臥竜山の女子大生バラバラ殺人事件、ほんと非道い陰惨な事件ですよね。報道を見聞きするたびに、心が重くなります。
大事な娘さんをこんな形で奪われるなんて。ご両親の心痛、いかばかりか。察するに余りあります。
こんな残酷で異常なことをした犯人、いったいどんな獣なのでしょう。人間じゃない!未解決だなんて、ぜったいあってはならないことですよね。まさかの迷宮入りとなってる凶悪殺人事件、少なくないので不安です。とにかく、一日も早い逮捕を願わずにはいられません。
山崎豊子祭⑤
「華麗なる一族」
キムタコさん主演の連ドラも記憶に新しいですね。
阪神銀行の頭取・万俵大介は、子供たちを次々と閨閥結婚させ、政財界と強く結びついていた。彼はある野望のため陰謀をめぐらせる。それは一族を翻弄し、運命の歯車を狂わせることに...
途中にインターミッション(休憩)があるほど長時間の大作ですが、だれることなく一気に観ることができました。ドロドロの昼ドラをゴージャス&重厚にした感じです。妻妾同衾3P、舅が嫁をレイプなど爛れた退廃ブルジョアライフが、平凡な庶民を非現実的な夢世界へといざなってくれます。山崎豊子先生作品ならではの、男たちの熾烈で熱い詐術陰謀も、スリリングで楽しい。
キム・タクの連ドラと比較しながら観るのも一興な映画かも。連ドラは、主役が長男の鉄平に改変され、鉄平が夢に向かって頑張る!な中学生向けっぽい内容になってましたが、映画は原作通り大介が主役で、彼の陰謀暗躍がメインの大人向けな内容。雰囲気も随分と違います。どっちのバージョンも、財閥一家の華麗感はあまりない。特にキムタク版は、みんな庶民臭プンプンでした。映画版は、高貴さも優雅さもないかわりに、とにかくディープ&ヘヴィ。一般人じゃないよな、という異様な特殊感を、みんなヌオオオ~とまとってます。連ドラではチープに思えた屋敷内の様子や阪神特殊鋼の大爆発シーンも、安普請なセットっぽさもCG処理もなく、本物のセレブムードや迫力緊迫感が出ていて良かったです。
キャストが強烈です。これはもう、好き嫌いはおいといて、連ドラでは勝ち目がない濃厚さです。
万俵大介役の佐分利信が、とにかく圧倒的な存在感!何もかもが怖い!特にガラガラした怒声、こっちまでビクっとなる凄気がある。誰をも威圧する貫禄と冷厳さ。こんな恐ろしいお爺さん俳優、いまいないですよねえ。連ドラの北大路欣也は、ダンディで端正で上品で濁より清が強く、ひたすらカッコいいおぢさまでしたが、野望という不治の病に侵されたみたいな、清より濁が勝った万俵大介の怖さとか悲しみに圧倒される、という点ではサブリン御大のほうに軍配が。北大路キンキンは立派な殿様って感じだったけど、サブリン御大は豪傑な魔王って感じ?
