ヤマモトさん、という女性から電話がありました。
ヤマモトさん?ぜんぜん心当たりがない。
私『もしもし…お電話かわりました』
ヤマモトさん『松ちゃ~ん?!うち、うち!』
私『え…あ、あの…すみません、あの、どちらのヤマモトさんでしょうか』
ヤマモトさん『何ようるんね~。うちよ!うち!』
オレオレ詐欺ならぬ、ウチウチ詐欺?!不安に襲われ、狼狽するばかりの私。
ヤマモトさん『○○小学校で同級生じゃったヤマモトよね!』
え!小学校の同級生?!えらい遠い昔じゃのお~。三日前のことさえよく思い出せない私なのに…
私『え、あの、すみません…あの…』
ヤマモトさん『去年ゆめタウンで会うたじゃろうが!』
私『え、そうなんですか?すみません…』
ヤマモトさん『こないだAちゃんと話しょうって、松ちゃんに会いたいね~とかAちゃんもよおったけん、今度ごはん食べん?動物病院のO川くん覚えとる?O川くんも松ちゃんに会いたいよおったよ~。じゃけえ、明日!明日ヒマ?』
私『え?あ、あの…明日はちょっと…』
ヤマモト『じゃあいつヒマなんね!』
私『さ、さあ、ちょっと分からないです、まだ予定が…』
ヤマモト『ほいじゃあ、分かったら電話してや!』
と、ほぼ一方的にヤマモトさんは喋って電話を切ったのでした。
当惑、困惑するばかりの私。ヤマモトさんもAさんもO川くんも、覚えてない(汗)。仲が良かった子たちからの連絡ならともかく、記憶にない遠い昔の人たちから急に誘われて、ホイホイと乗れないです。何で私?!何で今頃?!ひょっとして…?!と、用心深すぎる私はあらぬ疑惑まで抱いてしまいます。私はヤマモトさんたちに会うべきなのでしょうか…
「エリザベス」
16世紀のイギリス。姉であるメアリー女王に謀反の嫌疑をかけられ、ロンドン塔で処刑を待つ身となってしまうエリザベス。しかし、女王が急死したため、混乱の中エリザベスが王座に就く。宮廷内の権力闘争と諸外国との国際問題に、エリザベスは敢然と立ち向かうが…
TVシリーズ「THE TUDORS 背徳の王冠」の続きっぽい(同じ脚本家?)な内容で、TUDORSファンには嬉しい映画。陰謀渦巻く宮廷時代劇、大好物なんですよ。中世イギリス王室の、血で血を洗う血なまぐささ、荒々しい権力闘争が好き。tudorsほどナンデモアリ、お色気満載ではありませんが、お花畑な日本の大河ドラマとは違って、色と欲がほどよく絡んだ大人も楽しめる時代劇です。
きらびやか、ゴージャス、とはちょっと違う、質実剛健ながらも美しいドレスや室内装飾とかも目に楽しい。王位をめぐって百鬼夜行な陰謀策謀、暗闘が繰り広げられるのですが、この時代のイギリス王室といえばの宗教問題が、やはり日本人には不可解で怖いです。宗教とか信仰の名のもとに、神も仏もない陰惨無残な殺し合い。暗殺者になる僧侶とか、暗殺命令をくだすローマ法王とか、真っ黒すぎる聖職者たち。おなじみの斬首や火あぶりも怖すぎる。汚い手段で強引に勝ち取った権力の脆さも、一寸先は闇すぎ。栄耀栄華と紙一重な破滅が怖いです。あの時代の王室に生まれなくてよかった!と心の底から思います。
