南信州のりもの倶楽部♪

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中華エンジンをバラしたならここは必ず加工しておこう

2022年11月04日 22時00分00秒 | 輸入横型エンジン編





今日は昨日の続きのロンシン125を製作していた。

写真はシリンダーのオイルリターンホールなんだけど、
このシリンダーは特に酷くてこの穴がほとんど塞がっていて、
オイルがヘッドに留まり続けて熱が溜まっていたのではないかと思う。

ここはGPXも同じく穴が狭くなってしまっているため、
まずは10ミリのドリルで通路を広げてからリューターで穴をボリボリ削り広げてあげる。

ちなみに肝心の塞がりかけの写真は撮り忘れたわ。










ヘッドのカムの脇に空いている穴も結構塞がっている事が多いため、
ここも広げてあげるとヘッド内部とカムチェーンホールが繋がり空気が抜けてオイルがクランクケースに戻りやすくなる。

当然だがオイルがヘッド内部に留まり続けると無駄に油温は上がるし、
ケース内のオイル量が減る事にかなるため良い事が全く無い。

よく「マシンのヘッドはホットに、ライダーのヘッドはクールに」なんて言葉が有るが、
潤滑と冷却が終わったオイルが帰り難くなってしまうと無駄にヒート状態になるため、
このような加工を施して冷却の手助けを行っていて、
たったこれだけの加工でも驚く程油温が下がる。

さらにエンジンに塗られている塗装も剥離しブラストも行っているから、
オイルクーラーも3段とかの小型の物で済んでしまうんじゃないかな。

あと、ヘッドとカムチェーントンネルとヘッド内部を貫通する穴を開けてあげると、
さらに空気の流れが良くなってオイルが帰り易くなる。
確か横型エンジンのタペットクリアランスを調整する部分に取り付ける内圧バルブがあったはずだが、
今まで書いたようなオイルリターン対策をしないとバルブからオイルが吹き出してしまうそうな。



今日なんだが昨晩飲み過ぎたのか午前中は頭が痛くて、
午後から頑張ったんだがヘッドとシリンダーの加工や組み立て、
あとステーターコイルの組み立てを行っただけで、
夕方になっちゃったのでまた歩きに出かけて終了。

ただこれから週末に入るからそんなに急ぐ必要も無く、
このエンジンを作ってから剥離に出すエンジンをまたバラせれば良いかな。







おまけ








昨日の酒のアテは何となく作ったカレー鍋なんだが、
あまりに美味過ぎて飲み過ぎてしまったかなぁ。

ちなみに何の変哲も無い鍋にカレーのルーを入れただけじゃね?と思われるかもしらんが、
私は違いの分かる男なので出汁はお手軽なウェーパーで、
わざわざカレー粉を使いチーズも入れてスープを作っていたりして、
一人暮らしで独身のオジサンに相応しくない面倒なことを意外としている。

そして出汁は鰹や昆布などにするとそば屋さんのカレーうどんみたいな和風な味になるから、
面倒臭がらず出汁とカレー粉で鍋のスープを作ってみて欲しいな。



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