団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

このコロナ・ウイルス禍が終息して、元の普段通りの生活ができるようになって、初めて懐かしいと思える心境になるかもしれませんが。

2020-04-21 04:29:53 | 日記
 中日新聞のコラム「中日春秋」に下記のことが書かれていました。




 小津安二郎監督の映画「彼岸花」(1958年)は娘の婚期をめぐる家族ドラマで、こんな場面がある。

 夫婦と娘二人で遊びに出かけた箱根。
妻(田中絹代)が夫(佐分利信)に苦しかった戦争だが、今は懐かしいと語る。

 「戦争は厭だったけれど、時々あの時のことがふっと懐かしくなることがあるの。あなた、ない?」
「私はよかった。あんなに親子四人でひとつになれたことなかったもの」

 戦争が終わり、生活も豊かになったが、家族そろって夕飯を食べることもなくなった。
それが寂しくて、戦争が懐かしいと言うのである。

 このせりふが最近、よく分かる。
新型コロナウィルスの感染拡大という試練の中にあるが、
見方を変えれば、
日本の家族がここまで「ひとつになれた」のは戦後75年の歴史の中で初めてではないだろうか。
そんなことを考える。

 外出も出勤も自粛で学校は休校。
それはつらいことだが、間違いなく、家族が家で同じ時間を共有する機会を増やした。

 日に三度、顔を合わせて食事をするという家もあるだろう。
それはややもすれば、家族よりも仕事を優先しがちな日本人が忘れていた幸せとも言えよう。

 気のせいか、買い物に向かう家族はこの状況にも穏やかで朗らかにみえる。

 憎いコロナである。
早く普通の日々を取り戻したいが、この重苦しい日々がいつか、
懐かしいと思えるのかもしれない。


 以上です。


>日に三度、顔を合わせて食事をするという家もあるだろう。
それはややもすれば、家族よりも仕事を優先しがちな日本人が忘れていた幸せとも言えよう。

この作者、今「不要不急の外出」を虐げられている国民を励まそうとされている趣旨はわかりますが、
何だかなぁと思ってしまいます。

 作者はこのコラムを担当されているということは、中日新聞の恵まれたポジションにいる方のように思います。

 政府・都道府県の緊急事態宣言を受け、商売があがったりになってしまった会社・商店がたくさんあります。
ネットを見ますと、シングルマザーが商店をクビになり1日1300円で暮らしている状況を書かれています。

 大学に入学したが、アルバイトができず、1日300円で暮らし、故郷も祖父母がいるのでコロナをうつす危険があるため
帰省できず、せっかく入った大学をやめようかどうか悩んでいる学生さんもいるようです。

 ある人気女性アナウンサーが、コロナウィルスにかかられました。
その前にご主人もコロナウィルスで入院されています。
残された2歳のお子様をどうしたらよいのか悩んでいらっしゃいます。
ご実家の祖父母に預けるわけにもいかないですし、困りますよね。

 先日 義兄と電話で話していましたら、
義兄が「〇〇さん(私のこと)、私たちのように持病を持ち、高齢なものはいつコロナ・ウィルスで死ぬかもしれない!
レッド・ゾーンに入っているよ」と言われ、自分の身に迫っている危険を知らされました。

 うちの息子からも安否確認の電話がありました。
孫たちが3月4日から学校が休校になり、このままだと留年も覚悟しなければと言っていました。
たしかにこのままで推移したら、留年もありうるかなと思いました。

 「長い一生のことを思えば、留年もやむ得ないな」と、息子には言いました。

 このような時期に、このコラムは適切ではないと思いました。
このコロナ・ウイルス禍が終息して、元の普段通りの生活ができるようになって、初めて懐かしいと思える心境になるかもしれませんが。

>気のせいか、買い物に向かう家族はこの状況にも穏やかで朗らかにみえる。

 今は買い物も極力一人で行くようにと言われています。
スーパーなどへ行った際、一人一人の間隔を開ける為です。
この作者、そのような現実を知っていらっしゃらないのかな?








もうひとつの雨宿り # さだまさし
コメント (4)
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