もう12月30日って事で今年も残すところあと1日となってしまったが、
貧乏暇無しだから今日もエンジンをバラしていた。
今回のエンジンは確か春頃に製作したカブ50のセル付きで、
異音が派手に鳴ってきたから見て欲しいと送られて来た。
以前製作した内容なんだがクランクブローのためフルオーバーホールを行い、
4速ミッションをトップクロス化してクランクは41.4ミリのRクランクに交換。
強化テンショナーを取り付けてオイルポンプと強化クラッチはキタコさんの物に交換し、
キタコさんのライトボアアップとハイカムと言うメニューだったが、
オイルポンプは当初ミニモトのものを入れていたんだが、
蓋に隙間がありオイルを汲み上げておらず腰上がブローしてしまったからまた作り直した。
ミニモトのオイルポンプの写真はこのブログに掲載してあるが、
確か1ミリ程のシックネスゲージが入ってしまうくらいの隙間だったから、
あれからミニモト部品の恐怖症になりお客様には全く勧めてないんだよねぇ。
そんな訳で異音と言えばまたクランクが怪しいから腰上からバラして行く。
ライトボアアップキットは再利用が可能なくらい綺麗だったんだが、
コンロッドを揺すってみるとガタガタなのでクランクのビッグエンドのベアリングがダメなんだろうね。
よって今回もクランクブローで交換となるからフルオーバーホールが決定となってしまった。
ブローの原因なんだが多分腰上が焼き付いた時にクランクもダメージを負っていて、
そのせいでクランクの傷が広がってしまったか、
ヤフオクで13,000円程と安価に販売されているRクランクを使ったからかのどちらかだが、
オイルポンプが動いてなかったと言う事はクランクを潤滑出来ていなかった事になるから、
恐らく潤滑不良時のダメージのせいだと思われる。
ただね、このエンジンが積まれたカブの使い方もなかなか過酷で、
愛知県の国道23号線と呼ばれる高速道路みたいなバイパスを通勤でブッ飛ばしてるらしく、
その使い方なら出来れば125ccクラスのエンジンをお使いいただきたいんだが、
72ccだと燃費も悪くないから分からないでもない。
今回も耐久性重視でと言われているのでRクランクを使い修理しても良いが、
実は41.4ミリストロークと52ミリストローククランクの金額ってほぼ同じなので、
出来れば52ミリクランクを使った94ccでブン回さず余裕を持った排気量で乗っていただきたいかなぁ、と私は思う。
そしてもし私が国道23号線を通勤で使うエンジンに選ぶとしたら、
多分LIFAN125のミッションはロータリー化とトップクロス化してハイカムを入れた仕様くらいにするかなぁ。
と言うかカブではなく250ccクラスのバイクにしてしまった方が良いかもだが、
横型エンジン専門店の私がそれ言っちゃお終いだな。