「裏切りの闇で眠れ」
パリの闇社会を牛耳る顔役クロードは、組織に属さない有能で冷徹なフランクに一目置き、仲間に引き入れたいと思っていた。そんな中、クロードが微罪で捕まり刑務所へ。彼の不在を機に、仲間割れや抗争が勃発して...
ヌルいユルい映画やドラマばかり観てると、こーいう映画のキツさハードさは新鮮。フレンチな仁義なき男たちの激闘ぶりを楽しみました♪
クロード一味と、アラブ人兄弟のグループ、いちおう友好関係にあるけど、それは上辺だけで、スキさえあれば牙を剥き、おいしいものは全部独り占めすることを虎視眈々と狙ってる様子や、互いの内部も決して一枚岩ではない不安定さが、端々に緊張感をもって伝わってくるのが面白かったです。
日本のやくざものと違い、義理人情というカッコいい極道の美徳?みたいなものはなく、殺るか殺られるか、得るか失うかで、まさに掟なしの冷血でドライな欲望サバイバル戦争って感じが、浅ましくも怖い。
ちょっと残念だったのが、闇社会での男たちの蠢動を追っているだけで、ドラマが薄いというか。スリルとサスペンスの要素や展開があれば、もっとコクが出たはずなんだけど。
出てくるフレンチ極道の面々も、みんな他人の命なんぞ屁とも思ってない連中ばかりで、ヤバすぎます。特にクロード。けだもの!まあ、野獣どもの上に立つには、あれぐらいの凄みと残忍さがないとね。オゲレツ野卑なキャラなので、あんまりカリスマ性がないボスですが。クロードを裏切り下克上に踏み切るアラブ人兄弟が、結構男前でした。
香港映画も真っ青な銃撃戦。パリも危険な街なんですね。巻き添え死なんて、絶対したくない!あと、拷問が酷い!ドリルでどこ削ってんのー!?バットをどこに突っ込んでるのー!?ヤーさんって、ほんとにあんなことしてるの?
それと、田島妖子先生とかが観たら憤激しそうな、女性の扱い方が気になります。まったく人間として登場しません。商品、もしくは男たちの性欲処理場、ほとんど便所な存在。キャラがないので、可哀想とか感情移入さえできない。ここまで女性の人間性を排除、軽視した映画も珍しいかも。
クロードの極妻は、屋敷女ことベアトリス・ダル。ゲゲゲの鬼太郎実写版に妖怪役で、特殊メイクなしで出られそうな容貌です。
クールでニヒルでミステリアスなフランク役のブノワ・マジメルが、男前です。
クロードからもアラブ兄弟からも頼りにされる、孤高の仕事請負人フランク。彼は果たして、どっちの味方なのか?どう動くか?が、ラストの見所になってます。
ブノワ、ずいぶん恰幅がよくなったこと!早くもメタボが心配される肉体になってます。もちろん「ピアニスト」とかの美青年な彼のほうがいいに決まってるけど、凄腕冷徹な極道の役をするのに、カッコカワイいイケメンな見た目じゃマズいのも確か。そこはさすが、カンヌ男優賞俳優のブノワなので、ヤーさんっぽくイカつい風貌&雰囲気を作り上げてます。極道でも実は優しいところがあるよ、みたいな甘ったるいキャラじゃないフランクを、魅力的に演じてます。
ブノワみたいに、若いけど苦みばしったシブさ&闘う男の強靭さ、がある俳優って、なかなかいないですよねえ。特に日本なんて、話になんない。織田ゆうじとかキムタコとか、ブノワより年上ですよ。おっさんなのに、チャラすぎ!
さすがフランスというか、極道でも何かオシャレな感じが。いかにもビシっとキメたスーツではなく、ほんと雑誌とかで取り上げられそうな、チョイ悪オヤヂ風ファッションが粋です。ブノワのハンチング帽も可愛かった。
パリの闇社会を牛耳る顔役クロードは、組織に属さない有能で冷徹なフランクに一目置き、仲間に引き入れたいと思っていた。そんな中、クロードが微罪で捕まり刑務所へ。彼の不在を機に、仲間割れや抗争が勃発して...
ヌルいユルい映画やドラマばかり観てると、こーいう映画のキツさハードさは新鮮。フレンチな仁義なき男たちの激闘ぶりを楽しみました♪
クロード一味と、アラブ人兄弟のグループ、いちおう友好関係にあるけど、それは上辺だけで、スキさえあれば牙を剥き、おいしいものは全部独り占めすることを虎視眈々と狙ってる様子や、互いの内部も決して一枚岩ではない不安定さが、端々に緊張感をもって伝わってくるのが面白かったです。
日本のやくざものと違い、義理人情というカッコいい極道の美徳?みたいなものはなく、殺るか殺られるか、得るか失うかで、まさに掟なしの冷血でドライな欲望サバイバル戦争って感じが、浅ましくも怖い。
ちょっと残念だったのが、闇社会での男たちの蠢動を追っているだけで、ドラマが薄いというか。スリルとサスペンスの要素や展開があれば、もっとコクが出たはずなんだけど。
出てくるフレンチ極道の面々も、みんな他人の命なんぞ屁とも思ってない連中ばかりで、ヤバすぎます。特にクロード。けだもの!まあ、野獣どもの上に立つには、あれぐらいの凄みと残忍さがないとね。オゲレツ野卑なキャラなので、あんまりカリスマ性がないボスですが。クロードを裏切り下克上に踏み切るアラブ人兄弟が、結構男前でした。
香港映画も真っ青な銃撃戦。パリも危険な街なんですね。巻き添え死なんて、絶対したくない!あと、拷問が酷い!ドリルでどこ削ってんのー!?バットをどこに突っ込んでるのー!?ヤーさんって、ほんとにあんなことしてるの?
それと、田島妖子先生とかが観たら憤激しそうな、女性の扱い方が気になります。まったく人間として登場しません。商品、もしくは男たちの性欲処理場、ほとんど便所な存在。キャラがないので、可哀想とか感情移入さえできない。ここまで女性の人間性を排除、軽視した映画も珍しいかも。
クロードの極妻は、屋敷女ことベアトリス・ダル。ゲゲゲの鬼太郎実写版に妖怪役で、特殊メイクなしで出られそうな容貌です。
クールでニヒルでミステリアスなフランク役のブノワ・マジメルが、男前です。
クロードからもアラブ兄弟からも頼りにされる、孤高の仕事請負人フランク。彼は果たして、どっちの味方なのか?どう動くか?が、ラストの見所になってます。
ブノワ、ずいぶん恰幅がよくなったこと!早くもメタボが心配される肉体になってます。もちろん「ピアニスト」とかの美青年な彼のほうがいいに決まってるけど、凄腕冷徹な極道の役をするのに、カッコカワイいイケメンな見た目じゃマズいのも確か。そこはさすが、カンヌ男優賞俳優のブノワなので、ヤーさんっぽくイカつい風貌&雰囲気を作り上げてます。極道でも実は優しいところがあるよ、みたいな甘ったるいキャラじゃないフランクを、魅力的に演じてます。
ブノワみたいに、若いけど苦みばしったシブさ&闘う男の強靭さ、がある俳優って、なかなかいないですよねえ。特に日本なんて、話になんない。織田ゆうじとかキムタコとか、ブノワより年上ですよ。おっさんなのに、チャラすぎ!
さすがフランスというか、極道でも何かオシャレな感じが。いかにもビシっとキメたスーツではなく、ほんと雑誌とかで取り上げられそうな、チョイ悪オヤヂ風ファッションが粋です。ブノワのハンチング帽も可愛かった。