実録・乙女の事件簿「濡れたドライブ~rainy days 待ちきれず...」(後編)
フロントガラスを叩く雨同様、隣で運転しているKくんの息遣いも、そして目つきも、激しく乱れている。
げっ信号無視!?スピードも、違反に近いぞ!
ドアを開けて、外に飛び出すか?それとも、このまま...どちらにせよ、私は心も体もキズモノになってしまうであろう。
S・O・S♪ああ乙女のピンチ~
今日はちょっと危険な日なので~とか何とか、私が口を開こうとした瞬間、
Kくん『うおーーーーーーーーーー!!!っしゃ!』
突然の雄たけび。あ、あわわわ!?何なの、いったい何なの!
あわわ状態で固まってるの私を見てKくんは、あ、そーいやアンタいたんだっけ、みたいな顔して、
Kくん『魔裟斗、勝ちましたね』
はへ?!
車載用液晶TVでは、格闘技番組が騒々しく流れていた...
Kくんは、き〇がい的に格闘技ファンらしい。
さっきからの、Kくんの尋常でない興奮した様子の理由が解かった瞬間、私はアホらしさと落胆で混濁した心地で、高飛車に彼に言うのだった。
私『おいっ危ないじゃろうが!運転に集中せえや!』
その後、なにごともなく、私がKくんに無事、家まで送ってもらったことは、言うまでもありません...
お礼&ちょっとした腹いせに、めちゃくちゃ蒸し暑かったのに、ホットの缶コーヒーをKくんに買ってあげました。
携帯電話同様、車を運転しながらTVやDVDを観るのは、とっても危険!という、教訓に満ちたお話でした...完。
「シェルブールの雨傘」
フランス映画ファンなら、観ておかねばならない名作を、やっと。
冒頭から、あの誰でも知ってる有名なテーマ曲が。
台詞は、ぜんぶ歌!フツーに喋ってよ、なんてヤボなことは、言いっこなし。ちょっと~そこの塩、とって~♪伝染しそうです。
悲恋ものには違いないんだけど、思ってたより、悲しい内容ではなかった。フランス人らしいというか、ドライなんだよなあ。ジメジメ、メソメソしてない。
ヒロイン、イジイジ嘆いたりするところが全然なくて、すげークール。
ママ(なかなか味のあるキャラ)が借金どーしよーと愚痴っても、店売れば?とか、私が働けばいいことじゃん、とか淡々としてる。ママに大事な宝石を売らせるし。小娘なのに、肝がすわりすぎ。
恋人は帰ってこないし、腹ボテだし、母ちゃんウルサイし、あ~もう、妥協しなきゃ!と、さっさと金持ち紳士と結婚するヒロイン。賢いというか気丈というか。女は強くて、したたか!じい~っと耐え忍んで男をひたすら待つ...なんてウェットな女より、颯爽としていてカッコいい。さすが、未婚の母なんて当たり前な国フランスの女!その点、男は情けないね。女に棄てられて、生活が荒んだり。
当時二十歳そこそこだった、カトリーヌ・ドヌーヴの若さと美貌!
シャーリーズやニコールも美しいけど、軽くて薄い。ドヌーヴの美貌は、重さと迫力があって、圧倒されます。男との愛に生きながらも、弱々しく男に頼ったり、泣かされたりする女には、絶対ならない強さが、美しさ以上に彼女の魅力かも。
ファッションや小道具も、カラフルで素敵でした。
色とりどりの雨傘。ドヌーヴのレインコートやセーター。家の壁紙まで、マネしたくなるほど可愛かったです。
フロントガラスを叩く雨同様、隣で運転しているKくんの息遣いも、そして目つきも、激しく乱れている。
げっ信号無視!?スピードも、違反に近いぞ!
ドアを開けて、外に飛び出すか?それとも、このまま...どちらにせよ、私は心も体もキズモノになってしまうであろう。
S・O・S♪ああ乙女のピンチ~
今日はちょっと危険な日なので~とか何とか、私が口を開こうとした瞬間、
Kくん『うおーーーーーーーーーー!!!っしゃ!』
突然の雄たけび。あ、あわわわ!?何なの、いったい何なの!
あわわ状態で固まってるの私を見てKくんは、あ、そーいやアンタいたんだっけ、みたいな顔して、
Kくん『魔裟斗、勝ちましたね』
はへ?!
車載用液晶TVでは、格闘技番組が騒々しく流れていた...
Kくんは、き〇がい的に格闘技ファンらしい。
さっきからの、Kくんの尋常でない興奮した様子の理由が解かった瞬間、私はアホらしさと落胆で混濁した心地で、高飛車に彼に言うのだった。
私『おいっ危ないじゃろうが!運転に集中せえや!』
その後、なにごともなく、私がKくんに無事、家まで送ってもらったことは、言うまでもありません...
お礼&ちょっとした腹いせに、めちゃくちゃ蒸し暑かったのに、ホットの缶コーヒーをKくんに買ってあげました。
携帯電話同様、車を運転しながらTVやDVDを観るのは、とっても危険!という、教訓に満ちたお話でした...完。
「シェルブールの雨傘」
フランス映画ファンなら、観ておかねばならない名作を、やっと。
冒頭から、あの誰でも知ってる有名なテーマ曲が。
台詞は、ぜんぶ歌!フツーに喋ってよ、なんてヤボなことは、言いっこなし。ちょっと~そこの塩、とって~♪伝染しそうです。
悲恋ものには違いないんだけど、思ってたより、悲しい内容ではなかった。フランス人らしいというか、ドライなんだよなあ。ジメジメ、メソメソしてない。
ヒロイン、イジイジ嘆いたりするところが全然なくて、すげークール。
ママ(なかなか味のあるキャラ)が借金どーしよーと愚痴っても、店売れば?とか、私が働けばいいことじゃん、とか淡々としてる。ママに大事な宝石を売らせるし。小娘なのに、肝がすわりすぎ。
恋人は帰ってこないし、腹ボテだし、母ちゃんウルサイし、あ~もう、妥協しなきゃ!と、さっさと金持ち紳士と結婚するヒロイン。賢いというか気丈というか。女は強くて、したたか!じい~っと耐え忍んで男をひたすら待つ...なんてウェットな女より、颯爽としていてカッコいい。さすが、未婚の母なんて当たり前な国フランスの女!その点、男は情けないね。女に棄てられて、生活が荒んだり。
当時二十歳そこそこだった、カトリーヌ・ドヌーヴの若さと美貌!
シャーリーズやニコールも美しいけど、軽くて薄い。ドヌーヴの美貌は、重さと迫力があって、圧倒されます。男との愛に生きながらも、弱々しく男に頼ったり、泣かされたりする女には、絶対ならない強さが、美しさ以上に彼女の魅力かも。
ファッションや小道具も、カラフルで素敵でした。
色とりどりの雨傘。ドヌーヴのレインコートやセーター。家の壁紙まで、マネしたくなるほど可愛かったです。