連ドラでは主役になっていた長男・鉄平。キム・タクは可愛かった!けど、財閥の御曹司というよりアパレル会社の平社員にしか見えない貧相さがトホホだった。映画版の仲代達矢は、ルックス的には原作通り?でも、ちょっと雰囲気が暗いんだよなあ。基本的には鉄平って、坊っちゃんらしい朗らかさがあるはずなんだけど。ワタシ的に理想的な鉄平は、小澤征悦かなあ。でも、ラストの悲劇に向かう中では、仲代さん独特の暗さと狂気はよく活きていたように思えました。でもホント、鉄平って可哀相な男
万俵家を差配する大介の愛人・相子役は京マチ子。ねっとり濃密で崩れた熟女の色香ムンムン。連ドラの鈴木京香は、観音さまみたいに優しそうだったけど、京マチ子はまさに魔女の迫力。甲高い声も怖い。
大介の妻・寧子役は月丘夢路。ゆったり豊麗で、公家出身らしい鷹揚さと無知・無防備さをよく出してました。連ドラの原田美枝子は、貴族出の姫さまには全然見えなかったよなあ。どう見ても玉の輿にのった元女中だった。
長女の婿の美馬中役は、田宮二郎。スマートで胡散臭い、まさにTHE 田宮二郎、な適役(田宮さんは、鉄平役がやりたかったとか)。スーツとメガネが超似合ってて、ほんとカッコいい!連ドラの仲村トオルも素敵でしたが、田宮二郎のほうがダークで悪賢い曲者って感じ。
大蔵大臣役の小沢栄太郎が、またまたズルくて欲深い爺役でいい味を。大同銀行の叩き上げ重役・綿貫役を、水戸黄門こと西村晃が好演。品性下劣なおっさんだけど、天下り憎し!な庶民根性キャラは、今のご時世ではヒーロー的でもあって憎めません。お下品な言動もご愛嬌で、今回の助演男優賞は彼に!な西村氏、そのまんま東を美男にしたようなお顔?それにしても。いちばん善い人キャラな大同銀行頭取・三雲さん(上品で誠実そうな二谷英明が素敵)、可哀相だよなあ。世の中、善人よりも悪人のほうが強いということを、またまた痛感。
鈴木瑞穂は、いつもナレーションと弁護士役担当?美声ですよね。神山繁、美男ではないけどスーツがすごく似合ってて、いつもカッコよく見える。
次男の銀平役は目黒祐樹。濃ゆいお坊ちゃまだなあ。連ドラの山本耕史くん同様、あの名台詞『しばし呆然の態でしたよ』もちゃんと言ってくれました。鉄平の妻役、山本陽子が美しい。次女役の酒井和歌子、可愛い!彼女の恋人役は、何と連ドラの万俵大介こと北大路欣也。わ、若い!
ちなみに。連ドラで話題をさらった化け物鯉・将軍は、残念ながら映画には出てきません♪
山崎豊子祭(ていうか、田宮二郎祭って感じだったけど)、これにて終了♪おつきあい、ありがとうございました
次は、イケメン邦画祭を予定
大事な娘さんをこんな形で奪われるなんて。ご両親の心痛、いかばかりか。察するに余りあります。
こんな残酷で異常なことをした犯人、いったいどんな獣なのでしょう。人間じゃない!未解決だなんて、ぜったいあってはならないことですよね。まさかの迷宮入りとなってる凶悪殺人事件、少なくないので不安です。とにかく、一日も早い逮捕を願わずにはいられません。
山崎豊子祭⑤
「華麗なる一族」
キムタコさん主演の連ドラも記憶に新しいですね。
阪神銀行の頭取・万俵大介は、子供たちを次々と閨閥結婚させ、政財界と強く結びついていた。彼はある野望のため陰謀をめぐらせる。それは一族を翻弄し、運命の歯車を狂わせることに...
途中にインターミッション(休憩)があるほど長時間の大作ですが、だれることなく一気に観ることができました。ドロドロの昼ドラをゴージャス&重厚にした感じです。妻妾同衾3P、舅が嫁をレイプなど爛れた退廃ブルジョアライフが、平凡な庶民を非現実的な夢世界へといざなってくれます。山崎豊子先生作品ならではの、男たちの熾烈で熱い詐術陰謀も、スリリングで楽しい。
キム・タクの連ドラと比較しながら観るのも一興な映画かも。連ドラは、主役が長男の鉄平に改変され、鉄平が夢に向かって頑張る!な中学生向けっぽい内容になってましたが、映画は原作通り大介が主役で、彼の陰謀暗躍がメインの大人向けな内容。雰囲気も随分と違います。どっちのバージョンも、財閥一家の華麗感はあまりない。特にキムタク版は、みんな庶民臭プンプンでした。映画版は、高貴さも優雅さもないかわりに、とにかくディープ&ヘヴィ。一般人じゃないよな、という異様な特殊感を、みんなヌオオオ~とまとってます。連ドラではチープに思えた屋敷内の様子や阪神特殊鋼の大爆発シーンも、安普請なセットっぽさもCG処理もなく、本物のセレブムードや迫力緊迫感が出ていて良かったです。
キャストが強烈です。これはもう、好き嫌いはおいといて、連ドラでは勝ち目がない濃厚さです。
万俵大介役の佐分利信が、とにかく圧倒的な存在感!何もかもが怖い!特にガラガラした怒声、こっちまでビクっとなる凄気がある。誰をも威圧する貫禄と冷厳さ。こんな恐ろしいお爺さん俳優、いまいないですよねえ。連ドラの北大路欣也は、ダンディで端正で上品で濁より清が強く、ひたすらカッコいいおぢさまでしたが、野望という不治の病に侵されたみたいな、清より濁が勝った万俵大介の怖さとか悲しみに圧倒される、という点ではサブリン御大のほうに軍配が。北大路キンキンは立派な殿様って感じだったけど、サブリン御大は豪傑な魔王って感じ?
