今年の5月の連休は前半、中盤、後半(これは通常の土日)という組み合わせである。テレビでは「5月2日と6日に休みを取れれば最大10連休」という言い方をしているが、さすがにそれを実践している方はなかなかいないだろう。
私の場合は後半は出勤に当たっていて、前半と中盤が公休ということになる。そのうちの前半の初日に大正ドームに行ってがっくり来る試合を観戦したのは、前の記事のとおり。
そこで気を取り直して「オリ達デー」を観戦・・・ということもなく、4月30日、朝の10時半に近鉄の大阪難波駅のホームに立っていた。これから向かうのは松阪である。なぜまた松阪に行くのか。
話は3月の下旬まで遡るが、2009年の台風による被害で運休していたJRの名松線が全線で運転を再開した。松阪から途中の家城までは動いていたが、その先終点の伊勢奥津まではバス代行での運転だった。それが6年半の年月を経て運転再開。この「○年ぶり再開」というのは、これまでの最長間隔だという。
私も名松線には過去2回乗ったことがあるが、ローカル線が次々に廃止される中、そうした経緯で復活した路線は珍しい。これは乗りに行かなければと思っていた。ただ、復活フィーバーというのか、ローカル線とすればありがたい話なのだが、特に土日は沿線の外から乗りに来る客で満員状態が続いているそうである。鉄道旅のブログの中には、「乗るのがやっと」というリポートも見かけられた。
そんな名松線、大阪からでも日帰りで往復乗車が可能である。ただどうせ行くなら松阪~伊勢奥津を単純に往復するだけでなく、プラスアルファがほしい。それなら沿線のどこかで途中下車するとか。そうすると、松阪を朝の7時32分に出る家城行き(家城で伊勢奥津行きに接続)に乗りたい。ただこれだと、大阪から始発の近鉄特急でも間に合わない。もっともこれについては、この記事を書くにあたって改めて乗換検索をしたのだが、始発の近鉄特急を榊原温泉口で下車し、各駅停車で川合高岡に出て、そこからすぐのところにある名松線の一志駅に行けばこの家城行きを捕まえることができるということが判明した。あらあら。まあ、「どうせ久しぶりの名松線なのだから、そこは始発の松阪から乗りたい」ということにしておこう。
名松線に行こうと決めた時は上に書いた乗り継ぎダイヤには気付いておらず、松阪を朝の7時半の始発に乗るなら、松阪に前泊しなければならないなという発想になる。ただこれは私としては悪い話ではないと思う。松阪となれば行きたい店もあるし、ならばその前に松阪市内の散策もくっつけよう。1年前に西国三十三所の参詣で那智山の青岸渡寺に行ったが、その前泊と、旧国鉄型の気動車に乗りたいという理由で松阪には泊まったが、今度も似たような理由である。
そして伊勢に行くのだからと、近鉄の特急、それも「しまかぜ」に乗れないかと考える。「しまかぜ」自体は松阪には停まらない。伊勢市まで行って折り返そうかと思うが、発売開始早々に×印が出る。そこで考えて、伊勢市まで行かずにその前の停車駅である大和八木までならどうか。こちらは○印であった。松阪までは後続の特急に乗り継ぎとする。後からやって来る鳥羽行きはビスタカーで、だとすれば「新旧近鉄のエースによるリレー」も面白そうとして、2階席を購入する。「しまかぜ」のデラックス席の割増料金は別途発生するが、特急料金は通しで計算してくれるのはありがたい。
いつものように前置きが長くなったが、大阪難波駅のホーム。名古屋行きの特急や奈良行きの急行も出ていくが、ホームに大勢いるのは「しまかぜ」がお目当て。私も以前に「関西私鉄駅名サイコロしりとりの旅シリーズ」で一度だけ難波から大和八木まで乗ったことがあるが、あのシートの乗り心地は断然いい。今回も伊勢志摩まで乗るわけではなく、前回と同じ大和八木までだが、それでも十分である。
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桜川方面からゆっくりと入線。列車に向けてカメラを構える人が多い。
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そして指定車両に入る。1-2列シートの1人席に腰かける。車内は家族連れ、グループ客が目立つ。「しまかぜ」に乗れたことで早速記念撮影する人もいて、賑やかなまま出発。
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短時間の乗車ということもあり、展望車両やビュッフェに行くこともなく席に座っているが、シート備え付けの車内案内では、「しまかぜ」車内限定のWi-Fi接続で、スマホやパソコンでさまざまな情報を見ることができるという。早速接続してみると、沿線の観光案内を動画で見ることができる。ただそれより面白かったのが、先頭車両からの展望を自分の座席で見ることができることだ。実際の外の景色に比べれば、映し出される風景は多少遅いが気になるほどでもない。これには驚きである。
