団塊世代おじさんの日常生活

夏 日本で二番目に気温が高く、陶器と虎渓山と修道院で知られる多治見市の出身です。

不登校問題は難しすぎて、私にはどうしたらいいのか分かりません。

2022-06-15 01:20:05 | 日記
 中日新聞の6月12日に「ニュースを問う」というタイトルで、下記の記事が載っていました。


不登校「その先」どうしたら 長田真由美(生活部)
2022年6月12日 



イチゴ狩り農園で葉や茎を取り除きながら「タウンスクーリング」を体験する中学生=愛知県長久手市で


 無理して登校しなくていい-。

 二〇一七年施行の教育機会確保法は、これまでの不登校への対応の考えを大きく変えた。

 登校を大前提とせず、子どもに休養が必要であることを認め、学校以外での学習活動を支援する方針を打ち出したからだ。

 登校が強制されないことは望ましい。ただ、いつまで休めばいいのか? 「その先」はどうしたらいいのか。

 十九万六千百二十七。二〇年度の文部科学省の調査で分かった不登校の小中学生の数だ。

 私が不登校に関心を持ったのは七年前。

 ある定時制高校に半年間通い、小中学校で不登校だった生徒たちと交流して、誰でも不登校になり得るのではと思ったからだ。

 一昨年から昨年にかけては、生活面で「不登校の先に」という連載を書いた。

 当事者の親子は、先が見えない不安の中にいる。

 取材して分かったのは「不登校の先」とは必ずしも学校に戻ることではないということだった。

「いつまで?」悩む親

 子どもが不登校になると、多くの親が「学校は行くのが当たり前なのになぜ?」と戸惑い、自分の育て方が悪かったのかと悩む。

 教育機会確保法施行後は、教師や知人から「無理に行かせなくてもいい」「時期がくるまで待って」と声を掛けられるが、それが新たな悩みを生んでいる。

 三重県の女性(43)もそうだった。

 半年前から中学二年の娘が不登校に。

 言葉のきつい友人と過ごすのに疲れ、昨秋から朝起きるのが遅くなった。

 おなかが痛い、頭が痛いと早退も増え、冬ごろには行けなくなった。

 全く勉強はせず、家で動画を見たりゲームをしたり。

 「いつまで待てばいいのか。どうしたら学校へ行けるようになるんでしょうか」とため息をつく。

 不登校対応に詳しい岐阜県立希望が丘こども医療福祉センターの高岡健医師は「不登校は何かしようというエネルギーがなくなっている状態。

 だからエネルギーが蓄えられるのを待つことが大事」と指摘する。

 エネルギーがたまって、好きなことなど「何かをしようか」と思えるのを待つ。が、ここに至るまでが時間がかかる。

 人によっては年単位。

 私が取材した子の中に、エネルギーがなくて三年間寝たきりだった子もいる。

 ただ、「必ず本人のペースで前に進む。

 休んでいる間に目に見えない成長をする」と、子どもが不登校だった津市の女性(51)は言う。

 娘(19)は、部活動の先輩との上下関係に悩み、中学一年の夏休み明けから行かなくなった。

 女性は親族に不登校の子がいたこともあり、行かないことを受け入れられたが、「本当にいいのか」と葛藤した。

 朝、制服を着た中学生を見て「なんでうちの子は行けないんだろう」と泣きながら勤務先に行ったこともある。

 本人のタイミングで
 でも、娘にも動くタイミングがあった。

 中学二年の時、習っていたピアノの先生を通して、歌を教えてくれる学校外の先生と出会えたこと。

 祭り会場で歌う経験を経て、自分にも強みがあると知り、自信が湧いてきた。

 娘は「高校でやり直したい」と、定時制に進学。

 今は通信制の短大で保育士を目指す。

 「人生百年時代のうち数年のブレークタイム。心配しないで」と振り返る。

 エネルギーがたまった子が動きだしたら、親はどうしたらいいか。

 東海地方で公立初の不登校特例校となる岐阜市立草潤中学校の井上博詞校長(59)の話もヒントになった。

 井上校長は教員に「子どもたちには、選択肢をたくさんつくってあげて」と語りかける。

 体育が卓球なら学校に行ってみようと思う生徒がいる。

「家庭科でのパン作り」「オンライン授業」などいろいろな選択肢を用意して、つまみ食いしてもらう。

 「やっぱりやめた、でもいいんです。つまむものを周りが用意してあげる。もしかしたら飛び付いてくれるかも、でいい」。

 多様な選択肢を用意すること。これは家庭でも参考になるのではないか。

 社会の中にも、多様な選択肢を用意する動きが出てきている。

 臨床心理士の横地香代子さん(49)は愛知県内を中心に、住んでいる町に居場所を見つけ、そこでの学びを促す「タウンスクーリング」に取り組む。

 登録した子たちがカフェやクリーニング店、エステサロンなど約三十の受け入れ事業所で仕事を体験する仕組みだ。

 「『不登校の子どもたちを受け入れる場がある』と、社会がメッセージを出すことが大事だと思う」と横地さんは力を込める。

 学校に「行かない」「行けない」ではなくただ「合わない」だけ。

 学校という既存の仕組みが合わないのは、その子の責任ではない。

 社会が多様な居場所を設け、学ぶ機会を用意することが、「その先」につながるのではないか。

 もう一つ、訴えたい。不登校の子のうち、約六万七千人(34%)が、学校内外で相談や指導を受けていない。

 どういった家庭なのか詳細はつかめず、そうした親子が社会で孤立していないか。誰がどういう状況なのか。現状の把握が急務ではないか。


 以上です。

 
 不登校問題は難しすぎて、私にはどうしたらいいのか分かりません。

 ただこの記事を読んで、下記のように多様な選択肢を用意することが大事ではないかと思いました。

 体育が卓球なら学校に行ってみようと思う生徒がいる。

「家庭科でのパン作り」「オンライン授業」などいろいろな選択肢を用意して、つまみ食いしてもらう。

 「やっぱりやめた、でもいいんです。つまむものを周りが用意してあげる。もしかしたら飛び付いてくれるかも、でいい」。

 多様な選択肢を用意すること。これは家庭でも参考になるのではないか。







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コメント (4)
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