メリークリスマス!
楽しく華やかな聖夜って感じは、私の周囲ではまったくしませんいつも通り、バタバタと素っ気なく味気なく一日が終わろうとしています。皆さまはハッピークリスマスだったことでしょうか。サンタクロースよりもインフルエンザが来そうな寒い夜、元気にお正月を迎えるために何卒ご自愛ください(^^♪もうすぐ今年も終わり…
「グレタ GRETA」
ニューヨークの高級レストランで働くフランシスは、仕事帰りの地下鉄でバッグを拾い、落とし主である未亡人グレタに届ける。グレタの孤独な境遇に同情し、彼女と親交を深めるフランシスだったが、やがてグレタの恐るべき秘密と狂気を知ることに…
やっと観ることができました~(^^♪イザベル・ユペール、期待通りのイカレっぷりでした!彼女はやっぱ、こーでなきゃね!還暦を過ぎた大物女優が、まったく守りに入らず過激に軽やかに攻め続けている。もう畏怖と敬服あるのみです。好感と共感ばかり欲しがってるような役や演技しかできない女優なんか、ほんとつまんない。媚や無難とは無縁、常に人々を唖然とさせ戦慄させ、そして魅了し笑わせてくれるなんて、世界広しといえどイザベル・ユペールだけです。
「Violette Nozière」や「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」「ピアニスト」そして「エル ELLE」etc.冷酷で性悪、不可解で不道徳で変態な女たち。フツーなら映画のヒロインになどなりえない狂女や凶女を、強烈で魅惑的なヒロインにしてしまう唯一無二の女優イサベル・ユペール。今回のグレタ役も、彼女でなければありがちなB級映画の異常者になっていたことでしょう。イザベル・ユペールの素晴らしすぎる独特さは、激ヤバな役をすご~く軽やかに楽しそうに演じてるところ。決して深刻に重苦しく大熱演なんかしないんです。おぞましい奇行や凶行も、常にシレっとスットボケてる。これってもうイザベル・ユペールの専売特許になってます。
これまでのトンデモヒロイン同様、グレタもやることなすことイっちゃっててヤバすぎるのですが、これまで同様明らかに笑いを狙ってやってる確信犯的なイビツさ過激さに、ユペりんファンならニヤリ。笑えるシーンや演技はたくさんあるのですが、レストランの前に一日中地蔵のように立ってる姿や、フランシスに向かってチューイングガムを吐き飛ばしたり、エリカを尾行して画像をフランシスに送りつける時にエリカに見つからないよう素早くピョコっと隠れる敏捷さ、そしてレストランに客として押しかけテーブルをひっくり返すという星一徹も真っ青なプッツン行為、などインパクト強烈。踊りながら探偵の首に注射をブスっと射したり、フランシスへの鬼のようなピアノレッスン強制もイカレてて笑えたわ~。隠し部屋や恐怖のお仕置きボックスなど、グレタの家も狂ってて笑えた。
軽やかで毒々しいユーモア、そしてヨーロッパの香り高いエレガンスも、ハリウッドのどんな美しく演技の巧い大物女優にもないユペりんの魅力です。彼女もすっかりおばあさんになりましたが、軽妙で毅然としてるので老いさらばえた感は微塵もありません。グレタのフェミニンで上品なファッションも素敵でした。フランシスとエリカもファッション、そしてシェアしてる部屋もオシャレだった。
フランシス役のクロエ・グレース・モレッツは、すごいぽっちゃり顔とがっちりガタイ。ガリガリに痩せた女優よりも好き。石原さとみを素朴に強靭にした感じに見えた。すごく強そうなので、小柄で華奢な老女グレタなんか簡単に撃退できそうだったけど、見た目と違って心は弱いので騙されたり利用されたりして痛い目に遭うフランシスみたいな子もいますよね~。落とし物を届けに落とし主の家に直接出向くなんて、フツーなら絶対しませんし。純粋すぎ、お人よしすぎるのもいかがなものかです。フランシスの親友エリカが、すごくチャーミングなキャラでした。一見チャラいパリピ娘だけど、言動が男前でカッコいい。友情に厚く、ラストはヒロインを救い出すヒーローのような大活躍!演じてるマイカ・モンローの好演も特筆ものです。グレタ、フランシス、エリカの絡みや関係性に、うっすらとレズっぽいものを感じたのは私だけでしょうか。みんな男っけ全然なかったもんね。
かなり穴だらけな脚本といい、決して秀作でも佳作でもないけど、私はこういう笑えるイカレ映画、そして女優が好演してる映画、大好きです。ニール・ジョーダン監督の作品なのですが、ジョーダン監督といえば傑作「クライング・ゲーム」以外は駄作凡作が多い一発屋?ジョーダン監督作の常連、スティーヴン・レイが探偵役でチョコっと出演してます。ニューヨークの風景がとても美しく撮れていて、どことなくジョーダン監督といえばのアイルランドの匂いがしました。
