気分がすぐれず、ぐったりと居間で臥せっているうちに、ウトウト...
誰かが、そっとブランケットをかけてくれました。ありがとう...
しばらくして、うたた寝から目が覚める私。ブランケットのおかげで、ポンポン冷やさずに眠れました。でも、まてよ?ここは私の、寂しい独り暮らしの部屋。私以外、誰もいないのに?!あわわ、どーいうこと!?幽霊の仕業!?
寝ぼけて自分でブランケットを寝室まで取りに行った...記憶は全然ないけど、そーいうことにしておこう。
でももし幽霊なら、何て優しいのでしょう。仕事から帰ったら、風呂が沸いていた、食事の用意ができていた、なんて嬉しい怪奇現象なら、大歓迎です。
「八つ墓村」
同じ横溝正史原作でも、これは角川映画の市川昆監督作品ではなく、松竹映画の野村芳太郎監督バージョン。
耽美でスタイリッシュな市川監督と違って、野村監督は冷たく硬質って感じでしょうか?個性や持ち味は全く異なるけど、謎解きの推理ものとして作ってないところが、二人の共通点。
『たたりじゃー!!八つ墓明神の、たたりじゃー!!』
ギャグ漫画や、ドリフのコントでも使われた、この有名な台詞。そして、犬神家のスケキヨと並んで、観た人々を恐怖のドン底に叩き落とした、山崎努の虐殺魔ルック。
この映画、犯人や殺人の動機、トリックなんかどーでもいいって感じ。ほとんどオカルト映画になってます。
村人に惨殺される8人の落ち武者たち。ぶった切られた首が、飛んできて村人の腕に噛み付いたり。さらされた首が、そろってニヤっと笑ったり。ラスト、犯人がいきなり鬼に豹変して、主人公を追っかけまわしたり。炎に包まれた主人公の屋敷を、峠から落ち武者の亡霊たちが笑いながら眺めていたり。
被害者の死に方が、ううう...みんな突然、口からカニのように泡ふいて、ゲボゲボ吐瀉物を撒き散らしながら、悶絶死!鑑賞中、お菓子などは食べないほうが良いです。
しかし何といっても、この映画の最大の見所は、狂った山崎努が村人を問答無用に虐殺しまくるシーン。これは、ほんとエグい&怖い!邦画史上、いまだこれを越える恐怖シーンはないのでは?
山崎努が、懐中電灯を角のように頭にさして、日本刀と猟銃を手に走ってくるシーンは、まさに血に餓えた狂鬼!み、みんな、早く逃げてー!その奇異なファッションや殺し方には、洋画の殺人鬼にはないマガマガしさ&オドロオドロしさが。小さい子にこれを見せて『オイタする子のところには、この人が来るよ!』と脅すと、効果があるでしょう。
この虐殺、戦前の岡山で起きた、実際の事件をモチーフにしてるので、恐怖もリアル。まさに、ぼっけえきょうてえ岡山。
どこでロケしたんだろう?日本にもまだこんなところがあるのか!と、感嘆してしまう、美しい山麓の風景や、不気味な鍾乳洞など舞台の魅力も、金田一ものには欠かせません。
主人公役は、萩原健一。若い頃のショーケンって、ワイルドさと繊細さがブレンドされた男前!トンでもない事件に巻き込まれて、オドオドしてるショーケン、可愛かったです。鍾乳洞でのエッチシーンが、期待してたよりエロくなかったのが、残念。
小川真由美、山本陽子、市原悦子、女優たちも濃厚!
金田一耕助が、何と寅さんこと渥美清。もう、そのまんま寅さんです。今にも行商しだすんじゃないか?さくらさんが出てくるのでは?(実際、おいちゃん役の下条正巳や、子役時代の吉岡秀隆も出てるし!)そんな感じで、寅さんのシーンになると、緊張感が消えます。
名探偵ものを観て、いつも思うのだけど...
こんなに人が殺されてから推理したって、意味ないじゃん!ホントに名探偵なら、殺人を未然に防いでほしい!
