イギリスBBC制作のTVドラマ「オリバー・ツイスト」を観ました~。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」が大ヒット中のトム・ハーディ出演作です♪
キャロル・リード監督やロマン・ポランスキー監督など 巨匠により何度も映像化された文豪チャールズ・ディケンズの名作。キャロル・リード監督の「オリバー!」しか観てない私は、過酷な運命の中でも挫けずに生きる少年を明るく楽しく描いた作品、だったように記憶していたのですが…あわわ、オリバ-・ツイストって こんなに悲惨な話だったっけ?!このTVドラマ、かなり陰惨でダークなんですよ。ほとんどの主要登場人物が 無残な非業の死を遂げたり。ヴィクトリア朝時代のロンドンの、底辺社会の荒廃と劣悪な生活環境もリアルで、見ていて欝な気分に。まさに下流の悲しみ。現代でも同じような苦境にいる人、たくさんいるんだろうな~。いつの時代も、なくならない格差とか不平等さに、胸がふさがります。
いたいけな子どもたちが非道い目に遭う姿ほど、見ていて辛いものはありません。オリバーの生まれ育った救貧院が 悪夢の虐待地獄なんですよ。あんなのありえない!とは、でも言えないんですよね。実際にも、虐待が横行してる施設とか問題になってますし…子どもたちは今もどこかで 虐げられ傷つけられてる…あんな地獄の中でも、心が壊れず優しさも失わなかったオリバ-は、強い人間だな~と感服せずにはいられませんでした。
よくもまあ、こんなに集めたな~と呆れるほど、クズ野郎ゲス女のオンパレード。寄ってたかってオリバ-に精神的肉体的暴力、いや殺そうとする奴さえ現れるんですよ。どいつもこいつも最低最悪なのですが 特に通報したくなったのが救貧院を仕切ってるおばはん。こいつ、卑しくて性根が腐ってて、ほんま腹立ちます。でも、そのあまりの悪賢さには感嘆もしてしまいました。演じてる女優が巧い。ラストのほうではお笑いキャラになってて、いちばん美味しい役だったかも。あと、オリバーが二束三文で売り飛ばされ(!)た先の棺桶屋の使用人男が、キモくて性悪だけどかなり滑稽でインパクトあり。これも演じてる役者が巧いんですよ。スリの冤罪で裁判にかけられたオリバーに死刑(!)宣告する裁判長も極悪すぎる。
↑劇中では少年を散々な目に遭わせるトムハですが、実際の彼は子どもに優しい素敵な男
すれ違いや誤解などが錯綜して、なかなかオリバ-が実の家族にたどり着けない展開とか、ハラハラ&ヤキモキさせるストーリーテリングは、さすが文豪の原作。衣装やセットも、TVドラマとは思えないほどお金をかけて、当時のものが再現されています。特に、ロンドンの裏街のアナーキーな雰囲気とか見事でした。あと、民族音楽みたいなBGMも印象的でした。
オリバ-をはじめ、主要キャラがみんな個性的。オリバ-は、けなげで賢くて心が清らかで不屈だけど、ヘンに頑張ってる!元気いっぱい!なキャラではなく、運命に受身っぽいところが、ガツガツ系が苦手な私には好感もてる少年でした。演じてる子役も、優しそうな美少年だったし。みんなオリバーに無関心でいられないのも理解できます。鬼畜や外道の手に渡って非道い目に遭いまくるオリバーですが、少年姦の変質者には関わらずに済んだのは不幸中の幸いでした
このドラマを観たのは言うまでもなく、トム・ハーディ目当てです♪
裏町の悪党ビル役のトムハ、まだ若くて(当時30歳)今ほどゴリマッチョじゃない彼もカッコいいやっぱ彼、イケメンですよ。周囲の男とは顔面偏差値が違うもん。横顔なんか、端正で美しかった。凶暴な悪党役なんだけど 悪人というより狂気的なキャラ。荒ぶる心を抑えられない病んだ男を演じるトムハ、怖いけど悲しくもあって。ビルみたいな男、いるよな~。DVで奥さんや恋人を殺しちゃう男って、こんな感じなんだろうな~。
女、子どもにも容赦ない凶暴極道トムハでしたが、飼い犬のブルズアイ(可愛い!)には超優しいのにはちょっとほっこり。人間だとボコボコにされちゃうので、トムハの前でだけは犬になりたいあと、寝顔と寝起き顔が可愛かった
子ども窃盗団を束ねるファジル役は、「ターナー 光に愛を求めて」でカンヌ男優賞を受賞したティモシー・スポール。見た目だけで出オチ的な怪異さ!キモいけど子どもには優しいとろこや、底辺から這い上がれない悲しみが哀れを誘います。神も仏もない最期が悲惨すぎる!ビルの恋人ナンシー役のソフィー・オコネドーも好演。子ども窃盗団のリーダー、ドジャーも好きなキャラ。ガキンチョなのに、何かカッコいいんですよ。新入りのオリバーに兄貴風吹かせて、いろいろ面倒見るところとかBLっぽくて萌え。利口で気のいいドジャーが、あの荒んだ環境の中でビルの二代目みたいな存在に成長してしまうことを暗示させるラストに、ちょっと胸が痛みました。ドジャーも温かい家族やきちんとした教育に恵まれたら、きっとひとかどの人間になれるだろうに。将来、男前な悪党になったドジャーと、上流階級の美青年に成長したオリバーが再会して…なんてBLな二次創作ができそう♪
