。壊滅的に写真撮るの下手😢 これも好きな作品だな😌

 

前述したとおり、デンマーク絵画黄金期の作品から、ハマスホイまでの流れを見せる展示。室内画が多いためか1階展示室には北欧風の窓のある壁が設置されており、それがとても素敵だった✨ 導線がとても考えられていて見やすい展示だった。

 

2020年3月2日現在、東京都美術館は閉館中。土曜日に訪れた人はミュージアムショップは開いていたという情報もあるけど、どうなんだろう🤔 とにかく、今展は見れない。会期は3月26日までだけど、一応の休館予定である15日以降もどうなるか分からないので、「出雲と大和」のように繰り上げ閉幕してしまう可能性も。どうか一日も早い収束を🙏

 

🎨ハマスホイとデンマーク絵画:2020年1月21日~3月26日 @東京都美術館

ハマスホイとデンマーク絵画|東京都美術館


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