まつたけ秘帖

徒然なるままmy daily & cinema,TV drama,カープ日記

秘密の扉①~⑩ 王子さまは名探偵

2016-05-09 | 韓国のドラマ
 「秘密の扉」第1話から10話まで観たニダ!

☆名君?暴君?
 血塗られた政変を経て王座に就いた英祖王は、陰謀の首謀者キム・テクに脅されつつ、絶対的な権力で宮廷を支配しています。
 カリスマでもあり卑小でもある王さまを怪演しているのは、「根の深い木」での名演も記憶に新しい名優ハン・ソッキュ。またまた王さま役ですが、英邁で高潔な君主だった根深木と違って、今度はかなりブラックで悪辣で邪気さえある独裁者なのが面白いです。こっちのほうが、ソッキュ氏に合ってる感じ。喜怒哀楽と裏表が激しく、肚黒くて狡猾な王さまの言動が怖くて、かつ笑えます。いちおう主役なのに出ずっぱりではないソッキュ氏、出てくるとまるで舞台の独り芝居のような演技。私、ソッキュ氏の声が好きなんですよ~。イ・ビョンホンと並ぶ美声だわ~。若い頃は苦手だったけど、根深木で大ファンになりました。今回のソッキュ氏も楽しみ(^^♪

☆プリンス
 英祖王の嫡男で世子(セジャ、皇太子)のイ・ソン。ブラックでエキセントリックなパパと違って、優しく凛々しく清廉で正義感の強い王子さまです。演じてるイ・ジェフンは、ゲイの男の子を演じたオムニバスBL映画「ただの友達?」でしか見たことがなかったのですが、なかなかカッコカワいいですね!涼しげで爽やか。チュ・ジフンから爬虫類っぽさを抜いて優しくした感じ。たまに東山紀之を素朴にした感じにも見える。

☆ヒロイン
 貸本屋の娘で覆面小説家の少女ジダム。「太陽を抱く月」でヨヌの少女時代を演じてた子ですね。すごく可愛いのですが、私が苦手な某大女優にそっくり。でも、あの大女優と違って、圧のような私カワイイデショ?オーラがないので安心。可愛さよりも利発さを優占させてる演技に好感。
☆BL主従
 百鬼夜行の宮廷内で、王子さまが心を許している数少ない人間のひとり、宮廷画家のフンボク。二人の身分を超えた親密ぶりに、ちょっとBLレーダーが反応!

 フンボク役は、「根の深い木」では王子役だったソ・ジュニョンくん。地味イケメンな彼、主役を張れるスターにはなれそうにないけど、地味に味わいある脇役として息の長い活躍をしそう。
☆忙しい名脇役たち
 このドラマも、また出た!な名脇役たちがひしめいてます。キム・テクは「コーヒープリンス1号店」のオーナー、「イルジメ」の悪い王さまも印象的だったおじさんですね。宮廷を二分する派閥、老論派と少論派の政治家たちは、「奇皇后」のヨンチョル、トクマン、皇太后の侍従が再集結。「バリでの出来事」のチョ・サンベもいます。彼、いま観てる「会いたい」にも出てるんですよね~。ジダムの親父は、「キツネちゃん、何しているの?」の編集長。
☆お気にのイケメン見~つけた
 今でいう警察官みたいな役人のひとり、キーセンに化けたジダムを追いつめるピョン・ジョンインが、結構かわいいイケメン!

 本当にキーセンなら夜伽をしろ!と、ジダムを抱こうとするピョン・ジョンインのギラついた♂の目つきが素敵でした。

☆譲位再考
 都合が悪くなると、退位する!!な王さま。譲位をさせないために、イ・ソンや臣下たちは飲まず食わずでストライキ。韓流時代劇ではお馴染みの、寝殿の前で王さま~!お考え直しを~!と額づくシーン。日本の時代劇では見られない異様な光景ですよね。
☆王子さまは入浴中
 宮廷に忍び込んだジダムを匿うイ・ソン。風呂に入ってごまかすシーン、これも韓流時代劇ではよく使われるパターンです。上半身裸のイ・ジェフンくん、なかなかいいカラダしてました。さすが韓流男優!
☆ロマンスに違和感
 いい感じになるイ・ソンとジダムですが。中学生にしか見えないジダムと恋愛に発展してもいいのかなあ?
☆IFシーン多用
 イ・ソンが王さまを追いつめて修羅場に!と思ったら、イ・ソンの想像だった、というシーンに騙されること数回。

☆イ・サン
 あまり仲睦まじくない夫婦のイ・ソンと妃ですが、3才になる息子がいてビツクリ!ママに例の額づき直訴を強制され、わんわん泣いてる可哀想な幼子は、後に名君として知られる王、ドラマや映画(ヒョンビンの「王の涙」)にもなったイ・サンになるのですね。優しく誠実な人柄のイ・ソンなのに、子どもを慈しんでるシーンは全然なし。
☆もう退場?!
 陰謀に巻き込まれた下っ端たちの末路が悲惨。ピョン・ジョンインも捕えられ、拷問される。痛めつけられても屈しない彼の男気に萌え~。でも、子どもがどうなってもいいのかという脅しには…って、あんた嫁も子どももいたんかい!と、拷問よりもその事実に私はショック(笑)。
★総括
 すごく面白いです!私、ほんと血塗られた宮廷陰謀劇が好きなんだな~。根深木のようにミステリー仕立てで、中途半端なコメディ色やスウィート色もなく、いたってシリアスで血なまぐさいのもチョア。
 ハン・ソッキュの舞台調演技も面白く、イ・ジェフンの清潔感ある、優しそうで悲しそうなプリンスぶりにも、毎回胸キュンです。
 英祖王とイ・ソン(思悼世子)の悲劇を描いた映画「王の運命」も楽しみ。早く観比べたいです。

 確かにチュ・ジフンとキム・スヒョンに似てるんだけど、二人ほど個性が強くなくてあっさり系、涼しげで優しそうなところがとっつきやすいイ・ジェフンくん。佳作との誉れ高い「建築学概論」や、ハン・ソッキュと共演してる「パパロッティ」、異色のサスペンス「悪魔の倫理学」など、映画も面白そう!
コメント (4)
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