


リストラで無職となったミンギは、再就職活動にも身が入らず、生まれたばかりの娘の世話をしながら無気力に過ごしていた。夫の代わりに働いているボラは、昔の恋人イルボムと甘い逢瀬を重ねていたが…
映画に関しては、近年では韓国のほうが(すべてとは言いませんが)日本よりすぐれているのではないでしょうか。最近の邦画は、もっぱら子ども、スウィーツ、ジジババがターゲットになっていて、どれにも当てはまらぬ私には嘆かわしい現状にあります。一部の秀逸な韓国映画は、邦画が失って久しい生臭さ、激情、悲痛さが内容にも場面にも満ちていて、強烈なインパクトを残すことも少なくない。この、韓国映画ファンの間では伝説となっている作品も、そのひとつです。
まずこの映画、エロいです!これ、私にとっては最重要ポントなので!

濡れ場じたいは、そんなにたくさんありません。冒頭と中盤の2回ほど。でも、その分1シーンがコッテリ濃厚でウェット。そんなシーンを見るたびに思うのですが…どうやって撮影してるんでしょう?ほんとにヤってるとしか思えないんですよね~。あの体位、あのアングル、あの動き、あの部分の密接…リアルな営みだけど、AVのようなただもうズコバコな雑な本番感ではなく、激しく生々しくも美しく撮られているのが、高度な演出と演技の成せるわざでしょうか。
かつてのにっかつロマンポルノを彷彿とさせる雰囲気が好きです。ロマンポルノと大きく異なる点は、あくまで女優メインなロマンポルノに対して、韓国エロスは男優にも美しさ、色気を求めているところ。この映画で濡れてる男優も、すごいエロいですよ~。しかも、超イケメンです!韓国映画の素晴らしいところは、まさにここですよ。いろんな人気イケメン韓流男優が、すっぽんぽんになってアンなことコンなことしてきましたが、my best of 韓流濡れ男は今のところ何といっても、この映画のチュ・ジンモ



オットケ~!ジンモ~!あんた、ホントいい仕事したよ。当時は売り出し中の若手だったジンモですが、その勇気と役者魂を心から讃えたい。日本の若い男優には、まずできない大胆さに瞠目。とにかく彼、エロいです!ムチムチ(ムキムキじゃない)太い厚いマッチョな肉体美と、ツルツルではないちょっとザラっとした粗い浅黒い肌から、若い男のフェロモンがダダ漏れ。女を攻める動きが、上も下もディープで激しい!
特に、ぐわんぐわんと動く腰とケツは、乙女淑女には正視不可能!ジンモのデカい厚いケツに女が指を食い込ませ、もっともっと動くよう催促するところが、淫らすぎて…男の下で上で快楽に乱れながら、『あなたのカラダが好き』と呟くヒロイン。確かにあんなジューシーなカラダの男、いちど味わったらヤバイいクスリみたいにハマりそう。とにかく、ジンモはスゴい役者!と、この映画だけで私は太鼓判を押せます。エロは最初で最後かと思いきや、後年ジンモは「霜花店」で再び仰天の濡れ場(しかもBL!)を見せてくれましたね…人気ドラマ「奇皇后」で初めてジンモのファンになった乙女淑女が、彼の濡れすぎた不倫とBLを見たら、ショックで卒倒するかもしれない。

圧巻の脱ぎっぷりと濡れっぷりでしたが、年上の人妻に対する狂おしい恋も、オーバーではなく抑え気味に、だからこそちょっと不気味さヤバさがそこはかとなく出ていて、内面演技もなかなかのものなジンモです。ヒロインに翻弄され、一喜一憂する様子が何だかデカい仔犬っぽくて可愛かった。ちょっとオタクっぽいキャラ&服装でモサい男を演じてますが、カッコよさは全然隠せてません。あんな愛人、心の底から欲しいです


主人公の夫婦ボラとミンギを演じたのは、韓国を代表する名女優チョン・ドヨンと名優チェ・ミンシク。
カンヌ女優賞を受賞した「シークレット・サンシャイン」のチョン・ドヨンも素晴らしかったけど、この映画の彼女も女優魂を炸裂させてます。大物女優なのに、大胆すぎる脱ぎっぷりに拍手。大したことない女優にかぎって、脱ぎ惜しむものなんですよね~。巧いな~とうならせてくれる表情をよくするのですが、特に秀逸だったのは ストーカーっぽく執着してくるイルボムに対して見せる、狂おしく愛される歓びと疎ましさからくる嫌悪感が入り混じった、何とも言えない複雑な表情。あれ、生半可な女優ではできない表情ですよ。ボラの浅はかさ、狡さ、満たされなさも、ああ女だな~と悲しい共感を抱かせてくれます。
「オールド・ボーイ」での狂気的な激演が有名なミンシク氏ですが、この映画の彼のほうが怖いかも。フツーの冴えないおっさんが、愛ゆえにじわじわとダークサイドに堕ちていく過程を、静かに悲しく怪演してます。ボラとミンギの夫婦の間にある埋めがたい溝が、なにげないシチュエーションや台詞であぶり出されていたのも怖かったです。憎悪や嫌悪よりも、無関心と軽蔑のほうが辛い、傷つくよな~と、どうでもいい人扱いされるミンギを見てて思いました。
ぶっちゃけ、物語じたいは懐かしのウィークエンダーで取り上げられるような、三面記事的な男女の痴情のもつれなのですが。演出と演技しだいで、生々しい人間ドラマに仕立て上げられるのですね。男たちを傷つけ追いつめたボラが迎えた末路は、あまりにも残酷で無残なものとなりましたが…男たちに狂おしく濃密に愛された彼女は、女冥利に尽きる人生だったのでは。何だか羨ましいような気持にもかられてしまいました。



↑↓イケてるジンモの画像、集めてみたニダ!


長髪のジンモもチョアチョア~
