
今日は休みなのでまたエンジンを作っていてカブ50のエンジンから始めた。
ベースはノーマルの3速からC100と同じギア比の4速に交換してクランクはモダンワークスさんの52ミリストローク。
オイルポンプシャフトもモダンワークスさんのに交換するんだがキックスピンドルを組む時に問題が発生した。

1速のギア比が変わるためスターターギアもC100の22丁を買ったんだがピニオンの山の大きさが全く違うため、
仕方なくピニオンの方も注文したら来るのが年末と言われてしまった。
まぁ絶版のエンジンなのに部品が出るのはありがたいが弱っていたところこんな部品を見つけた。

デヤン製のキックスピンドル21丁でピニオンの大きさは同じみたいなので早速購入して到着待ち。
部品は安いからピニオンだけ取ってキックスピンドルは何かのために保管しておく。
Bタイプなら使い道はあると思うがスターターギアは使う事無いと思うわ。
で、買った後冷静に考えたらウチにはCタイプのスターターが腐る程あるから、
いっその事BタイプからCタイプ、いわゆるラチェットタイプに変更しても良かったんだよね。
Cタイプのピニオンは山が大きいのしか無いから22丁のスターターと合わせれば良かっただけなんだが、
危機に直面した時冷静に判断出来ないのが私の悪い所だ。
ちなみにBタイプはキック後にペダルを踏み続けていてもピニオンとスターターギアが擦れてギーと言う音がしないのがメリットだ。

カブの部品は買ってしまったのは仕方ないから届くまでは別のエンジンを行う事にして、
W190のオーバーホールを受けていたから早速バラしてみた。
このエンジンはチェンジ不良の修理のついでにオーバーホールに出していただけたんだがミッションが痛んでいないか確認してほしいって事だった。

ドグが削れていないか、シフトフォークの当たり面は痛んでいないかなどチェックしてみたが全く持って問題無く、
せっかくだからクランクの芯出しなどしてから組む事にする。

午後にマストテクノの社長が私がこの間作ったエンジンを搭載したシャリーで現れた。
エンジンを載せた直後は上が回らないと不満を漏らしていたんだけど、
その後点火時期調整を行ったら凄くパワーがあると喜んでわざわざ寄ってくれたみたいだ。
そう言えば点火時期調整は面倒だったからお任せして納めちゃったんだけど、
後で調整方法を簡単にレクチャーしたら豆電球で回路組んで調整したみたい。
社長は私が作った125cc1次側遠心クラッチエンジンもカブに積んでいるんだけど、
そのエンジンとは違ったパワー感があると言っていたがちゃんと理由があって、
125ccの方は52.5ミリのボアのままだとピストンが無いから圧縮が上げれないんだけど、
88ccはレギュラーヘッドに合わせたハイコンプピストンがいくらでも有るからかなり高圧縮化が可能で、
このエンジンを110ccなんかにしたら中華125ccにハイカム入れたくらいじゃ相手にならないと思う。
明日は休みなんだけど残念ながら注文しておいたストッパーアームが間に合わなかったから、
エンジンは作れる所までにして終わりとする。