↑犬が大好きみたいなトムハ。犬になってトムハをペロペロ、いや、ガブっと噛みつきたい♪
キャロル・リード監督やロマン・ポランスキー監督など 巨匠により何度も映像化された文豪チャールズ・ディケンズの名作。キャロル・リード監督の「オリバー!」しか観てない私は、過酷な運命の中でも挫けずに生きる少年を明るく楽しく描いた作品、だったように記憶していたのですが…あわわ、オリバ-・ツイストって こんなに悲惨な話だったっけ?!このTVドラマ、かなり陰惨でダークなんですよ。ほとんどの主要登場人物が 無残な非業の死を遂げたり。ヴィクトリア朝時代のロンドンの、底辺社会の荒廃と劣悪な生活環境もリアルで、見ていて欝な気分に。まさに下流の悲しみ。現代でも同じような苦境にいる人、たくさんいるんだろうな~。いつの時代も、なくならない格差とか不平等さに、胸がふさがります。
いたいけな子どもたちが非道い目に遭う姿ほど、見ていて辛いものはありません。オリバーの生まれ育った救貧院が 悪夢の虐待地獄なんですよ。あんなのありえない!とは、でも言えないんですよね。実際にも、虐待が横行してる施設とか問題になってますし…子どもたちは今もどこかで 虐げられ傷つけられてる…あんな地獄の中でも、心が壊れず優しさも失わなかったオリバ-は、強い人間だな~と感服せずにはいられませんでした。
よくもまあ、こんなに集めたな~と呆れるほど、クズ野郎ゲス女のオンパレード。寄ってたかってオリバ-に精神的肉体的暴力、いや殺そうとする奴さえ現れるんですよ。どいつもこいつも最低最悪なのですが 特に通報したくなったのが救貧院を仕切ってるおばはん。こいつ、卑しくて性根が腐ってて、ほんま腹立ちます。でも、そのあまりの悪賢さには感嘆もしてしまいました。演じてる女優が巧い。ラストのほうではお笑いキャラになってて、いちばん美味しい役だったかも。あと、オリバーが二束三文で売り飛ばされ(!)た先の棺桶屋の使用人男が、キモくて性悪だけどかなり滑稽でインパクトあり。これも演じてる役者が巧いんですよ。スリの冤罪で裁判にかけられたオリバーに死刑(!)宣告する裁判長も極悪すぎる。
↑劇中では少年を散々な目に遭わせるトムハですが、実際の彼は子どもに優しい素敵な男
すれ違いや誤解などが錯綜して、なかなかオリバ-が実の家族にたどり着けない展開とか、ハラハラ&ヤキモキさせるストーリーテリングは、さすが文豪の原作。衣装やセットも、TVドラマとは思えないほどお金をかけて、当時のものが再現されています。特に、ロンドンの裏街のアナーキーな雰囲気とか見事でした。あと、民族音楽みたいなBGMも印象的でした。
オリバ-をはじめ、主要キャラがみんな個性的。オリバ-は、けなげで賢くて心が清らかで不屈だけど、ヘンに頑張ってる!元気いっぱい!なキャラではなく、運命に受身っぽいところが、ガツガツ系が苦手な私には好感もてる少年でした。演じてる子役も、優しそうな美少年だったし。みんなオリバーに無関心でいられないのも理解できます。鬼畜や外道の手に渡って非道い目に遭いまくるオリバーですが、少年姦の変質者には関わらずに済んだのは不幸中の幸いでした
このドラマを観たのは言うまでもなく、トム・ハーディ目当てです♪
裏町の悪党ビル役のトムハ、まだ若くて(当時30歳)今ほどゴリマッチョじゃない彼もカッコいいやっぱ彼、イケメンですよ。周囲の男とは顔面偏差値が違うもん。横顔なんか、端正で美しかった。凶暴な悪党役なんだけど 悪人というより狂気的なキャラ。荒ぶる心を抑えられない病んだ男を演じるトムハ、怖いけど悲しくもあって。ビルみたいな男、いるよな~。DVで奥さんや恋人を殺しちゃう男って、こんな感じなんだろうな~。
女、子どもにも容赦ない凶暴極道トムハでしたが、飼い犬のブルズアイ(可愛い!)には超優しいのにはちょっとほっこり。人間だとボコボコにされちゃうので、トムハの前でだけは犬になりたいあと、寝顔と寝起き顔が可愛かった
子ども窃盗団を束ねるファジル役は、「ターナー 光に愛を求めて」でカンヌ男優賞を受賞したティモシー・スポール。見た目だけで出オチ的な怪異さ!キモいけど子どもには優しいとろこや、底辺から這い上がれない悲しみが哀れを誘います。神も仏もない最期が悲惨すぎる!ビルの恋人ナンシー役のソフィー・オコネドーも好演。子ども窃盗団のリーダー、ドジャーも好きなキャラ。ガキンチョなのに、何かカッコいいんですよ。新入りのオリバーに兄貴風吹かせて、いろいろ面倒見るところとかBLっぽくて萌え。利口で気のいいドジャーが、あの荒んだ環境の中でビルの二代目みたいな存在に成長してしまうことを暗示させるラストに、ちょっと胸が痛みました。ドジャーも温かい家族やきちんとした教育に恵まれたら、きっとひとかどの人間になれるだろうに。将来、男前な悪党になったドジャーと、上流階級の美青年に成長したオリバーが再会して…なんてBLな二次創作ができそう♪
↑犬が大好きみたいなトムハ。犬になってトムハをペロペロ、いや、ガブっと噛みつきたい♪