数々の危機を乗り越えて女王の座につき、大英帝国を統べるエリザベスですが、ちっとも幸せじゃないところが哀れ。一瞬も心安らぐことなく、常に死と隣り合わせ、信じられる者よりも疑わしい者のほうが多い王族や臣下、押し付けられる政略結婚etc.鋼のような精神じゃないと、とても勤まりません。暗殺されたり処刑されたりする前に、ストレスでボロボロ、ノイローゼになって狂死しちゃいますよ、フツーの女なら。その聡慧さ、剛毅さで敵や問題に打ち克ち、世界最強の女帝として燦然と歴史に名を残したエリザベス1世ですが、運もかなり彼女の味方をしたのでは。際どい所で助かったり、良き参謀にも恵まれたり。でも彼女の生涯は、果たして神の祝福を受けたものなのでしょうか。大きすぎる犠牲を払っての栄光、その重苦しさと虚しさが、女として、人間としての普遍的な生き方、幸福を捨てて、国家との結婚宣言をする悲壮な白塗りメイクに、不気味に悲壮に表れていたように思われます。ある意味、乞食に生まれるよりも、女王に生まれるほうが悲惨で不幸。
エリザベス1世役は、2度のオスカーに輝く当代一の大女優、「キャロル」での好演も記憶に新しいケイト・ブランシェット。
この頃からすでに、貫禄と威厳ありすぎなブランシェット姐さん。生半可な男など勝ち目なしな男っぽさです。怒鳴ったり決然と奮い立つ時の表情は、まさに鬼女の迫力。不屈の女帝役だなんて、まさに彼女のためにあるような役。見た目も役も男らしすぎて、恋人とのロマンチックなラブシーンとか悲痛な決別シーンとか、ぜんぜん甘美さや切なさがないです。男に甘えたり頼ったりする姿など、まったく想像できないブランシェット姐さんです。
エリザベス女王の恋人ロバート・ダドリー役、ジョゼフ・ファインズが男前!
兄レイフは薄口で乾いた冷徹な感じですが、弟ジョゼフは濃いめでウェットで色っぽい。愛人とか男妾って役にピッタリな風貌。フェロモンだだ漏れな貴公子ぶりに、女王じゃなくても危険なアヴァンチュールしたくなります。情熱的でワイルドな風貌ですが、宮廷での所作やダンスなど優雅で気品があって、さすが英国俳優。同年の映画「恋に落ちたシェイクスピア」での好演も忘れがたいジョゼフ、最近お見かけしないのが残念です。
その他の出演者も、シブい実力派のメンツがそろってます。女王の辣腕参謀ウォルシンガム役は、パイレーツシリーズなどの名優ジェフリー・ラッシュ。すごくカッコいい役で、そのせいか見た目もカッコよく見えた。女王の政敵ノーフォーク卿役、クリストファー・エクルストンも好きな俳優。彼も最近とんと見なくなったな~。 エリザベスと婚約するフランスの王子アンジュー公役のヴァンサン・カッセルが、ハイテンションな怪演。クスリやってんの?なラリパッパ言動や、変態な女装!とか笑えた。スコットランドを支配しエリザベスと対立するメアリー・オブ・ギース役は、フランスの大女優ファニー・アルダン。威風堂々でクールな悪女っぽさがカッコよかったけど、あっけない最期!
あと、007前のダニエル・クレイグも出演してます。
さすがに若い!可愛い!ローマ法王の命を受けて、エリザベスを亡き者にしようとする僧侶役。the tudorsでも、暗殺僧侶って出てきましたね。都合の悪い者は殺してもOK!なところが、宗教って怖いな~と思います。坊さんにしては屈強そう強靭そうですが、地味でストイックな雰囲気は役に合ってました。裏切り者を撲殺するシーンとか、狂気じみてて宗教き○がいのヤバさが出てました。007のように、拷問シーンもあり。
あと、スペイン大使役で、the tudorsでクロムウェルを好演したジェームズ・フレインが出てるのも、the tudorsファンには嬉しい。フランス大使役のエリック・カントナは、ゴツすぎてマフィアの用心棒にしか見えません。でもカッコいい!
