「夢の国」もお金次第? 東京ディズニー、新サービスに物議
2022年6月2日

アトラクションの利用時間を予約できる新サービスの画面=千葉県浦安市の東京ディズニーランドで
東京ディズニーランドと東京ディズニーシー(いずれも千葉県浦安市)で先月、人気アトラクションの利用を有料で時間指定できるサービスが始まった。
お値段は1回2000円。
4人家族なら8000円になり、「夢の国」から一気に現実に引き戻されそうだ。
巷(ちまた)でも物議を醸している。
夢の国にふさわしい利用の仕組みとは何なのか。 (中沢佳子)
「一日を計画的に、より効率的に楽しむための選択肢が増える」。
運営するオリエンタルランドは、新たなサービス「ディズニー・プレミアアクセス」をそう言い表した。
対象は、長い行列ができることで知られる「美女と野獣“魔法のものがたり”」「ソアリン:ファンタスティック・フライト」の二つ。
入園した後、スマートフォンの専用アプリで予約し、指定の時間に施設入り口の読み取り機で、スマホに表示された二次元バーコードをかざす。
有料で待ち時間が短縮できる仕組みは、米国などのディズニー関連パークでも導入。
国内でも各地で取り入れている。
富士急ハイランド(山梨県富士吉田市)は二〇〇八年、「絶叫優先券」を導入。
十一種のアトラクションを対象に、人気度や混雑状況に応じ、七百~二千五百円の変動価格で販売している。
担当者は「当初は『高い』と批判もあった。でも、短時間しか滞在できない人からは効率的だと好意的な声もある。客単価も上がった」と語る。
ナガシマスパーランド(三重県桑名市)も一五年から、人気アトラクション四種の「エクスプレス・チケット」を扱っている。
価格は一回千円で「大型連休には三時間待ちの行列ができる中、時間を有効に使えると好評。
七月から対象アトラクションを一種増やす」と担当者。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)も同様の「エクスプレス・パス」がある。
今回の取り組みは、必ずしも珍しいわけではない。とはいえ、反応はさまざま。それは「夢の国だからこそ」とも言えそうだ。
インターネット上では「一人二千円高いな。こういうの導入しないと思ってたのに残念」「夢の国の中でも『お金』が必要になってきた印象。まさに夢の国の格差社会」と嘆きの声が渦巻く半面、「人多すぎるし、何時間も待つならお金使う方が有意義」との声も。
浦安市出身の女性会社員(37)=東京都江東区=は「今までが混みすぎていた。社会人の今なら二千円払ってでも乗りたいと思うけれど、学生さんには厳しいかもしれない。それに、お金を払えば優先的に乗せるという発想じゃなかったのが、ディズニーの良さだったのに…」と複雑な心境だ。
東洋大の小川純生元教授(消費者行動論)は「若い世代を中心に、情報や体験など目に見えない価値にお金を出す人が増えている。限られた時間でやりたいことをやるために、時間にお金を払うのを惜しまない人も多い」とみる。
テーマパークコンサルタントの清水群(ぐん)さんは「テーマパークは景気に左右されにくいが、新型コロナ禍でどこも集客に苦しんだ。『次のショック』に備え、客単価を上げるビジネスモデルへの転換を探っている」と背景を語る。
全アトラクションが対象ではないこともあり、来園者数に大きな影響は出ないとも。
「旅行の一環で来るケースも多く、頻繁にない機会で利用するならいいと思う人もいる。
来園者が減っても、パーク側は客単価が上がればいい。混雑防止になり、訪れる人の満足度はむしろ上がる。園内の運営も円滑になる」。
ただ、懐が寒い人には夢の国が少し遠い夢になりそう。時間にお金を払えなければ、いっそ並ぶのを楽しもうか…。
以上です。
>インターネット上では「一人二千円高いな。こういうの導入しないと思ってたのに残念」「夢の国の中でも『お金』が必要になってきた印象。まさに夢の国の格差社会」と嘆きの声が渦巻く半面、「人多すぎるし、何時間も待つならお金使う方が有意義」との声も。
私は東京ディズニーランドと東京ディズニーシーへ、二度かみさんと娘と行ったことがあります。
三度目は行くかどうか分かりませんが、もし行く事があれば1回2千円でも利用します。
並んでいる時間を買う訳ですから。
以前見たいアトラクションを雨の中で待っていました。
大変疲れました。
それなら多少高くても並びたくないです。
その方が効率的ですから。
私ぐらいの高齢者になると、時間の方が大切ですから。
それに何度も行く訳ではないですし、その分土産を減らせばいいですし。😁
チェリッシュ 若草の髪かざり