誰かが、そっとブランケットをかけてくれました。ありがとう...
しばらくして、うたた寝から目が覚める私。ブランケットのおかげで、ポンポン冷やさずに眠れました。でも、まてよ?ここは私の、寂しい独り暮らしの部屋。私以外、誰もいないのに?!あわわ、どーいうこと!?幽霊の仕業!?
寝ぼけて自分でブランケットを寝室まで取りに行った...記憶は全然ないけど、そーいうことにしておこう。
でももし幽霊なら、何て優しいのでしょう。仕事から帰ったら、風呂が沸いていた、食事の用意ができていた、なんて嬉しい怪奇現象なら、大歓迎です。
「八つ墓村」
同じ横溝正史原作でも、これは角川映画の市川昆監督作品ではなく、松竹映画の野村芳太郎監督バージョン。
耽美でスタイリッシュな市川監督と違って、野村監督は冷たく硬質って感じでしょうか?個性や持ち味は全く異なるけど、謎解きの推理ものとして作ってないところが、二人の共通点。
『たたりじゃー!!八つ墓明神の、たたりじゃー!!』
ギャグ漫画や、ドリフのコントでも使われた、この有名な台詞。そして、犬神家のスケキヨと並んで、観た人々を恐怖のドン底に叩き落とした、山崎努の虐殺魔ルック。
この映画、犯人や殺人の動機、トリックなんかどーでもいいって感じ。ほとんどオカルト映画になってます。
村人に惨殺される8人の落ち武者たち。ぶった切られた首が、飛んできて村人の腕に噛み付いたり。さらされた首が、そろってニヤっと笑ったり。ラスト、犯人がいきなり鬼に豹変して、主人公を追っかけまわしたり。炎に包まれた主人公の屋敷を、峠から落ち武者の亡霊たちが笑いながら眺めていたり。
被害者の死に方が、ううう...みんな突然、口からカニのように泡ふいて、ゲボゲボ吐瀉物を撒き散らしながら、悶絶死!鑑賞中、お菓子などは食べないほうが良いです。
しかし何といっても、この映画の最大の見所は、狂った山崎努が村人を問答無用に虐殺しまくるシーン。これは、ほんとエグい&怖い!邦画史上、いまだこれを越える恐怖シーンはないのでは?
山崎努が、懐中電灯を角のように頭にさして、日本刀と猟銃を手に走ってくるシーンは、まさに血に餓えた狂鬼!み、みんな、早く逃げてー!その奇異なファッションや殺し方には、洋画の殺人鬼にはないマガマガしさ&オドロオドロしさが。小さい子にこれを見せて『オイタする子のところには、この人が来るよ!』と脅すと、効果があるでしょう。
この虐殺、戦前の岡山で起きた、実際の事件をモチーフにしてるので、恐怖もリアル。まさに、ぼっけえきょうてえ岡山。
どこでロケしたんだろう?日本にもまだこんなところがあるのか!と、感嘆してしまう、美しい山麓の風景や、不気味な鍾乳洞など舞台の魅力も、金田一ものには欠かせません。
主人公役は、萩原健一。若い頃のショーケンって、ワイルドさと繊細さがブレンドされた男前!トンでもない事件に巻き込まれて、オドオドしてるショーケン、可愛かったです。鍾乳洞でのエッチシーンが、期待してたよりエロくなかったのが、残念。
小川真由美、山本陽子、市原悦子、女優たちも濃厚!
金田一耕助が、何と寅さんこと渥美清。もう、そのまんま寅さんです。今にも行商しだすんじゃないか?さくらさんが出てくるのでは?(実際、おいちゃん役の下条正巳や、子役時代の吉岡秀隆も出てるし!)そんな感じで、寅さんのシーンになると、緊張感が消えます。
名探偵ものを観て、いつも思うのだけど...
こんなに人が殺されてから推理したって、意味ないじゃん!ホントに名探偵なら、殺人を未然に防いでほしい!