続編の「エリザベス:ゴールデンエイジ」も観ねば♫
ヤマモトさん?ぜんぜん心当たりがない。
私『もしもし…お電話かわりました』
ヤマモトさん『松ちゃ~ん?!うち、うち!』
私『え…あ、あの…すみません、あの、どちらのヤマモトさんでしょうか』
ヤマモトさん『何ようるんね~。うちよ!うち!』
オレオレ詐欺ならぬ、ウチウチ詐欺?!不安に襲われ、狼狽するばかりの私。
ヤマモトさん『○○小学校で同級生じゃったヤマモトよね!』
え!小学校の同級生?!えらい遠い昔じゃのお~。三日前のことさえよく思い出せない私なのに…
私『え、あの、すみません…あの…』
ヤマモトさん『去年ゆめタウンで会うたじゃろうが!』
私『え、そうなんですか?すみません…』
ヤマモトさん『こないだAちゃんと話しょうって、松ちゃんに会いたいね~とかAちゃんもよおったけん、今度ごはん食べん?動物病院のO川くん覚えとる?O川くんも松ちゃんに会いたいよおったよ~。じゃけえ、明日!明日ヒマ?』
私『え?あ、あの…明日はちょっと…』
ヤマモト『じゃあいつヒマなんね!』
私『さ、さあ、ちょっと分からないです、まだ予定が…』
ヤマモト『ほいじゃあ、分かったら電話してや!』
と、ほぼ一方的にヤマモトさんは喋って電話を切ったのでした。
当惑、困惑するばかりの私。ヤマモトさんもAさんもO川くんも、覚えてない(汗)。仲が良かった子たちからの連絡ならともかく、記憶にない遠い昔の人たちから急に誘われて、ホイホイと乗れないです。何で私?!何で今頃?!ひょっとして…?!と、用心深すぎる私はあらぬ疑惑まで抱いてしまいます。私はヤマモトさんたちに会うべきなのでしょうか…
「エリザベス」
16世紀のイギリス。姉であるメアリー女王に謀反の嫌疑をかけられ、ロンドン塔で処刑を待つ身となってしまうエリザベス。しかし、女王が急死したため、混乱の中エリザベスが王座に就く。宮廷内の権力闘争と諸外国との国際問題に、エリザベスは敢然と立ち向かうが…
TVシリーズ「THE TUDORS 背徳の王冠」の続きっぽい(同じ脚本家?)な内容で、TUDORSファンには嬉しい映画。陰謀渦巻く宮廷時代劇、大好物なんですよ。中世イギリス王室の、血で血を洗う血なまぐささ、荒々しい権力闘争が好き。tudorsほどナンデモアリ、お色気満載ではありませんが、お花畑な日本の大河ドラマとは違って、色と欲がほどよく絡んだ大人も楽しめる時代劇です。
きらびやか、ゴージャス、とはちょっと違う、質実剛健ながらも美しいドレスや室内装飾とかも目に楽しい。王位をめぐって百鬼夜行な陰謀策謀、暗闘が繰り広げられるのですが、この時代のイギリス王室といえばの宗教問題が、やはり日本人には不可解で怖いです。宗教とか信仰の名のもとに、神も仏もない陰惨無残な殺し合い。暗殺者になる僧侶とか、暗殺命令をくだすローマ法王とか、真っ黒すぎる聖職者たち。おなじみの斬首や火あぶりも怖すぎる。汚い手段で強引に勝ち取った権力の脆さも、一寸先は闇すぎ。栄耀栄華と紙一重な破滅が怖いです。あの時代の王室に生まれなくてよかった!と心の底から思います。