連ドラでは主役になっていた長男・鉄平。キム・タクは可愛かった!けど、財閥の御曹司というよりアパレル会社の平社員にしか見えない貧相さがトホホだった。映画版の仲代達矢は、ルックス的には原作通り?でも、ちょっと雰囲気が暗いんだよなあ。基本的には鉄平って、坊っちゃんらしい朗らかさがあるはずなんだけど。ワタシ的に理想的な鉄平は、小澤征悦かなあ。でも、ラストの悲劇に向かう中では、仲代さん独特の暗さと狂気はよく活きていたように思えました。でもホント、鉄平って可哀相な男
万俵家を差配する大介の愛人・相子役は京マチ子。ねっとり濃密で崩れた熟女の色香ムンムン。連ドラの鈴木京香は、観音さまみたいに優しそうだったけど、京マチ子はまさに魔女の迫力。甲高い声も怖い。
大介の妻・寧子役は月丘夢路。ゆったり豊麗で、公家出身らしい鷹揚さと無知・無防備さをよく出してました。連ドラの原田美枝子は、貴族出の姫さまには全然見えなかったよなあ。どう見ても玉の輿にのった元女中だった。
長女の婿の美馬中役は、田宮二郎。スマートで胡散臭い、まさにTHE 田宮二郎、な適役(田宮さんは、鉄平役がやりたかったとか)。スーツとメガネが超似合ってて、ほんとカッコいい!連ドラの仲村トオルも素敵でしたが、田宮二郎のほうがダークで悪賢い曲者って感じ。
大蔵大臣役の小沢栄太郎が、またまたズルくて欲深い爺役でいい味を。大同銀行の叩き上げ重役・綿貫役を、水戸黄門こと西村晃が好演。品性下劣なおっさんだけど、天下り憎し!な庶民根性キャラは、今のご時世ではヒーロー的でもあって憎めません。お下品な言動もご愛嬌で、今回の助演男優賞は彼に!な西村氏、そのまんま東を美男にしたようなお顔?それにしても。いちばん善い人キャラな大同銀行頭取・三雲さん(上品で誠実そうな二谷英明が素敵)、可哀相だよなあ。世の中、善人よりも悪人のほうが強いということを、またまた痛感。
鈴木瑞穂は、いつもナレーションと弁護士役担当?美声ですよね。神山繁、美男ではないけどスーツがすごく似合ってて、いつもカッコよく見える。
次男の銀平役は目黒祐樹。濃ゆいお坊ちゃまだなあ。連ドラの山本耕史くん同様、あの名台詞『しばし呆然の態でしたよ』もちゃんと言ってくれました。鉄平の妻役、山本陽子が美しい。次女役の酒井和歌子、可愛い!彼女の恋人役は、何と連ドラの万俵大介こと北大路欣也。わ、若い!
ちなみに。連ドラで話題をさらった化け物鯉・将軍は、残念ながら映画には出てきません♪
山崎豊子祭(ていうか、田宮二郎祭って感じだったけど)、これにて終了♪おつきあい、ありがとうございました
次は、イケメン邦画祭を予定