最近、心身が軽くヤバくて不安です...
しょっちゅう箸とかサプリ瓶の蓋とかボールペンのキャップを落としてしまう。お茶やコーヒーもよくこぼす。手にどこか異常があるのでしょうか。単なる注意散漫ならいいのだけど...
あと、なぜか洗濯機のことを冷蔵庫と言ってしまう。これ、どうしても治らないんですよ~!今に言葉だけでなく、冷蔵庫の中に汚れた下着入れたり、使い道まで間違えそうで怖い...Go to hospital!でしょうか
「同級生」
YAOIの原点、BLの本場といえば、やっぱイギリスの高校です。
イングランド南部ハンプシャーにある町ベイジングストーク。両親と暮らす高校生スティーヴンは、ゲイであることに悩んでいた。そんな中スティーヴンは、ゲイの発展場である公衆トイレで、陸上部の花形選手ジョンと出会い驚くが...
明るい笑いとビターな切なさがブレンドされた、なかなかの佳作でした。YAOIが萌える系のBL映画ではないかも。ゲイ映画にありがちな背徳の淫靡なエロシーンもないし、BL小説や漫画特有のノーテンキな内容でもない。YAOI女の妄想話ではなく、オリジナルタイトルの“Get Real”が示す通り、ゲイの現実を描いているリアルフィクションです。さえない主人公が魅力的なヒーローと両想いに、という設定は、限りな~く乙女ちっくな少女漫画ですが。
昔に比べれば寛容になったとはいえ、今も同性愛者に対する差別偏見は根強い。望んでゲイに生まれたわけではないのに、間違っている!汚らわしい!と見なされる理不尽さ、怖さ。自分を偽らねばならないスティーヴンの閉塞感が、深刻な暗さではなく明るいユーモアで包まれているのが出色です。
ハリウッド映画やフランス映画で、大都会の自由で快適なゲイライフを見慣れているせいか、スティーヴンとジョンの隠れキリシタンも真っ青な隠れゲイっぷりが、かなり神経質にも思えた、が、保守的なローカルだとあんな風にならざるを得ないんだろうなあ。それにしても。自分たちとは違った価値観や性向を持つ少数派を、我々のほうが優れている!正しい!と証明するみたいに攻撃したり蔑んだりする狭量な人たちって、ほんと怖いですよね。同性愛より、よっぽど醜いと思う。
悩むスティーヴンですが、彼ってすごく恵まれてもいる。文才があるし、もやしっ子だけどまあまあイケメンだし(演じてるベン・シルバーストーンって、「オレンジカウンティ」の頃のコリン・ハンクスみたいで可愛かった)。女の子に好かれて味方になってもらえるし(性格もルックスも♂の臭いや危険性を感じさせないスティーヴンみたいなゲイって、女子に安心感と癒しを与える。もしスティーヴンが男性的な魅力のあるゲイだったら、逆に憎しみを覚えるけど)。世の中、ブサイクで才能もなく女子に忌み嫌われるゲイって、いっぱいいるだろうし。スティーヴン、ロンドンにでも住めば、間違いなくハッピーなゲイライフを送れるよ。
堂々と愛に生きたいスティーヴンと、コソコソ恋愛を必死に保とうとするジョン。二人の噛み合わなさが滑稽で悲しい。二人っきりの時は甘~いけど、人前では冷たくスティーヴンをシカトしたり都合よくあしらったり。ジョン、卑怯だなあ、ズルいなあ、と呆れましたが、でも理解はできるんですよねえ。悪い意味で、とても人間的というか。ジョンがもうちょっと私好みのイケメンだったら、もっと楽しめたんだけどなあ。
ジョンとの悲恋が、痛みと同時に誇りと勇気をスティーヴンにもたらすラスト、とても爽やかで後味がよかったです。他人に嫌われるよりも、自分自身を忌むほうが辛い。そこから脱却し、前を向いて進もうとするスティーヴンに、エールを送りたくなりました。
スティーヴン&ジョンよりも、女性キャラがすごく素敵でした。スティーヴンに好意を抱く同級生の女の子(ちょっとケイト・ウィンスレット似で美人)も、スティーヴンのママも、いざというとき女はこうでありたい、と思わせる優しさと強さがあって好感。スティーヴンを汚いホモ扱いする男子生徒たちを、彼女たちが蔑み返し恫喝するシーンは、とても痛快だった。そして誰よりもナイスキャラだったのは、隣家に住むクールな太っちょ娘リンダさん。スティーヴンとの親友、姉弟みたいな関係とやりとりが、愉快で微笑ましかったです。リンダさんみたいな友達、私も欲しいなあ。彼女みたいなソウルメイトいるだけで、スティーヴンって幸せ者だと思った。
これ日本でリメイクするんだったら、スティーヴン=林遣都、ジョン=池松壮亮がいいなあ。ヘタレ美少年のケントくん&文武両道の優等生の壮ちゃまのハイスクールBL!なんて、まさにYAOI殺し!想像しただけで萌えるぜ
しょっちゅう箸とかサプリ瓶の蓋とかボールペンのキャップを落としてしまう。お茶やコーヒーもよくこぼす。手にどこか異常があるのでしょうか。単なる注意散漫ならいいのだけど...