数々の危機を乗り越えて女王の座につき、大英帝国を統べるエリザベスですが、ちっとも幸せじゃないところが哀れ。一瞬も心安らぐことなく、常に死と隣り合わせ、信じられる者よりも疑わしい者のほうが多い王族や臣下、押し付けられる政略結婚etc.鋼のような精神じゃないと、とても勤まりません。暗殺されたり処刑されたりする前に、ストレスでボロボロ、ノイローゼになって狂死しちゃいますよ、フツーの女なら。その聡慧さ、剛毅さで敵や問題に打ち克ち、世界最強の女帝として燦然と歴史に名を残したエリザベス1世ですが、運もかなり彼女の味方をしたのでは。際どい所で助かったり、良き参謀にも恵まれたり。でも彼女の生涯は、果たして神の祝福を受けたものなのでしょうか。大きすぎる犠牲を払っての栄光、その重苦しさと虚しさが、女として、人間としての普遍的な生き方、幸福を捨てて、国家との結婚宣言をする悲壮な白塗りメイクに、不気味に悲壮に表れていたように思われます。ある意味、乞食に生まれるよりも、女王に生まれるほうが悲惨で不幸。
エリザベス1世役は、2度のオスカーに輝く当代一の大女優、「キャロル」での好演も記憶に新しいケイト・ブランシェット。
この頃からすでに、貫禄と威厳ありすぎなブランシェット姐さん。生半可な男など勝ち目なしな男っぽさです。怒鳴ったり決然と奮い立つ時の表情は、まさに鬼女の迫力。不屈の女帝役だなんて、まさに彼女のためにあるような役。見た目も役も男らしすぎて、恋人とのロマンチックなラブシーンとか悲痛な決別シーンとか、ぜんぜん甘美さや切なさがないです。男に甘えたり頼ったりする姿など、まったく想像できないブランシェット姐さんです。
エリザベス女王の恋人ロバート・ダドリー役、ジョゼフ・ファインズが男前!
兄レイフは薄口で乾いた冷徹な感じですが、弟ジョゼフは濃いめでウェットで色っぽい。愛人とか男妾って役にピッタリな風貌。フェロモンだだ漏れな貴公子ぶりに、女王じゃなくても危険なアヴァンチュールしたくなります。情熱的でワイルドな風貌ですが、宮廷での所作やダンスなど優雅で気品があって、さすが英国俳優。同年の映画「恋に落ちたシェイクスピア」での好演も忘れがたいジョゼフ、最近お見かけしないのが残念です。
その他の出演者も、シブい実力派のメンツがそろってます。女王の辣腕参謀ウォルシンガム役は、パイレーツシリーズなどの名優ジェフリー・ラッシュ。すごくカッコいい役で、そのせいか見た目もカッコよく見えた。女王の政敵ノーフォーク卿役、クリストファー・エクルストンも好きな俳優。彼も最近とんと見なくなったな~。 エリザベスと婚約するフランスの王子アンジュー公役のヴァンサン・カッセルが、ハイテンションな怪演。クスリやってんの?なラリパッパ言動や、変態な女装!とか笑えた。スコットランドを支配しエリザベスと対立するメアリー・オブ・ギース役は、フランスの大女優ファニー・アルダン。威風堂々でクールな悪女っぽさがカッコよかったけど、あっけない最期!
あと、007前のダニエル・クレイグも出演してます。
さすがに若い!可愛い!ローマ法王の命を受けて、エリザベスを亡き者にしようとする僧侶役。the tudorsでも、暗殺僧侶って出てきましたね。都合の悪い者は殺してもOK!なところが、宗教って怖いな~と思います。坊さんにしては屈強そう強靭そうですが、地味でストイックな雰囲気は役に合ってました。裏切り者を撲殺するシーンとか、狂気じみてて宗教き○がいのヤバさが出てました。007のように、拷問シーンもあり。
あと、スペイン大使役で、the tudorsでクロムウェルを好演したジェームズ・フレインが出てるのも、the tudorsファンには嬉しい。フランス大使役のエリック・カントナは、ゴツすぎてマフィアの用心棒にしか見えません。でもカッコいい!
続編の「エリザベス:ゴールデンエイジ」も観ねば♫