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ゆっくりくつろいだり、乗車証明書をいただいたりしたが、大和八木まではわずか30分ほどの道のり。これから伊勢志摩という手前で降ろされる形になる。それでも、乗り心地を大いに楽しめて満足である。
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続いてやって来るのは2階建てのビスタカー。これは私が小学生時代には近鉄の、いや日本の私鉄の看板列車のようなもので、階下でも階上でも、2階建て車両に乗るというのが、ちびっ子鉄道ファンたちの憧れの一つだったところである。今となってはJR東日本の通勤電車のグリーン車にもあるように、2階建ては珍しくとも何ともないのだが、それでも一般車両とは違った高さの車窓を味わうことができる。
天気も良く、特急らしく大和から伊賀を快走し、伊勢平野に出ると松阪は近い。青空の下、松阪駅のホームに降り立つ・・・・。
私の場合は後半は出勤に当たっていて、前半と中盤が公休ということになる。そのうちの前半の初日に大正ドームに行ってがっくり来る試合を観戦したのは、前の記事のとおり。
そこで気を取り直して「オリ達デー」を観戦・・・ということもなく、4月30日、朝の10時半に近鉄の大阪難波駅のホームに立っていた。これから向かうのは松阪である。なぜまた松阪に行くのか。
話は3月の下旬まで遡るが、2009年の台風による被害で運休していたJRの名松線が全線で運転を再開した。松阪から途中の家城までは動いていたが、その先終点の伊勢奥津まではバス代行での運転だった。それが6年半の年月を経て運転再開。この「○年ぶり再開」というのは、これまでの最長間隔だという。
私も名松線には過去2回乗ったことがあるが、ローカル線が次々に廃止される中、そうした経緯で復活した路線は珍しい。これは乗りに行かなければと思っていた。ただ、復活フィーバーというのか、ローカル線とすればありがたい話なのだが、特に土日は沿線の外から乗りに来る客で満員状態が続いているそうである。鉄道旅のブログの中には、「乗るのがやっと」というリポートも見かけられた。
そんな名松線、大阪からでも日帰りで往復乗車が可能である。ただどうせ行くなら松阪~伊勢奥津を単純に往復するだけでなく、プラスアルファがほしい。それなら沿線のどこかで途中下車するとか。そうすると、松阪を朝の7時32分に出る家城行き(家城で伊勢奥津行きに接続)に乗りたい。ただこれだと、大阪から始発の近鉄特急でも間に合わない。もっともこれについては、この記事を書くにあたって改めて乗換検索をしたのだが、始発の近鉄特急を榊原温泉口で下車し、各駅停車で川合高岡に出て、そこからすぐのところにある名松線の一志駅に行けばこの家城行きを捕まえることができるということが判明した。あらあら。まあ、「どうせ久しぶりの名松線なのだから、そこは始発の松阪から乗りたい」ということにしておこう。
名松線に行こうと決めた時は上に書いた乗り継ぎダイヤには気付いておらず、松阪を朝の7時半の始発に乗るなら、松阪に前泊しなければならないなという発想になる。ただこれは私としては悪い話ではないと思う。松阪となれば行きたい店もあるし、ならばその前に松阪市内の散策もくっつけよう。1年前に西国三十三所の参詣で那智山の青岸渡寺に行ったが、その前泊と、旧国鉄型の気動車に乗りたいという理由で松阪には泊まったが、今度も似たような理由である。
そして伊勢に行くのだからと、近鉄の特急、それも「しまかぜ」に乗れないかと考える。「しまかぜ」自体は松阪には停まらない。伊勢市まで行って折り返そうかと思うが、発売開始早々に×印が出る。そこで考えて、伊勢市まで行かずにその前の停車駅である大和八木までならどうか。こちらは○印であった。松阪までは後続の特急に乗り継ぎとする。後からやって来る鳥羽行きはビスタカーで、だとすれば「新旧近鉄のエースによるリレー」も面白そうとして、2階席を購入する。「しまかぜ」のデラックス席の割増料金は別途発生するが、特急料金は通しで計算してくれるのはありがたい。
いつものように前置きが長くなったが、大阪難波駅のホーム。名古屋行きの特急や奈良行きの急行も出ていくが、ホームに大勢いるのは「しまかぜ」がお目当て。私も以前に「関西私鉄駅名サイコロしりとりの旅シリーズ」で一度だけ難波から大和八木まで乗ったことがあるが、あのシートの乗り心地は断然いい。今回も伊勢志摩まで乗るわけではなく、前回と同じ大和八木までだが、それでも十分である。
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