↑こういうのが似合う女優って、彼女以外思いつかんわ~
楽しく華やかな聖夜って感じは、私の周囲ではまったくしませんいつも通り、バタバタと素っ気なく味気なく一日が終わろうとしています。皆さまはハッピークリスマスだったことでしょうか。サンタクロースよりもインフルエンザが来そうな寒い夜、元気にお正月を迎えるために何卒ご自愛ください(^^♪もうすぐ今年も終わり…
「グレタ GRETA」
ニューヨークの高級レストランで働くフランシスは、仕事帰りの地下鉄でバッグを拾い、落とし主である未亡人グレタに届ける。グレタの孤独な境遇に同情し、彼女と親交を深めるフランシスだったが、やがてグレタの恐るべき秘密と狂気を知ることに…
やっと観ることができました~(^^♪イザベル・ユペール、期待通りのイカレっぷりでした!彼女はやっぱ、こーでなきゃね!還暦を過ぎた大物女優が、まったく守りに入らず過激に軽やかに攻め続けている。もう畏怖と敬服あるのみです。好感と共感ばかり欲しがってるような役や演技しかできない女優なんか、ほんとつまんない。媚や無難とは無縁、常に人々を唖然とさせ戦慄させ、そして魅了し笑わせてくれるなんて、世界広しといえどイザベル・ユペールだけです。
「Violette Nozière」や「沈黙の女 ロウフィールド館の惨劇」「ピアニスト」そして「エル ELLE」etc.冷酷で性悪、不可解で不道徳で変態な女たち。フツーなら映画のヒロインになどなりえない狂女や凶女を、強烈で魅惑的なヒロインにしてしまう唯一無二の女優イサベル・ユペール。今回のグレタ役も、彼女でなければありがちなB級映画の異常者になっていたことでしょう。イザベル・ユペールの素晴らしすぎる独特さは、激ヤバな役をすご~く軽やかに楽しそうに演じてるところ。決して深刻に重苦しく大熱演なんかしないんです。おぞましい奇行や凶行も、常にシレっとスットボケてる。これってもうイザベル・ユペールの専売特許になってます。
これまでのトンデモヒロイン同様、グレタもやることなすことイっちゃっててヤバすぎるのですが、これまで同様明らかに笑いを狙ってやってる確信犯的なイビツさ過激さに、ユペりんファンならニヤリ。笑えるシーンや演技はたくさんあるのですが、レストランの前に一日中地蔵のように立ってる姿や、フランシスに向かってチューイングガムを吐き飛ばしたり、エリカを尾行して画像をフランシスに送りつける時にエリカに見つからないよう素早くピョコっと隠れる敏捷さ、そしてレストランに客として押しかけテーブルをひっくり返すという星一徹も真っ青なプッツン行為、などインパクト強烈。踊りながら探偵の首に注射をブスっと射したり、フランシスへの鬼のようなピアノレッスン強制もイカレてて笑えたわ~。隠し部屋や恐怖のお仕置きボックスなど、グレタの家も狂ってて笑えた。
軽やかで毒々しいユーモア、そしてヨーロッパの香り高いエレガンスも、ハリウッドのどんな美しく演技の巧い大物女優にもないユペりんの魅力です。彼女もすっかりおばあさんになりましたが、軽妙で毅然としてるので老いさらばえた感は微塵もありません。グレタのフェミニンで上品なファッションも素敵でした。フランシスとエリカもファッション、そしてシェアしてる部屋もオシャレだった。
フランシス役のクロエ・グレース・モレッツは、すごいぽっちゃり顔とがっちりガタイ。ガリガリに痩せた女優よりも好き。石原さとみを素朴に強靭にした感じに見えた。すごく強そうなので、小柄で華奢な老女グレタなんか簡単に撃退できそうだったけど、見た目と違って心は弱いので騙されたり利用されたりして痛い目に遭うフランシスみたいな子もいますよね~。落とし物を届けに落とし主の家に直接出向くなんて、フツーなら絶対しませんし。純粋すぎ、お人よしすぎるのもいかがなものかです。フランシスの親友エリカが、すごくチャーミングなキャラでした。一見チャラいパリピ娘だけど、言動が男前でカッコいい。友情に厚く、ラストはヒロインを救い出すヒーローのような大活躍!演じてるマイカ・モンローの好演も特筆ものです。グレタ、フランシス、エリカの絡みや関係性に、うっすらとレズっぽいものを感じたのは私だけでしょうか。みんな男っけ全然なかったもんね。
かなり穴だらけな脚本といい、決して秀作でも佳作でもないけど、私はこういう笑えるイカレ映画、そして女優が好演してる映画、大好きです。ニール・ジョーダン監督の作品なのですが、ジョーダン監督といえば傑作「クライング・ゲーム」以外は駄作凡作が多い一発屋?ジョーダン監督作の常連、スティーヴン・レイが探偵役でチョコっと出演してます。ニューヨークの風景がとても美しく撮れていて、どことなくジョーダン監督といえばのアイルランドの匂いがしました。
↑こういうのが似合う女優って、彼女以外思いつかんわ~