中日新聞の日曜版「おじさん図鑑」に「アップデート」というタイトルで、飛島圭介さんがエッセーを書かれていました。
「昭和のマインドをインストールして、それをアップデートすることが大事なんです」
ある日ラジオで聞いた言葉だ。
うーん、困るよね、この種の怪しげな言葉は。
たとえば「昭和の考え方を土台に、さらにそれを高めることが大事なんです」と言った方が簡単かつ明瞭ではなかろうか。
コンピューター用語をいれこむと、カッコいいのかもしれないが、何かをごまかしているのでは、とおじさんは疑ってしまう。
怪しげな日本語といえば、人それぞれ思い浮かべる言葉があるだろう。
おじさんが目にするたびに「?」と思うのは、やっぱり政治家とか公権力の言葉だ。
「骨太の方針」「異次元のXX」「丁寧な説明」。
全て大げさで、自画自賛の臭いがする言葉でなかろうか。
必ずしも実態を表していない。
「骨太」かどうかワシらが判断することだし、「異次元の」って一体どんな世界なのか想像を絶する。
「丁寧な説明」に至っては、「聞く耳を持たない」の間違いではないかとさえ思う。
「おや?」と思ったことは立ち止まって考えてみたい。
怪しげな日本語を野放しにすると、そのしっぺ返しを食うのはワシらだ。
以上です。
最近 政府は「異次元の少子化対策」をするなんて、言っていますね。
長いのでご存じの方はスルーしてください。
「異次元の少子化対策」とは、2023年1月に岸田首相が年頭会見で検討を表明した少子化対策のことです。「少子化問題は待ったなしの課題」であり「こども政策を体系的に取りまとめた上で、6月の骨太方針までに将来的なこども予算倍増に向けた大枠を提示していく」考えを示しました。
そこで、政府は「こども未来戦略会議」を設置し、今後3年間を集中取組期間と位置づけた「加速化プラン」を提示したところです。このプランは、経済的支援の強化と若い世代の所得向上、子育て世帯への支援拡充、共働き・共育ての推進、社会全体の意識改革という4つの柱で構成されています。特に注目されるのは経済的支援の強化で、児童手当の所得制限の撤廃や高校卒業までの支給期間の延長、第三子以降には支給額を3万円に倍増すること等が盛り込まれました。
一方で、本プランの実施には新たに3兆円半ばの財源が必要です。政府は社会保障の歳出改革や社会保険料の上乗せで調整するとの報道もありましたが、結局、具体策は示されず「さらに検討する」こととなりました。とりわけ新たな社会保険料負担の増加には異論もあり、財源の確保は容易ではありません。少子化対策を社会全体で支えるためには、中・長期的な視点から様々な財源を組み合わせ、社会全体で広く負担する必要があるのではないでしょうか。
ここでも「骨太の方針」なんて、言っていますね。
どうも方針だけで、予算は考えられていないようです。
予算がなくて、岸田首相が誰かに代わったら、この「異次元の少子化対策」は、なかったことになるのでは?
「少子化対策」は、中国でも大問題になっています。
逆に「少子化」でも、デンマークやスエーデンのように発展する国を目指せば良いと思うのですが。
恋人(森山良子)昭和44年