
今日も横型エンジンレジェンドのヒグマさんから電話があり、
GPX125のノーマルエンジンを使ってるお客さんがCD90のJUNさんのキットのエンジンに負けたから、
超ハイコンプピストンではなくボアアップをしたいと相談されたみたいで、
それで私のところにご相談の電話が来た。
先ずボアアップは実際は可能でロンシン125の140ccボアアップを取り付ければ、
ケースのボーリングは必要だが可能となっている。
しかしロンシンのヘッドに合わせたピストンのためピストンは平で、
134ccと約10ccのスープアップは出来るが圧縮が落ちるため、
超ハイコンプピストン仕様よりはパワーが出ないと予想される。
よって大枚叩いてボアアップしてもパワーは上がらないからお勧めはしていないのだ。
ただGPXってそんな非力なエンジンではなく、
超ハイコンプピストンだけでも10ccあたり1馬力は超えるからハイパワーな部類に入ると思うが、
最大のネックは4速のギア比が0.916とクソみたいな設定のため全くパワーが活かしきれていない。
だから私がセミクロストップギアなる物を開発して、(と言うより純正クロス)
ギア比を0.958にしてフルクロスミッション化しないといけないんだが、
これをやらないと国産エンジンを110cc化した早矢仕クロス仕様にも軽々負けると思う。
しかしギア比変更のためだけにケース割るのを渋る方も居ると思うが、
リミッター解除だと思ってロンシン125とGPXは是非セミクロス化していただきたい。
ちなみに私のお客様で以前GPXのノーマルに乗っていて、
後に私が組んだGPXのセミクロス、強化テンショナー、
超ハイコンプピストンとモンキーのタイプのジェネレーターに交換したエンジンをご購入いただいたのだが、
パワーは上がってるんだが4速がちゃんと使えるから、
ノーマルとは別モノのエンジンみたい!と大変満足されたようだ。
つまりパワーだけ上げてもちゃんと活かせないと無意味で、
特に登坂路だと88ccのクロスミッション仕様にも負けるんじゃないかなぁ。

本日加工に出していたGPXのメインシャフトが戻って来た。
少し説明するとCD90エンジンのフルオーバーホールを頼まれていて、
ミッションをCD90純正からGPXのセミクロスに交換とのご依頼で、
ただクラッチはCD90の物をそのまま使うからシャフトにクラッチバスケットを固定する溝を切っていただいたのだ。
だからトップがクロス過ぎるCD90ミッションから、
フルクロスのGPXミッションに変更出来る事になった。
そう言えばさっきJUNさんのキットでパワーアップされたCD90エンジンの話をしたが、
もしミッションがノーマルだとトップがかなりクロスしてるから登坂路スペシャル、
みたいな攻めたギア比だから、
ノーマルのGPXエンジンが登坂路で勝てるはずが無いわ。
さらにCD90ミッションも使い方はちゃんとあり、
クロスし過ぎたトップもウチのカブ4速用トップクラスギアを使えば、
GPXのセミクロスや早矢仕クロスに近くする事も可能だから、
CD90エンジンユーザーさんはかなり夢が広がると思うよ。
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今日は両方のシャフトにギアを取り付けただけで終わってしまったが、
明日は返信出来なかったメールをお送りして、
剥離に出した部品も引き取りに行きたいし、
エンジンも作りたいからまた忙しくなるかなぁ。