あと、なぜか洗濯機のことを冷蔵庫と言ってしまう。これ、どうしても治らないんですよ~!今に言葉だけでなく、冷蔵庫の中に汚れた下着入れたり、使い道まで間違えそうで怖い...Go to hospital!でしょうか
「同級生」
YAOIの原点、BLの本場といえば、やっぱイギリスの高校です。
イングランド南部ハンプシャーにある町ベイジングストーク。両親と暮らす高校生スティーヴンは、ゲイであることに悩んでいた。そんな中スティーヴンは、ゲイの発展場である公衆トイレで、陸上部の花形選手ジョンと出会い驚くが...
明るい笑いとビターな切なさがブレンドされた、なかなかの佳作でした。YAOIが萌える系のBL映画ではないかも。ゲイ映画にありがちな背徳の淫靡なエロシーンもないし、BL小説や漫画特有のノーテンキな内容でもない。YAOI女の妄想話ではなく、オリジナルタイトルの“Get Real”が示す通り、ゲイの現実を描いているリアルフィクションです。さえない主人公が魅力的なヒーローと両想いに、という設定は、限りな~く乙女ちっくな少女漫画ですが。
昔に比べれば寛容になったとはいえ、今も同性愛者に対する差別偏見は根強い。望んでゲイに生まれたわけではないのに、間違っている!汚らわしい!と見なされる理不尽さ、怖さ。自分を偽らねばならないスティーヴンの閉塞感が、深刻な暗さではなく明るいユーモアで包まれているのが出色です。
ハリウッド映画やフランス映画で、大都会の自由で快適なゲイライフを見慣れているせいか、スティーヴンとジョンの隠れキリシタンも真っ青な隠れゲイっぷりが、かなり神経質にも思えた、が、保守的なローカルだとあんな風にならざるを得ないんだろうなあ。それにしても。自分たちとは違った価値観や性向を持つ少数派を、我々のほうが優れている!正しい!と証明するみたいに攻撃したり蔑んだりする狭量な人たちって、ほんと怖いですよね。同性愛より、よっぽど醜いと思う。
悩むスティーヴンですが、彼ってすごく恵まれてもいる。文才があるし、もやしっ子だけどまあまあイケメンだし(演じてるベン・シルバーストーンって、「オレンジカウンティ」の頃のコリン・ハンクスみたいで可愛かった)。女の子に好かれて味方になってもらえるし(性格もルックスも♂の臭いや危険性を感じさせないスティーヴンみたいなゲイって、女子に安心感と癒しを与える。もしスティーヴンが男性的な魅力のあるゲイだったら、逆に憎しみを覚えるけど)。世の中、ブサイクで才能もなく女子に忌み嫌われるゲイって、いっぱいいるだろうし。スティーヴン、ロンドンにでも住めば、間違いなくハッピーなゲイライフを送れるよ。
堂々と愛に生きたいスティーヴンと、コソコソ恋愛を必死に保とうとするジョン。二人の噛み合わなさが滑稽で悲しい。二人っきりの時は甘~いけど、人前では冷たくスティーヴンをシカトしたり都合よくあしらったり。ジョン、卑怯だなあ、ズルいなあ、と呆れましたが、でも理解はできるんですよねえ。悪い意味で、とても人間的というか。ジョンがもうちょっと私好みのイケメンだったら、もっと楽しめたんだけどなあ。
ジョンとの悲恋が、痛みと同時に誇りと勇気をスティーヴンにもたらすラスト、とても爽やかで後味がよかったです。他人に嫌われるよりも、自分自身を忌むほうが辛い。そこから脱却し、前を向いて進もうとするスティーヴンに、エールを送りたくなりました。
スティーヴン&ジョンよりも、女性キャラがすごく素敵でした。スティーヴンに好意を抱く同級生の女の子(ちょっとケイト・ウィンスレット似で美人)も、スティーヴンのママも、いざというとき女はこうでありたい、と思わせる優しさと強さがあって好感。スティーヴンを汚いホモ扱いする男子生徒たちを、彼女たちが蔑み返し恫喝するシーンは、とても痛快だった。そして誰よりもナイスキャラだったのは、隣家に住むクールな太っちょ娘リンダさん。スティーヴンとの親友、姉弟みたいな関係とやりとりが、愉快で微笑ましかったです。リンダさんみたいな友達、私も欲しいなあ。彼女みたいなソウルメイトいるだけで、スティーヴンって幸せ者だと思った。
これ日本でリメイクするんだったら、スティーヴン=林遣都、ジョン=池松壮亮がいいなあ。ヘタレ美少年のケントくん&文武両道の優等生の壮ちゃまのハイスクールBL!なんて、まさにYAOI殺し!想像しただけで萌えるぜ