まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・クライマックスシリーズファイナル第4戦・その1(・・というか試合前)

2022年10月17日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

パ・リーグのクライマックスシリーズファイナルステージはバファローズが1勝のアドバンテージを含めた4勝1敗でホークスに勝利して、見事に日本シリーズ進出を決めた。幸運なことに、その瞬間を現地で目にすることができ、とても感激した。改めて、その前後と合わせての観戦記を綴ってみる(またくどくどと長くなるが・・)。

10月16日、広島駅新幹線口から8時40分発の「グラン昼特急広島2号」に乗車する。JR大阪駅までは約5時間の道のりである。3列シートに腰かけ、これなら大阪までの道のりもゆったり過ごせそうだ。

驚いたのは、近くの席にバファローズ選手のピンバッジやら何やらをたくさんつけたトートバック持参で、リーグ優勝記念のパーカー着用、さらに「全員で勝つ!」のロゴが入ったタオルを目隠し用に持参していた女性が座っていたこと。これは間違いなくこの夜の京セラドーム大阪での試合観戦に向かういで立ちで、まさか広島から私よりもコアな方がバスに乗り合わせるとは思わなかった。ただ、変に声をかけるのも失礼と思い、ここは「勝てるといいですね。お互い応援しましょう」と心の中にとどめておく。

この日の高速バスは広島駅、バスセンター、中筋駅でそれぞれ乗車があり、合計21人と結構多めの乗客。広島インターから高速に入り、順調に東へ向かう。

車内にて、ペナントレース最後までもつれた優勝争い、そして私の行動予定?について振り返る。

バファローズの2位以上が確定した9月下旬に、クライマックスシリーズのファーストステージ、ファイナルステージの両方を想定してファンクラブ会員向けの先行予約が始まった。ファーストステージは9日(第2戦)、10日(第3戦)、そしてファイナルステージは15日(第4戦)を予約して、それぞれ席は確保することができた。ただし発券は順位確定後で、その時まで座席番号はわからない。

この時点では、もしバファローズが2位に終わればファーストステージを観戦するとして、ファイナルステージの福岡での試合のチケットは手元にない。まあ、当日までにどうにか手にできるかなと思い、15日~16日に福岡に行くことも想定していた。その場合は九州西国霊場、九州八十八ヶ所百八霊場めぐりいずれかの続きも行うつもりだった。一方、優勝してファイナルステージが大阪で行われるとして、15日~16日は関西での神仏霊場めぐりとして、次の順番である京都行きを予定した。その場合は野球観戦後の宿泊として、ドームに近い西九条にてホテルを予約した。

そして10月2日、史上初、まったく同じ勝率、勝利数ながら対戦成績の結果でバファローズの優勝が決まった。これで福岡行きはなくなった。九州の札所めぐりはまた日を改めて・・・。

12日からファイナルステージが始まった。第1戦はバファローズが山本の好投、杉本の押し出しとタイムリー、吉田正の本塁打などで快勝。第2戦も先発宮城から宇田川、山﨑颯、ワゲスパック、阿部という強力リリーフ陣が力を見せて連勝。これでアドバンテージを合わせて3勝0敗となった。第3戦に勝てばその時点で日本シリーズ進出が決定し、第4戦は行われない。

もしそうなると、15日に試合がない西九条に泊まる必要はなく、大阪まで高速バスで移動するとしても、そのまま京都に移動して札所めぐりを先行させ、そのまま泊まるよう別プランを予約した。市の中心部である四条烏丸近くでもたまたま部屋の空きがあった。大阪、京都いずれの宿泊も可能にしたが、前日の14日中であればそれぞれキャンセル料は不要だった。

で、14日の第3戦。ホークス千賀は海外FA権の行使が噂されていて日本最後の登板になるかもしれないという意識があってか、好投を見せる。その後の救援陣も含めてバファローズは得点できず、ホークスが1勝を挙げた。

これで15日の第4戦が行われることが決まり、15日の京都での宿泊はキャンセル。当初の期待通り、西九条での宿泊となった。ここまで、私がペナントレース、そしてクライマックスシリーズの勝敗によってどうにでも対応できるプランニングの結果である・・・(長々、ダラダラとした対応の連続だったが)。

・・・「グラン昼特急広島2号」は八幡パーキングエリア、吉備サービスエリア、淡河パーキングエリアでそれぞれ10分休憩の後、リニューアル工事中の中国池田から阪神高速で梅田まで走る。

JR大阪駅北の「うめきた」エリアも、新駅を含めた開発工事が進んでいて、2年前までに見ていた景色とはガラリと変わっていて驚いた。

大阪駅で下車し、大阪環状線で西九条に移動する。とりあえず荷物をコインロッカーに預けよう。この日の宿泊は「ビジネスホテルアーバンティ西九条」。これまで、このホテルがあることは知っていたが泊まるのは初めてである。西九条はJR、阪神が交わることで、梅田、難波、天王寺、USJ、尼崎~神戸と、各方面への移動に便利な立地条件である。昼飲みにはほとんど対応していないが、夜の部なら店舗は豊富にあり、私も大阪勤務時には西九条が「関所」だったこともある。

・・・阪神なんば線でドーム前まで移動。開場まで時間があるので、ドームに隣接したイオンモールの中にあるQBハウスにて散髪する。

さっぱりしたところで改めてドームに向かうと、さすがに両チームのファンが入り乱れている。バファローズの2連覇記念のロゴが壁にペイントされていて、多くのファンが撮影していた。

開場時刻となり、列が進むのに従って入場する。チケットだが、順位が決まって発券されたのを見ると、ブロックのど真ん中の番号だった。まあ、先行予約で番号指定不可だと、一人者にはこういう席が割り当てられるのだろうな。その後、チケット販売のサイトをこまめにチェックする中で、三塁側ながら通路側の席を見つけた。定価よりは高いが致し方ない。まあ、こういう展開なら三塁側にも多くのバファローズファンが詰めかけるだろう。当初割り当てられたチケットは同サイトに出品して、前日までに無事に買い手がついたので後ろめたさもない。

クライマックスシリーズからは外野席の上段も開放されていて、早い時間から客が集まっている。リーグチャンピオンのロゴが入ったカップの飲料など買い求め、試合開始を待つ。

グラウンドに選手も登場し、期待の拍手が起こる。ちょうどこの角度からだとバファローズのベンチの様子もうかがえる。

バファローズの先発は山岡。シーズン後半に調子を落としていたこともあり先発を不安視される声もあり、プロ登板なしの山下の先発も噂されていた。その中で先発を託したことで、意気に感じてくれるか。

そしてホークスの先発は大ベテランの和田。バファローズも苦手としてきた投手である。この試合も打線がてこずってしまうのでは?という懸念も声もあった。もしその通りになってしまいホークスが連勝となると、ファイナルステージの行方もまったくわからなくなる。

スタンド内に興奮と緊張が走る中、試合開始である・・・。

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